今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、化け物ぞろいのS級ヒーローたちの中でも突出した力を持つ超能力者「戦慄のタツマキ」(以下、タツマキ)について解説したいと思います。
タツマキは幼い見た目ながら、圧倒的な実力とプライドをその身に秘めた作中でも最強クラスの実力者。
傲慢な言動や妹・フブキへの過剰な干渉などが目立ちますが、それは彼女なりの責任感と愛情の裏返しでもあります。
本記事ではそんなタツマキの強さや過去(ブラスト)などを中心に、その魅力を深掘りしてまいります。
「ワンパンマン」戦慄のタツマキってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、体重、ランキング、声優など)
年齢 | 28歳 |
身長 | 非公開 |
体重 | 非公開 |
好きなもの | 妹、自分の能力を行使できる居場所 |
嫌いなもの | 弱い癖にヒーローを名乗る男、子供扱い |
趣味 | 非公開(多分無趣味) |
ヒーローネーム | 戦慄のタツマキ |
ランキング | S級2位 |
声優 | 早見沙織 |
タツマキはS級2位に位置するS級ヒーローの中でも突出した力を持つ超能力者です。
外見は髪先がカールした緑色の長髪と華奢な体つきが特徴の幼い少女ですが、その実年齢は28歳と立派な(?)大人の女性。
子供扱いされることが嫌いで、脚線美を強調するような深いスリットの入った黒いドレスを愛用しています。
性格はその強大な力の反動か、とにかくプライドが高く傲慢な言動が目立ちますが、その一方で強者としての責任感や正義感の強い女性でもあります。
B級1位の「地獄のフブキ」(23歳・167cm)の実姉ですが、妹の胸元あたりまでしかない身長や幼い見た目から、しばしば妹と勘違いされています。
好きなものに「妹」とあるようにフブキのことを溺愛していますが、一方でフブキの好きなものに「姉」の記載はなく……(詳細は後述)。
ちなみにガロ編終了後に実際にサイタマと戦うまでは彼の強さを理解していない側の人間でした。
実質的なヒーロー協会の最高戦力であり、ヒーロー活動にも積極的
ヒーロー協会において、S級1位のブラストは基本行方不明、また地上最強と目されているS級7位のキングはあまりヒーロー活動に積極的ではないことから、タツマキが実質的な最高戦力と見做されています。
タツマキは手応えのない怪人や、そんな怪人も碌に倒せないヒーローたちへの不満こそ口にはしているものの、ヒーロー活動に対しては非常に積極的。
どんな時でも一般人の救助を優先するなど、ヒーローとしての責任感は強いです。
ただ、あまりに力が強すぎるため周囲への被害も相応にあり、ヒーロー協会としては痛し痒しと言った側面も。
協会からの出勤要請が無い時も自発的にヒーロー活動に勤しんでいる姿が目撃されていますが……これは真面目と言うより、無趣味で暇を持て余した結果だと思われます。
「ワンパンマン」戦慄のタツマキの強さ(技)
S級ヒーローの中でも突出した強さを持つ超能力者
タツマキの強さはS級ヒーローの中でも群を抜いています。
S級ヒーローとは災害レベル「鬼」(5段階で上から3番目)という、通常複数のヒーローで当たらなければ対処困難な怪人たちを単独で撃破してしまう規格外のヒーローたちに与えられた称号。
しかしタツマキはその上、災害レベル「竜」「5段階で上から2番目)の怪人たちを複数同時に対処可能という規格外の力を有しています。
ビルや巨大建造物を念動力で動かすなど朝飯前。
宇宙船から放たれた無数の巨大砲弾を撃ち返したり、衛星軌道上から隕石を敵に叩きつけたりとその出力やコントロールの緻密さは底が知れません。
ちなみにタツマキの力は全てが「必殺」であり、特に技名などは存在しないようです。
怪人協会編では連戦により死亡説も流れるほどボロボロに(ジェノスとのコンビ)
しかしどれほど強大な力をもつタツマキであっても、「竜」クラスの強大な敵と連戦を重ねれば力を使い果たし、窮地に陥ることがあります。
そもそも肉体的な耐久力はそれほど高くないので、不意を打たれれば普通にダメージを受けますし、頭部にダメージを受ければ超能力の制御が不安定になるという欠点も存在します。
実際に怪人協会編では人質を取られていた上、サイコスや怪人王オロチをはじめとした「竜」クラスの怪人たちとの連戦によって、タツマキも死亡説が流れるほどの大ダメージを受けていました。
……いや、ファンの多くは「服がボロボロになってエロイ」とか「救出に来たジェノスといい感じじゃね?」とか、全然別のところに興奮して、あんまり心配してませんでしたけどね。
ちなみに原作のONE先生は、全開のタツマキならこれらの怪人たちは普通に倒せると仰っていましたので、一対一で彼女を彼女を倒そうと思えば「神」クラスの力が必要になると考えられます。
「ワンパンマン」戦慄のタツマキの人間関係・過去
S級1位ヒーロー「ブラスト」に救われた過去
18年前、養父母によって研究施設に売り飛ばされたタツマキは、施設内で暴走した合成獣に襲われていたところを謎に包まれたS級1位ヒーロー「ブラスト」に救われました。
本来であればタツマキは自分の超能力で撃退できたのですが、超能力が使えなくなったことにすれば、お払い箱になって施設を出れると考えていたのです。
そんなタツマキにブラストは、
「君を必要とする人はいるよ」
「家族(妹)を守ってあげなさい」
と告げ、さらに力を持つ者の心得を伝えます。
「いざという時」
「誰かが助けてくれると」
「思ってはいけない」
その言葉はタツマキをヒーローとした原動力であると同時に、永らく彼女を縛る呪いでもあったのです。
異常なほど過保護に溺愛する妹・フブキ
超能力が原因で養父母に売られたタツマキは、同じ超能力者であり唯一の肉親である妹のフブキを何より大切に思っています。
その愛情は時に行き過ぎることもあり、妹を他人から守ろうとするタツマキの過干渉が原因で、フブキは周囲から孤立し、孤独な幼少期を過ごしていました。
また、タツマキはフブキが危険なヒーロー活動をしていることに関してもあまり良く思っておらず、ヒーロー協会に対しても、妹を危険な任務に参加させないよう圧力をかけています。
フブキはそんなタツマキの行動を窮屈に思う一方、心の奥底では姉に対して深い愛情を抱いており、「姉に認めて欲しい」「支えたい」と常に願っています。
すれ違いながらも揺るぎない愛情を互いに抱き続けるこの姉妹の関係性は、今や「ワンパンマン」の物語の軸の一つとなっていますね。
全力をぶつけても傷一つつかない男・サイタマ
怪人協会・ガロウ編終了後、ヒーロー協会で囚われの身になったサイコスの後始末をするため、ヒーロー協会に乗り込んで暴れまわるタツマキ。
そんな彼女の目に付いたのが、かわいい妹・フブキにまとわりつくサイタマ先生でした(タツマキ視点)。
サイタマ先生をぶちのめそうとするタツマキでしたが、どれほど攻撃しても当然のごとくサイタマ先生は無傷。
ついにはタツマキの全力をぶつけても平然としています。
これまで命の取り合い以外でそんなことができた相手はいなかったタツマキにとって、サイタマとの戦いはこの上なく楽しいものでした。
力を使い過ぎてダウンしてしまうタツマキ。
しかし思い切り全力を出せたタツマキはとても満足気で、またサイタマに喧嘩を吹っかける気まんまんでした。
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