「黄泉のツガイ」宇宙人(に似たツガイ)~宇宙人にしか見えない男女のツガイ、主は犬、影の有無や登場話など~

 今回は荒川弘先生が少年ガンガンで連載中のダークファンタジー「黄泉のツガイ」から、色んな意味で謎多きツガイ「宇宙人(仮称)」について解説します。

 宇宙人はまんま宇宙人の見た目をした男女のツガイ。

 普段は黒服を着て人間に偽装しており(MIB?)、その名前は人間には発音できないなど、本当にツガイなのか怪しい存在です。

 その風貌に反してやたらフレンドリーで主である犬(パグ)を溺愛している愉快なツガイ。

 本記事ではそんな宇宙人(仮称)の判明しているプロフィールや登場話(何話)などを中心に解説してまいります。

「黄泉のツガイ」宇宙人のプロフィール

基本プロフィール

 宇宙人(仮称)は作中でユルたちが遭遇したツガイです。

 外見はまんまグレイ・タイプの宇宙人の男女。

 普段はある事情から黒服サングラスにマスクで変装し人間のフリをしています。

 本来の名前は人間に発音できない音の為、周囲からは宇宙人やら黒服の人やら適当な呼び方をされていました。

 見た目に似合わず善良で面倒見がよく低姿勢。

 ミーハーな性格で左右様オシラサマ、ザシキワラシなどレジェンド、有名どころのツガイを見るといつも大興奮しています。

主は犬(パグ)

 宇宙人は人間ではなく犬(パグ)が主になっている珍しいツガイです。

 元々彼らは能登地方で大昔からひっそりと奉られていたのですが、いつしか人々に忘れ去られ、本尊の状態でこのままひっそり朽ちていくのだなと思っていました。

 しかしそんな時、野良犬だった今の主が上から落ちてきて、偶然その血が宇宙人の本尊に付着したことで契約を結んでしまいます。

 主(犬)は放っておくといじめられたり保健所に連れて行かれたり大変なので、普段は人間に変装してペットと飼い主のフリ。

 他にも個体名を付けてもらえなかったり色々苦労もあるようですが、宇宙人は今の主が大好きなので主替えを提案された時は断固として拒否していました。


「黄泉のツガイ」宇宙人の登場話

初登場「家族と友(18話)」

 宇宙人の初登場は18話。

 弓の試し撃ちが出来る場所を探していたユルやケン、左右様に接触してきたのが彼らです。

 突然のツガイの登場に敵かと警戒するユルたちでしたが、宇宙人に敵意は皆無。

 彼らは犬が主という特殊な境遇を相談できるツガイの友達(ツガ友)を探していただけでした。

 左右様にツガ友になってもらい大喜びの宇宙人たち。

 そこにオシラサマに乗ったダンジが現れ、東村与謝野イワンに襲われたことを伝えます。

 そしてこの時同時にユルはダンジがツガイであることを知り、大混乱。

 宇宙人のギャグパートから一気にシリアスな展開へと突入していくこととなります。

ユルやダンジをさりげなくフォロー

 ちょっと意味不明な形で登場した宇宙人でしたが、その後、彼らは混乱するユルやダンジをフォローする役割を担うこととなります。

 親友が実はツガイで、ずっと騙されていたことを知りショックを受けるユルに宇宙人の主(犬)がそっと寄り添い、その心を落ち着かせることに成功。

 更に、ユルに合わせる顔がないと一人で去って行ったダンジの後を追い、攫われた相方(偽アサ/キリ)を捜す手伝いを申し出ていました。

 当初は「何のためにこいつら出したの?」って感じでしたが、しっかり精神的なフォロー役を担っていましたね。


「黄泉のツガイ」宇宙人と影

 宇宙人の登場と共に話題となったのが「ツガイには影がない」というもの。

 これはこの時初めてユルが気づき明かされた設定で、第一話から綿密に張られた伏線に「ホントだ、影がない!」と読者は大興奮でした。

 ダンジは影を操ることができるのでその気になれば影を作ることもできるのですが、この時はユルに会えたことにホッとしてうっかりしていたようです。

 そしてこの影の設定が明かされ、多くの読者が首を傾げたのが「宇宙人、影あるけど?」というもの。

 これは宇宙人の特殊性を表す何かの伏線なのかと考えた読者もいましたが、実のところ宇宙人はちゃんと(?)影がありません。

 影ができているのは黒服で変装している時だけで、これは本人たちではなく身に纏った服やマスクのもの。

 服を脱いだ宇宙人形態の時は影がなく、決して彼らが特別な存在というわけではありません。

「黄泉のツガイ」宇宙人の能力は?

 作中で登場するツガイの多くは怪力や飛行、変身、空間を操る能力など、様々な能力を有しています。

 しかし今のところ宇宙人の能力は不明。

 奉られていたということは何かそれなりの存在でしょうし、全く無能力ということはないでしょうが、少なくとも素振りからすると戦闘系ではない模様。

 荒川先生のことですから、とんでもないところで意味不明な能力を披露してくれそうな気がしますね。

「黄泉のツガイ」宇宙人の元ネタは?

 宇宙人は見た目宇宙人ですが、ちゃんと日本古来の在来のツガイ(多分)。

 この作品に登場するツガイの多くは神様や妖怪が元ネタとなっており、雑に宇宙人として登場した彼らにもちゃんと元ネタが存在します。

 宇宙人が祭られていた能登地方には、「UFOのまち」として知られる石川県羽咋市が存在。

 ここは古くは平安時代の古文書にも「そうはちぼん」という未確認飛行物体の目撃例や伝説の記述が残されており、宇宙人に非常に縁の深い地域です。

 宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」には「宇宙人サンダーくん」というマスコットアルバイトも在籍しています。

【まとめ】「黄泉のツガイ」キャラクター一覧



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