今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、作中最強怪人の呼び声高い「ボロス」について解説したいと思います。
ボロスは強者を求めて地球へと襲来した暗黒盗賊団「ダークマター」の頭目。
サイタマの攻撃にも耐えうる強靭な肉体と優れた再生能力を持ち、実際にサイタマと激闘(っぽいもの)を繰り広げた「全宇宙の覇者」を自称するに相応しい実力の持ち主です。
本記事ではそんなボロスの強さとボロス戦の概要、同じく最強怪人の一角に数えられる覚醒ガロウとの比較を中心に、その魅力を語ってまいります。
「ワンパンマン」ボロスのプロフィール
基本プロフィール(災害レベル、部下、声優など)
年齢 | 不明 |
身長 | 2.4m |
体重 | 不明 |
怪人名 | 不明(暗黒盗賊団ダークマター頭目) |
災害レベル | 「竜」以上 |
声優 | 森川智之 |
ボロスは宇宙を手中におさめたとされる暗黒盗賊団「ダークマター」の頭目。
数多の強大な部下を引き連れ、全長数kmはあろうかという巨大な宇宙船に乗って地球侵略に訪れました。
外見は単眼の人型怪人で、青白い肌に金色の鎧、ピンク色の髪とやや派手な配色が特徴。
宇宙でも随一の過酷な環境な星で生存競争を勝ち抜いてきた種族で、その実力に絶対の自信を持ち、「全宇宙の覇者」を自称していました。
ボロス本人だけでなく、その部下たちも強者ぞろいで、特に最上位戦闘員とされる「メルザルガルド」「グロリバース」「ゲリュガンシュプ」の三巨頭はそれぞれが災害レベル「竜」(5段階で上から2番目)の化け物。
ちなみに、彼らを率いるボロスはそれ以上の実力者ですが、災害レベルは「竜」以上と微妙な表現をされており、最上位の災害レベル「神」には該当していないようです。
自分と対等に戦える相手を求め、占いに従い20年かけて地球にやってきた
ボロスは「自分と対等に戦える相手」を求めて地球にやってきました。
全力で戦える強敵が欲しい。
強くなり過ぎたボロスは、そのあまりの強さゆえに全力で戦うこともできず、退屈な日々を送っていました。
ボロスは、主人公サイタマと同じ苦悩を抱えた存在だったのです。
そんなボロスに一人の占い師が「自分と対等に戦える相手が地球にいる」という予言をもたらし、彼はそれに従って20年の月日をかけて地球へとやってきました。
しかしこの予言が間違っていたのか、それとも20年という時間経過が問題だったのか、地球でボロスを待っていたのは……(詳細は後述)
「ワンパンマン」ボロスの強さ(技、ガロウとの比較)
全宇宙の覇者を名乗るに相応しい作中最強クラスの怪人
ボロスは間違いなく作中最強クラスの怪人です。
あらゆる敵を一撃で倒してしまう「ワンパンマン」ことサイタマの(普通の)攻撃にも耐えうる強靭な肉体と致命傷からも即座に修復する優れた回復力、莫大な潜在エネルギーを保有し、サイタマからも「強い」という言葉を引き出した正真正銘の強者。
サイタマの強さを瞬時に見抜いた眼力も含め、恐らくタツマキらS級ヒーローよりも実力は上でしょう。
普段は特殊な鎧でパワーを封印しており、パワーを解放すると肌が黒く染まります。
基本的な戦い方は肉弾戦とエネルギー弾で、まんまドラゴンボールみたいな感じです。
名称のついた技は次の二つ。
メテオリックバースト
体内エネルギーの放出を推進力に、流星のごとき破壊力を引き出す荒技。
身体にかかる負担が大きく、使用時は見た目が変化する。
サイタマを月まで吹き飛ばした。
崩星咆哮砲
全エネルギーを放出し、星をも削るほどの威力を持つエネルギー弾。
作中で初めてサイタマの「マジ殴り」を引き出した最終奥義。
覚醒ガロウとの比較、どっちが強いの?
