今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、恐らく読者に最も愛された最強の男「キング」について解説したいと思います。
キングは名だたるヒーロー、怪人たちから「地上最強の男」と目されるS級ヒーロー。
圧倒的な「強者のオーラ」を身に纏い、怪人たちの多くは彼の前に立つだけで失神してしまうと言われています。
万人が認める王の中の王、ヒーローの中のヒーロー……とまあ、色々愉快な感じで持ち上げられているあの憎めないヒキオタ。
本記事では覚醒フラグが立つ度、読者が大興奮するキングの魅力について、その表と裏両面から語っていきましょう。
「ワンパンマン」キングってどんな奴？（声優含む）
基本プロフィール（年齢、身長、体重、ランキング、声優など？）
| 年齢 | 29歳 |
| 身長 | 非公開 |
| 体重 | 非公開 |
| 好きなもの | 静寂、平和 |
| 嫌いなもの | 人ごみ、騒音 |
| 趣味 | 山籠もり |
| ヒーローネーム | キング |
| ランキング | S級7位 |
| 声優 | 安元洋貴 |
キングはS級7位に位置するヒーローにしてメインキャラクターの一人。
外見は左目の三本傷が特徴の金髪で強面の青年です。
あの傍若無人な「戦慄のタツマキ」を含めたくせ者ぞろいのS級ヒーローたちからも最強と認められ、人類最後の希望と目されています。
そのプライベートについては多くが謎に包まれており、プロフィールに書かれた内容の多くは周囲が憶測で記したものとなっています。
（表）孤高を愛する王の中の王
ヒーローの中のヒーロー、ヒーローの王。
キングは強すぎるが故、あらゆる敵を一撃で粉砕してしまうため、実際に彼が戦っている姿を目撃した者はほとんどいないと言われています。
ヒーロー協会の出動要請にはあまり積極的でないため序列は7位に留まっていますが、彼が「最強」であることを疑う者はS級ヒーローの中にも存在しません。
その性格は寡黙かつ冷静沈着。
孤高を愛し、あまり多くを語らず目立つことを嫌うキングですが、その圧倒的なオーラは隠しきれず、しばしば周囲には人だかりができています。
その強さは怪人たちの間にも広まっており、ただキングに挑んで生き延びたというだけでも怪人たちの間では物凄いステータスになっているようです。
（裏）無職・引きこもり・オタク「やべえ、ヒーロー辞めたい」
キングの正体はただ強そうなオーラを身に纏っているだけの無職で引きこもりのオタク。
過去に主人公のサイタマが怪人を瞬殺した現場に何度か居合わせたことがあり、これを周囲が勝手にキングが倒したのだと勘違いしてS級ヒーローにまつりあげてしまったというのが真相です。
まあ、キング本人もチヤホヤされていい気になって、積極的に否定しなかったというのもあるんですけどね。
ただ本当のキングはかなりの小心者で、周囲がひたすら持ち上げてくる現状に困惑し、内心は「やべえ、ヒーロー辞めたい」と悲鳴を上げています。
ちなみに、キングの正体を理解しているのはサイタマだけで、サイタマはキングが彼の功績を盗んだ形になっていることも理解しています（サイタマはそういう名誉に興味がないので全く気にしていませんが）。
出会った当初こそ微妙な勘違いはありましたが、現状サイタマとキングは暇人仲間にしてゲーム仲間として、非常に親しくしています。
「ワンパンマン」キングの強さ（技）
（表）怪人すら畏怖する地上最強の男（キングエンジン、煉獄無双爆熱波動砲など）
強すぎるが故、実際に戦っている姿を目撃した者はほとんどいないとされているキングは、その戦い方さえも謎に包まれています。
多くの怪人はキングの前に立つだけで失神してしまうので、そもそも戦いにさえなりません。
特筆すべきはキングが戦闘態勢に入った証とされる「キングエンジン」。
大地を揺るがす強烈な血液の鼓動、その圧力によって、ほとんどの怪人は戦う前に戦意喪失してしまうのです。
また、単純な戦闘力だけでなく頭脳も突出しており、自らの手柄に固執することなく相性の悪い相手にはあっさり引き、その場における最善手を的確に導く冷静さも持ち合わせています。
そしてキングの代名詞と言われている必殺技がこれ。
煉獄無双爆熱波動砲
キング流気功術奥義。この技が繰り出されること、イコール敵の死であるため、この技を見て生き残ったものは存在しない。
その詳細は謎に包まれたままとなっていますが……
（裏）圧倒的な強者のオーラをまとったオタク（サイタマを指二本で～）
実際のキングは喧嘩もしたことがない気弱な男です。
キングエンジンとは要するに、気が小さいキングの心臓がバクバクいっている音。
煉獄無双爆熱波動砲なんて技はそもそも存在しません（作中では技名を言った瞬間にガロウが暴れまわってそれっぽくなっていましたけど）。
ただ、強者のオーラだけは本物で、キングの本来の実力はS級ヒーローたちでも見抜くことができず、今のところ本当のキングを知っているのはサイタマだけとなっています。
……ああ。あとゲームの腕は凄いですね。
サイタマを指二本で倒すという偉業を成し遂げていました（単にサイタマが弱いだけという説もありますが）。
「ワンパンマン」キングはここが面白い
唯一サイタマと理解し合い、対等の関係を築いた親友
キングは主人公サイタマの気の置けない親友です。
彼らは互いにその強さと弱さを理解しつつ、実にフラットな関係を築いています。
ジェノスたちはサイタマの強さを理解しているものの、その強さに敬意と畏怖を抱いており、決して対等とは言えません。
そんな中、唯一キングだけがサイタマの強さを知りながら対等の友人としてサイタマに接しているのです（キングにとって「強さ」はあまり重要な価値基準じゃないというのもあるんでしょうね）。
時にゲームでサイタマをボコボコにし、時に漫画やアニメの言葉を借りてサイタマを言い負かしたりと、サイタマに敗北を味合わせることができる数少ない人物。
サイタマとキングの人間味あふれる（ダメな）やり取りは本作の魅力の一つです。
覚醒フラグが立つ度、読者も悪ノリして大興奮
普通、キングのような勘違い系のキャラクターは読者に嫌われることが多いのですが、キングはその憎めないキャラクターから多くの読者から愛されています。
キングが作中で活躍し（追い詰められ）、覚醒フラグ（死亡フラグ）が立つ度に読者は、
「ついにキングさんが！」
「最強の男がそのベールを脱ぐ！」
と悪ノリして大興奮。
ワンパンマンの掲示板が一番盛り上がるのはやはりキングの活躍があった直後でしょうね。
サイタマが表の主人公だとすればキングは裏の主人公（いや、物語的には逆か？ ジェノスとのW主人公か？）。
キングという存在あってのワンパンマンとさえ言えるでしょう。
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