「ワンパンマン」シルバーファング(バング)~武を極めたその強さ、弟子・ガロウとの因縁、兄との過去、引退など~

 今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、かっこよくて強いおじいちゃん代表「シルバーファング(バング)」について解説したいと思います。

 シルバーファングは武術を極め、卓越した拳法を武器に戦うS級3位ヒーロー。

 その実力もさることながら、作中ではサイタマの本当の実力を知る数少ない存在であり、最強の人間怪人・ガロウの師でもある重要人物です。

 本記事ではそんなシルバーファングの強さや人間関係、ガロウ編後の引退などを中心に語ってまいります。

「ワンパンマン」シルバーファングってどんな奴?(声優含む)

基本プロフィール(年齢、身長、体重、ランキング、本名、声優など)

年齢81歳
身長165cm
体重55kg
好きなものイセエビ、道場、有望な若者、お兄ちゃん
嫌いなもの道場破り、白菜、新人潰し
趣味技の研鑽、精神修行、肉体の鍛錬、囲碁
ヒーローネームシルバーファング
ランキングS級3位→引退
声優山路和弘

 シルバーファング(バング)は拳法を極めたS級3位ヒーロー。

 外見は逆立った白髪と口髭が特徴のご老体で、81歳という年齢のためか普段は腰膝が曲がってしまっています。

 しかしその服の下の肉体は今でも鍛え抜かれており、いざ戦いとなれば年齢を感じさせない軽快な動きで敵を撃破します。

 性格は厳しそうな見た目に反してかなり温厚でお茶目。

 巨大隕石の落下という絶体絶命の状況でさえ冗談をかましており、一部では単なる天然ジジイなのではという噂も流れていました。

 年長者としての威厳に満ちた人格者でもあり、何かと暴走しがちなタツマキを窘められる(非常に)数少ない人物です。

 ちなみに本名は「バング」。

サイタマ、ジェノスを気にかける武術界の大御所

 シルバーファング(バング)は武術界における大御所の一人で、ある事件が起こるまでは100人以上の弟子を指導していました。

 今でも有望な若者を見ると指導者としての血が騒ぐのか、隕石落下事件以降はサイタマジェノスに目をかけ、しばしば二人を自分の流派に誘っています。

 シルバーファングはサイタマの真の力を知る数少ない一人で、作中ではヒーロー協会よりもサイタマ寄りの言動をすることが多いですね。

 サイタマが悪意ある新人潰しによって無理解なヒーローや一般人の罵詈雑言に晒されても敢えて助けようとはせず、ヒーローを辞めるのも選択肢の一つと発言するなど、ヒーローであることにあまり重きを置いていません。

 ヒーロー活動とは関係なしにサイタマの部屋に遊びに来たり鍋をつついたりと、非常にフラットな目線を持つサイタマの理解者と言えるでしょう。


「ワンパンマン」シルバーファングの強さ(技・兄)

災害レベル「竜」の怪人さえ圧倒する武の極み(技)

 シルバーファング(バング)は圧倒的な武の技を以って敵と戦う格闘家ヒーロー。

 使う流派は、彼が独自に編み出したもので、

流水岩砕拳
守りを重視した堅牢な流派。
いわゆる柔拳の一種で、攻撃を受け流すことに主軸が置かれている。

 その防御技術に関しては右に出るものがなく、作中では災害レベル「竜」(5段階で上から2番目)の怪人の強烈な一撃でさえ難なくいなしていました。

 一方で、流派が防御向きであり、シルバーファング自身が「不殺」の信念を掲げていることもあり、普段の状態では攻撃力はやや控えめ。

 突出した防御力・耐久力を持つ怪人相手だと相性が良くありません。

 しかし一度本気になると、かつての流派の封印を解き、攻撃力も飛躍的に向上します。

爆心解放拳
若き日のバングが使っていた流派。
打撃のインパクトに合わせ心臓が爆発的な脈動を起こし、瞬間的に肉体の限界値を引き上げる超攻撃型の邪拳。

 二つの流派を併用した本気モードのシルバーファングは、災害レベル「竜」の怪人複数を圧倒するなど、S級ヒーローの中でも(タツマキに次いで)突出した実力を見せていました。

