今回は荒川弘先生が少年ガンガンで連載中のダークファンタジー「黄泉のツガイ」から、狸と狐のツガイ使い「立川 マコト(たちかわ まこと)」について解説します。
立川マコトは影森家を襲撃したツガイ使いの女性。
ただの雇われバイトで黒幕との接点はなく、母親の治療費と引き換えに影森家に雇われています。
作中では便利なツガイ使いとしてだけでなく波久礼先生のアシスタント役としても活躍。
本記事ではそんな立川マコトのプロフィールやツガイ、登場回(何話)を中心に解説してまいります。
「黄泉のツガイ」立川マコトのプロフィール
基本プロフィール
立川マコトは主人公のユルたちが初めて影森家を訪れた際、ユルとアサを狙って現れた襲撃者の一人です。
ツガイ使いではあるものの、元はどこかに所属しているわけではなくただの雇われ闇バイト要員。
黒幕については何も知らず、襲撃が失敗し捕まった後は影森家で働かされています。
外見はポニーテールの若い女性。
根は小心者で常識人ですが、金銭に困って悪事に手を染めており、可能ならヤバイ世界から手を引きたいと考えている模様。
人殺しまではしたことがないようですが、人攫いを得意としていて、決して善人というわけではありません。
母親の治療費のために影森家を襲撃
立川マコトは難病の母親がいて、その治療費を稼ぐために影森家を襲撃しました。
小学生の時に両親は離婚していて、彼女は母親に引き取られています。
家族は他に弟と妹が一人ずつ。
最終学歴は有明女子大学中退で現在は無職。
中退の理由は明言されていませんが、恐らくは母親が難病にかかって入院し、その治療費により経済状況が圧迫されたためと考えられます。
影森家への襲撃が失敗し、囚われた後は当主・影森ゴンゾウに母親の治療費を立て替えてもらうことと引き換えに、影森家に雇われることに。
いい話に聞こえますが、ゴンゾウは単純な善意で彼女を助けたわけではなく、使い捨て出来る兵士としてストックしただけ。
立川マコトも薄々それを察していて、表向きは感謝していますが、影森家への恐怖を隠しきれていません。
「黄泉のツガイ」立川マコトとツガイ「狐狸変化」
立川マコトのツガイはキュートな狐と狸の姿をした「狐狸変化(こりへんげ)」。
名前は狐が「赤井さん」で、狸が「みどりさん」。
狐の「赤井さん」が変身能力を持ち、狸の「みどりさん」は金の玉を投網のように広げて敵を包み込み拘束することができます。
戦闘能力は本人もツガイもほぼ皆無ですが、元々はこの能力を使って人攫いを得意としていたそうです。
作中では「赤井さん」がガブちゃんに化けて黒谷アキオを騙し、さらに「みどりさん」が逃げるアキオを拘束するなど活躍していました。
「黄泉のツガイ」立川マコトと波久礼ヒカル
引用元:『黄泉のツガイ』公式
有事には実働部隊を率いる影森ジンの指揮で行動している立川マコトですが、それ以外の時間は影森家の長男で漫画家の波久礼ヒカル(本名:影森ヒカル)の下でアシスタントとして働いています。
ハートフル漫画の旗手である波久礼ヒカルは、殺伐とした裏社会の人間にファンが多く、立川マコトも漫画を読んで感涙していました。
意外に絵心があるようでアシスタントとしても褒められていましたが、本人は今のところ(稼がないといけないので)そちらの道に進むつもりはない模様。
ただ波久礼先生の仕事場を掃除して作業環境を整えて上げたり、続きを楽しみにしてますと伝えたり、影森家の中では一番仲良くしている印象ですね。
「黄泉のツガイ」立川マコトの登場回(何話)
初登場は襲撃失敗後(8話)
立川マコトの初登場は第8話。
影森家を襲撃してきた一団の一人ですが、その姿が描かれたのは襲撃に失敗して捕まった後が最初でした。
この時点では正直、立川マコト本人よりキュートな狐と狸のツガイの方が目立っていましたね。
尋問により素性が丸裸(12話)
その後、本格的な尋問が執り行われ、黒谷フユキのツガイ「閻魔帳(ブラックリスト)」により立川マコトの素性が丸裸に。
生まれが家族構成までベラベラと喋られてしまい、彼女が本当に何も知らない雇われバイトであることが明らかとなりました。
以降、立川マコトは母親の治療費と引き換えに影森家で働かされています。
アキオへの罠に協力(20~23話)
20話からは立川マコトが本格的に活躍。
敵の内通者であった黒谷アキオを炙り出すため、立川マコトが重要な役割を果たしています。
まず立川マコトのツガイ「赤井さん」がガブちゃんに化けて屋敷を離れ、アキオを油断させます。
その上で、立川マコトも演技をしながら自然とアサ(に化けたジンのツガイ)から離れ、アキオの襲撃を誘発しその尻尾を出させることに成功。
最後は追い詰められ逃亡したアキオを「みどりさん」の金の玉の投網で捕獲していました。
以降も波久礼先生とセットでちょこちょこ作中に登場し続けています。
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