「ワンパンマン」音速のソニック~サイタマをつけ狙う忍者、その強さと過去(忍者の里)、性別、怪人化の真相と死亡説など~

 今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、ファンに愛される元祖かませ犬「音速のソニック」について解説したいと思います。

 音速のソニックは暗殺から用心棒まで何でも請負う忍者にしてS賞金首。

 サイタマに敗北して以降、復讐のため何度もサイタマに勝負を挑んでは返り討ちに遭っており、サイタマにやられた回数ではトップを独走しているキャラクターです。

 本記事ではそんな愉快でイタい音速のソニックの強さや過去(忍者の里)を中心に、その魅力を深掘りしてまいります。

「ワンパンマン」音速のソニックのプロフィール(声優含む)

基本プロフィール(年齢、身長、声優、性別など)

年齢25歳
身長174cm
体重非公開
好きなもの野営、刃物、電柱の上、スピード自慢
嫌いなもの自分より速い奴、生肉
趣味料理、尾行
二つ名音速のソニック
声優梶裕貴

 音速のソニックは暗殺から用心棒まで裏の仕事を何でも請負う忍者にしてS級の賞金首。

 外見は細身で中性的な容貌の青年で、しばしば女性と勘違いされることがありますが、性別は男です。

 目の下に引いている紫色のラインがトレードマークで、原作では黒髪短髪でしたが、リメイク版では髪を伸ばして結わえています。

 性格は自信家で執念深い馬鹿。
 ある仕事でサイタマに絡んで敗北して以降、何度敗北してもしつこくサイタマの命を狙い続けています。

 育った環境(詳しくは後述)のせいか一般常識や教養が欠けており、その言動はかなり残念。
 「音速のソニック」という名乗りに関しても、ジェノスからは「頭痛が痛い」みたいな名前だなどと至極もっともなツッコミをくわえられていました。

リメイク版では怪人細胞を食べ、怪人化・死亡説も流れたが……

 何度敗北しても諦めることなくサイタマを付け狙っていたソニックですが、サイタマはあまりに強すぎ、ソニックでは勝てるビジョンが全く思い浮かびません。

 そんな時、ソニックの前に現れたのは怪人細胞によって怪人化したかつての忍者の里の同胞。

 彼らはソニックを怪人協会へスカウトしにやってきました。

 その誘いに対し、ソニックはサイタマへのリベンジを果たすため、苦悩の末に怪人細胞を食べて怪人化することを受け入れたのです。

 流石に怪人化してしまうとなると、今度こそソニックが死亡してしまうのではとファンから心配の声も流れていました……が、そこは安心安定のソニック。

 何と彼、怪人細胞にきちんと火を通してしっかり調理して食べたお陰で怪人化せずに済んだのです(お腹はしっかり下してましたけど)。

 忍者の里出身のクセして生肉が嫌いとか……


「ワンパンマン」音速のソニックの強さ(技)

S級ヒーローに匹敵する実力を持つ超高速の忍者(技)

 作中ではかませ犬としての印象が強く、実際その通りではあるソニックですが、彼の実力はS級ヒーローに匹敵します。

 その戦闘スタイルは超高速の体術と多彩な技を駆使するスピードタイプ。

 回避能力も高く、S級ヒーローであっても彼に攻撃を当てることは苦労するでしょう(タツマキとかの例外は除く)。

 反面、攻撃力はそれほど高くなく、強靭な耐久力を持つ敵が相手の場合は千日手になる可能性が高いです。

 作中では着実にその実力を増しており、今後の更なる飛躍にも期待が持てますね。

 ソニックが作中で使用している技は次の通り。

風刃脚
よく使う蹴り技。というかただの回転蹴り。

爆裂手裏剣
爆発する手裏剣。バリエーション豊富。

二影葬
四影葬
十影葬
分身の術。段々数が増えていく。

散閃斬
音速重連拳
分身の術とセットで使う体術。

音速放雷拳
電撃を纏ったパンチ。
”あの御方”の秘伝でもあるらしい。

実はジェノスと良いライバル?

 作中においてソニックと実力が肉薄し、意外といいライバル関係にあるのがジェノスです。

 ジェノスはスピードではソニックに劣り、攻撃を当てられないものの、サイボーグ故の高い耐久力でソニックの攻撃もほとんど通じません。

 サイタマを狙うソニックとサイタマに付き従う番犬のごときジェノス。

 この二人は互いに相性最悪で、実際に周囲を巻き込む大喧嘩に発展したこともあったのですが、全く決着がつく気配はありませんでした。

 成長速度も似通っていますし、ジェノスはサイタマと違って楽しくヒーローしてるなぁ。


「ワンパンマン」音速のソニックの過去(原作ネタバレ注意)

イタい二つ名製造機関「忍者の里」

 ソニックは「忍者の里」と呼ばれる場所で育てられました。

 そこは孤児を収容し、長い年月をかけて暗殺者として出荷する工場のような場所。

 現S級ヒーローである「閃光のフラッシュ」もこの「忍者の里」出身で、ソニックの同期生です。

 ちなみに、「忍者の里」の出身者は「音速のソニック」のように意味が完全にかぶった頭の悪い二つ名を名乗らされるようです。

 誰が決めたことかは知りませんが、この里の長は”あの御方”と皆から呼ばれており、その呼ばれ方のイタさを考えるとやはりこいつが元凶か……?

 脱線しました。

 「忍者の里」は非常に過酷かつ地獄のような場所で、普通の人間であれば感情を失い、ただ技術を習得するだけの機械のようになってしまいます。

 若かりし日の頃のソニックはそんな環境の中にあっても希望を失うことなく、いつか里を乗っ取って孤児たちが暗殺などに手を染めることなく、自由に育つことのできる場所にしたいと願っていました。

 しかしそんなソニックの願いは正義の手によって打ち砕かれます。

閃光のフラッシュの裏切り、ブラストの襲撃によって道を見失う

 幼い頃から共に落ちこぼれを演じ、共に力を蓄えてきたソニックとフラッシュ。

 しかしその卒業試験の日、フラッシュはかねてより胸に秘めていた正義感から里の関係者と同期生たちを殺害し、里を壊滅状態に追いやります。

 後に「終わりの44期事件」と呼ばれる事件です。

 この時、フラッシュはソニックにだけは情が湧き、楽に死なせてやろうとソニックに毒を盛ったのですが、ソニックは毒に耐性があったため生死の境を彷徨った者の一命をとりとめてしまいました。

 更にフラッシュが去った後、今度は現S級1位ヒーロー「ブラスト」が里を襲撃します。

 ブラストはソニックの後輩たちとも容赦なく戦い、里の長である”あの御方”も深い傷を負って眠りにつき、里は完全に壊滅することに。

 ソニックは辛うじて生き延びたもののかつての夢を叶えることができなくなり、外の世界で暗殺稼業に手を染める他ありませんでした。

 そんな過去もあってソニックは正義に失望し、「ヒーローなんてそもそも人間の身の丈にあっていない」とヒーローに対し否定的な考えを持つに至ったのです。



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