ファンの間でしばしば議論となるのが、ボロスと進化する人間怪人ガロウ、どちらが強いのかというもの。
ガロウは初期こそそれほど強くありませんでしたが、怪人協会編で完全に覚醒し、S級ヒーロー複数を瞬殺するほどの化け物へと成長を遂げています。
これについて原作者ONE先生は、
「前までは絶対ボロスの方が強かった」
「今のガロウならいい勝負」
「接近戦だったらガロウの方が強いんじゃ」
「パンチとかキックとか大体避けられる」
などと発言しつつ、どちらが強いかについては明言を避けていました。
ガロウは元々格闘センスの塊みたいな存在で、肉体がそれに追い付いていませんでした。
しかし覚醒後は身体能力もかなり強化され、隙がありません。
ただそれでもボロスと比較すればまだまだ身体能力、再生能力、エネルギー量などで劣っています。
そこをガロウのセンスでどこまで埋められるか……力のボロス、技のガロウみたいなイメージですかね。
「ワンパンマン」ボロス戦とは(何話?)
マジ殴りが初お目見えした5分20秒のサイタマとの激闘(?)、何話?
ワンパンマン屈指の名バトルであり、サイタマとの激闘(?)が描かれたボロス戦。
となりのヤングジャンプで連載中の漫画リメイク版では43話~47話、アニメ11話~12話にその一部始終が描かれています。
サイタマ先生が登場すればほぼ瞬殺のワンパンマンにおいて、なんとボロスは5分20秒もの長きにわたってサイタマ先生と戦いを繰り広げています。
その勇姿たるや、サイタマ先生を月まで吹き飛ばし、先生をして、
「ちょっと戦いっぽくなってきたじゃねーか」
と少し喜ばせたほど。
更にはサイタマ先生の必殺マジシリーズ「マジ殴り」を最初に引き出すという素晴らしい活躍を見せたのです。
その悲しい結末、ボロスの「本当の」予言の相手とは
サイタマ先生のマジ殴りによって敗れ去ったボロス。
決着の後、サイタマ先生は彼に、
「やっぱ強ぇーよ、お前」
と声をかけます。
しかしボロスは笑いながら、
「お前には余裕があった」
「まるで歯が立たなかった」
「戦いにすら……なっていなかった」
「やはり予言などアテにはならんな」
「お前は強すぎた」
そうサイタマに告げて果てていきました。
その事実を突きつけられたサイタマ先生のやるせない表情が何とも言えませんでしたね。
ちなみに、この時ボロスは「対等に戦える相手が地球にいる」という予言が外れたと考えていたようですが、これには疑問が残ります。
何せボロスがこの予言を告げられたのは20年前。当時のサイタマはまだ弱っちい子供です。
普通に考えれば20年前の地球にボロスと対等の強者がいたってことなんじゃ……例えばS級1位のブラストとか。
それに、仮に今の話だとしても、もう少し待てば覚醒ガロウが現れたでしょうし。
何というか、ある意味非常に巡りあわせの悪い男でしたね、ボロスは。
「ワンパンマン」ボロスがブラストの仲間に?
リメイク版209話において、ブラストの仲間と思しき人物たちが登場しているのですが、その中にボロスによく似たシルエットを持つ男の姿が。
顔に入った黒いラインの形状が違うことなどからボロス本人ではなさそうですが、巨大な単眼のデザインや髪質、シャープな顔のラインなどボロスとの共通点は多く、全くの無関係とも考えにくいですね。
一番あり得るのはボロスと同じ種族の宇宙人という説ですが……
コメント
地球外に相手を蹴り飛ばせるのは最強でしょう。
偶然なのか狙ってなのか、全天においてほぼ点でしかない月にサイタマをぶつけるとか。
月のない普通の空間に向かって蹴り飛ばせば、もう何万年も戻ってこられないだろうし
太陽に向かって蹴れば100%確実にサイタマを殺せたのに。ボロス優しい。