今回は荒川弘先生が少年ガンガンで連載中のダークファンタジー「黄泉のツガイ」から、ダメ男ツガイ使い「羽村ケンイチ(はむらけんいち)」について解説します。
羽村ケンイチは影森家を襲撃したツガイ使いの一人。
ただの雇われバイトで黒幕との接点はなく、ギャンブルで作った借金返済のため影森家を襲撃し、その後は影森家の使用人として雇われています。
能天気ですがどこか憎めないダメ男で、デラさんとはお馬さん仲間。
本記事ではそんな羽村ケンイチのプロフィールやツガイ、登場回(何話)を中心に解説してまいります。
目次
「黄泉のツガイ」羽村ケンイチのプロフィール
引用元:『黄泉のツガイ』公式
基本プロフィール
羽村ケンイチは主人公のユルたちが初めて影森家を訪れた際、ユルとアサを狙って現れた襲撃者の一人です。
ツガイ使いではあるものの、どこかの組織に所属しているわけでもないただの雇われ闇バイト要員。
襲撃失敗後は、影森ゴンゾウの一声で影森家に雇われています。
外見は色黒でガタイの良い坊主頭の青年で、年齢は30歳前後。
ギャンブル好きのダメ男ですが、甘いもの好きでどこか憎めない性格をしています。
ギャンブルで借金を重ねるダメ男
羽村ケンイチはギャンブルで借金をし、闇バイトに手を染めたダメ男。
いつどこで野垂れ死んでもおかしくない生き方をしていて、本人もそれを仕方ないことと割り切っています。
棺の中に金は持っていけないからと、金はパッと使ってしまう主義。
稼いだ金で借金を返すでもなくまたギャンブルをして、さらに借金までして賭け金を準備してギャンブルをする駄目なオッサンを絵に描いたような男です。
「黄泉のツガイ」羽村ケンイチとツガイ「陰陽」
羽村ケンイチのツガイは太極図を半分に分けたような姿をした「陰陽(いんよう)」。
当初、個々の名前はありませんでしたが、後に「おはぎ」と「だいふく」という名前が付けられています。
合体することで巨大化し、体内に結界を作って対象を取り込む能力を持ち、結界を破れる能力が無ければ対処困難な厄介なツガイでしたが、作中では天敵であるアサによってアッサリ結界を破られた上、契約を解かれて現在はアサが仮の主となっています。
この時、羽村ケンイチはツガイを「家畜のようなもの」と考え彼らに名前も与えていなかったため、陰陽はあっさり羽村を見捨ててしまいました。
なおこれは「ツガイにも心がある」ことを印象付けるためのエピソードといった面が強く、羽村も別に陰陽を虐待していたわけではありません。
「黄泉のツガイ」羽村ケンイチの人間関係
影森家襲撃後、そのまま影森家の使用人として雇われることになった羽村ケンイチ。
元敵ということで居心地の悪い思いをしているのかと思いきや、アウトローな羽村にとって影森家は居心地が良いようで、すっかり使用人生活を満喫しています。
羽村は影森家にとって使い捨てできる駒のストックという認識ですが、羽村もその辺りはある程度覚悟して割り切っているようです。
同僚の立川マコトは羽村ケンイチと同じく闇バイトで影森家を襲撃し、襲撃後は影森家に雇われることとなった女性。
羽村とは違って母親の病気の治療のために闇バイトに手を染めてしまった根は真面目な女性ですが、影森家内では知り合いも少ないため羽村とは仲良くしています。
また、同じ競馬好きという共通点からデラ(田寺リュウ)とは相性が良いようで、競馬場であった時には意気投合していました。
「黄泉のツガイ」羽村ケンイチの登場話
初登場は影森家襲撃
羽村ケンイチの初登場は第8話。
6話のラストから始まった影森家襲撃の実行犯の一人で、ツガイの陰陽の契約をアサに奪われ、ユルの矢で肩を射られてアッサリ捕まっています。
その後は黒谷ハルオのツガイ「兎と亀」に拷問されて、ベラベラ情報を吐いていました(もっとも、本人は雇い主のことは何も知りませんでしたが)。
この時点では本当に、ただのモブの襲撃犯といった印象。
その後、12話でさらに詳しく尋問されて黒谷フユキに名前など個人情報を抜かれ、影森ゴンゾウの一声で立川マコトと共に影森家に使用人として雇われることになります。
影森家の使用人生活を満喫
その後、羽村ケンイチは32話で再登場。
ゴンゾウからコツコツ真面目に働けと怒られていたにもかかわらず、競馬場で大負けしている姿が描かれていました。
しかもその馬の賭け金は借金で、負けても「次のレースでがっつり取り戻しましょうよ!」と懲りる様子がありません。
ちなみにこの時、同じくレースで負けて意気投合していたのがデラです。
さらに36話では、裏切った黒谷アキオによって殺された庭師の穴埋めで、庭師の見習いに就任。
立川マコトからその裏事情や影森家のヤバさを伝えられますが、元々いつ死んでもおかしくないと割り切っていた羽村はあまり気にした様子もありませんでした。
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