今回は「モーニング」で連載中のオカルティックコメディ「出禁のモグラ」から、山羊婆(母親)の霊に憑かれた少女「柿谷藍(かきやあい)」について解説します。
柿谷藍は厄病神のセミナーに現れた中性的な少女。
狂った母親の霊に憑かれ退廃的な空気を身に纏っており、厄病神からその能力と精神性に目を付けられることになります。
ヤクザとも関りを持っていて、世を倦んでいるフシがありますが……
本記事ではそんな柿谷藍の判明しているプロフィールや能力、その過去や登場話を中心に解説してまいります。
目次
「出禁のモグラ」柿谷藍のプロフィール
基本プロフィール
柿谷藍は厄病神のセミナーに現れ、彼と関りを持った少女。
中性的な見た目で胸が無く服装も男性的ですが、関係者から「ちゃん」付けで呼ばれており、喉仏がないため性別はほぼほぼ女性で間違いないと思われます。
詳細は不明ですが毒親に育てられたようで、母親は既に死亡済み。
その母親は悪霊(もはや鵺?)と化して彼女に憑りついており、柿谷藍はその影響か霊を見るだけでなく、その母親の霊を猫附梗史郎や猫附藤史郎のように使役することができる霊能者でもあります。
厄病神に興味を持った危ない少女
柿谷藍は厄病神に興味を持ち、彼に近づきました。
それは厄病神(ツルギ老師)のファンや信者だからではなく、「この世を悪するのが趣味」という厄病神の真意を見抜いたため(厄病神が人間ではないことにも気づいていた)。
この世を使って「ドミノ倒し」をしたいという厄病神の破滅的な目的を馬鹿にしながらも共感していました。
厭世的で何事にも興味のなさそうなクールな雰囲気を漂わせていますが、厄病神の目的に共感していることから、内心では世界に対し強い怒りや憎しみを持っていることが窺えます。
「出禁のモグラ」柿谷藍の能力(山羊婆)
柿谷藍は自分に憑りついた母親の霊を使役する霊能力者です。
母親の霊はブランドバックや宝石を身に纏ったメロついた雰囲気の山羊。
柿谷藍はそれを「山羊婆」と呼んでいました。
「山羊婆」の能力の詳細は不明ですが、霊への干渉だけでなく物理干渉も可能な強力な悪霊(物理干渉はナベシマやイケブクロさんでも無理)。
意味不明な七匹の子ヤギを生み出したりヤベー雰囲気をプンプン漂わせています。
この「山羊婆」は柿谷藍に歪んだ執着を向けているようで、柿谷藍はそれを利用し、自分の首を絞めたり「ママ」と呼んでおだてたりして「山羊婆」をコントロールしているようです。
「出禁のモグラ」柿谷藍の過去
柿谷藍は104話で厄病神から「人を殺している」と指摘されており、また106話では母親の遺体をヤクザに処分してもらったことが判明しています。
恐らくは毒親の母親に苦しめられていた柿谷藍が母親を殺し、その死体をヤクザに処理してもらったということなのでしょうね。
まだ若い柿谷藍にヤクザへの伝手があったとは思えないので、そのヤクザは死んだ母親に金を貸していた借金取り、と言ったところか。
母親は柿谷藍に相当歪んだ愛情を向けていて、ひょっとしたらそのことが彼女が男性的な見た目をしていることと何か関係があるのかもしれません。
なお、柿谷藍はヤクザに母親のことで脅され、現在はその霊能者としての力を彼らに利用されています。
「出禁のモグラ」柿谷藍の登場話(何話)
初登場は厄病神のセミナー
柿谷藍の初登場は103話。
厄病神(ツルギ老師)が自分にとって都合の良い手駒を集めるために開いたセミナーに、彼の真意を見抜いた上で現れたのが柿谷藍です。
厄病神は彼女に憑りつく「山羊婆」を含め柿谷藍に興味を持ち、彼女を仲間に引き込むべく誘いをかけていました。
柿谷藍の方も厄病神の目的を聞いて、口では馬鹿馬鹿しいと言いつつも共感しており、両者はある意味で利害関係が一致した存在と言えるでしょう。
ヤクザにその能力を利用される
105~106話では、ヤクザにその「山羊婆」の能力を利用されている柿谷藍の現状が描かれています。
ヤクザにボロボロの事故物件アパート(森君がアケさんと同居しているアパートの1階)に呼び出された柿谷藍。
そこで彼女は、ヤクザから金を借りていた女性からその息子の情報を引き出すように指示されます。
柿谷藍は山羊婆を使ってその女性を尋問して情報を引き出したのですが、ヤクザがわざわざ柿谷藍を使ったのは、その女性がすでに死んでいたから、というオチ。
ヤクザは柿谷藍の霊能力に関し半信半疑ではありましたが、その実績から便利に使っているという印象でした。



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