兄・ボンブとの連携と才能に溺れた過去

 シルバーファングの強さを語る上で、彼の兄・ボンブの存在と、かつて力に溺れて自惚れていた過去を無視することはできません。

 若き日のバングは自分の才能に溺れ、堕落した生活を送っていました。

 そんなバングを叩きのめし、正道へ引き戻してくれたのが同門でもあった兄・ボンブです。

 ボンブに叩きのめされたバングは自分の生き方を見直し、それまでの自分と決別するため「爆心解放拳」を封印し「流水岩砕拳」を編み出しました。

 バングにとって兄・ボンブは最も信頼できる存在。

 ボンブは「旋風鉄斬拳」という殺傷能力の高い剛拳の使い手で、作中ではいくつかの連携技も見せています。

交牙竜殺拳
兄弟の連携奥義。ガロウにコピーされる。

轟気空裂拳
こちらも連携による大技だが、身体への負担が大きく連発はできない。


「ワンパンマン」シルバーファング、弟子ガロウと引退

かつての弟子・ガロウとの因縁とけじめ

 シルバーファングには一つの心残り、因縁が存在しました。

 それはかつての弟子であり、今は人間怪人と化してしまったガロウの存在です。

 ガロウは武術の才能に溢れた男でしたが、野望にとりつかれた彼は暴走し、他の弟子たちを傷つけてしまいます。

 ガロウに制裁を加え破門したシルバーファングでしたが、そのことが結果的にとんでもない化け物を野に解き放ってしまうことに繋がります。

 人間怪人として罪を犯し、徐々に怪人化していくガロウ。

 それを知ったシルバーファングは、ヒーローではなく、師としてガロウを止めるべく、ボンブに助けを求めガロウを追っていくことになります。

 しかし、進化し続けるガロウは、もはやシルバーファングでさえ止めることはできず、ガロウとの決着は主人公であるサイタマ先生に委ねられることに……

ガロウ編後はヒーローを引退して後進の育成に励む(原作ネタバレ)

 ここから先は原作ネタバレになりますが、ガロウ編終了後、原作ではシルバーファング(バング)はヒーローを引退し、道場で後進の育成に励むことになります。

 師匠としてガロウが引き起こした事件の責任を取る形での引退ですね。

 バング本人もあまりヒーローにこだわりはなかったようですし、かなりの高齢でもありますから、引退もやむを得ないでしょう。

 ちなみにバングの道場には、ガロウ編を経て強くなりたいと一念発起したキングが弟子入りを願い出て訪れています。

 しかしサイタマの実力を知るバングであっても、キングの真の実力を見抜くことはできなかったのか「それ以上の強さを求めても意味はない」とキングの願い(「弱いんで強くしてください」)を別の意味で解釈してしまい、弟子入りを断っています。

 まあ、どっちにしろキングはバングのお眼鏡にかなう存在じゃないんで、弟子入りしても意味はなかったでしょうけどね。

リメイク版ではガロウと和解し、ガロウを二代目として育てることに

 リメイク版では、原作と異なりガロウ編の最後でガロウと和解したシルバーファング。

 ガロウのしでかしたことの責任をとってヒーロー協会を引退したところまでは原作と同じですが、その後シルバーファングはガロウと再会し、ガロウは彼の元で再び修行に励むことに。

 ヒーロー協会に引退届を提出する際には、いずれ二代目シルバーファングを紹介すると幹部に告げていたそうです。

 原作と違う展開に関しては賛否あろうかと思いますが、個人的に楽しそうに歩く二人の後姿は、素直に良かったなと思いますね。

 



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