今回は大人気恋愛漫画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」から、一時はラスボス説も流れていた男「四条 帝(しじょう みかど)」について解説します。
四条帝は主人公の一人・四宮かぐやに幼い頃から想いを寄せ、彼女を四宮の家から救い出そうと密かに努力を続けてきた少年です。
もう一人の主人公・白銀御行にとっては恋のライバルと呼ぶべき存在ですが、帝が登場したのはかぐやと御行が結ばれた後。
タイミングの悪さから、一時は二人の仲を引き裂く存在かと疑われていました。
本記事では実は単にいい奴だった四条帝の魅力と不遇ぶりを深掘りしていきたいと思います。
「かぐや様は告らせたい」四条帝のプロフィール
基本プロフィール(誕生日、血液型、クラス、声優など)
誕生日 | 1月1日 |
血液型 | 不明 |
家族構成 | 父、母、双子の姉 |
所属(クラス) | 公立高校 → 秀知院学園3年A組 |
部活動 | 元サッカー部 |
声優 | ー |
四条帝は主人公・白銀御行と四宮かぐやが3年生に進学すると同時に、秀知院学園に転向してきた二人の同級生です。
四宮家の分家であり対立している四条家の長男であり、四条眞妃の双子の弟。
外見はやや鋭い目つきが特徴の端正な顔立ちをしています。
地元の友達とサッカーがしたいという理由で公立校に進学し、心配する親を黙らせるために全国模試で1位をとり、弱小サッカー部を全国優勝に導いた文武両道の天才。
サッカー少年からは敬意をこめて「ボーイファッカー帝」と呼ばれているそうです。
高スペックにも関わらず性格は能力を鼻にかけることがなく人当たりの良いいい奴。
姉からは「無駄に賢くビビりで実直」と評されており、似たところのある御行とは転校初日から仲良くなっていました。
本来は社会から隔絶されるレベルの天才ですが、敢えてちょっと抜けた親しみやすい人物を演じている、というのが実態の様です。
実は1巻4話から名前だけは登場していた(初登場)
四条帝の本格的な登場は211話の転校からですが、実は帝はそれ以前にも何度か作中に登場しています。
名前だけであれば1巻4話、全国模試成績上位者の名簿に白銀御行(2位773点)を抑えて全国トップに四条帝(1位793点)の名が記されており、実は姉の眞妃(6話初登場)より登場は早かったんです。
「かぐや様は告らせたい」は「竹取物語」がモチーフになっていますから(というか、この世界において「竹取物語」は史実)、「帝」の名を持つ彼はきっと重要人物に違いないと登場前から話題になっていました。
その後、本人の姿が初登場したのがコミックス16巻161話「四条眞妃は悟りたい」(後述)。
そこから転校まで更にコミックス5巻分かかっていますから、大分引っ張りましたね。
「かぐや様は告らせたい」四条帝の人間関係
姉の眞妃には逆らえず、クリスマスにインド旅行に同行したことも
四条帝は四条眞妃の双子の弟で、姉弟間の力関係は圧倒的に姉に分があります。
やり取りを見ると、強気で高慢(ただしいい人)な眞妃に、人の良い帝が振り回されている印象ですね。
高校2年のクリスマスには、親友と片思いの相手との三角関係に悩んだ眞妃が悟りを得ようとインド旅行に出かけたのですが、流石に姉一人で海外旅行に行かせるわけにもいかず、旅に同行した帝。
帝はサッカーの全国大会直前だったのですが……まあ、それでも優勝したんだから大したもんです。
帝と眞妃は共にタイプの違う天才ですが、帝は男でオジサンの懐に入るのが上手く、四条グループを継ぐのは帝だと目されています。
眞妃もそのことに関しては納得しているものの、帝が自分を除け者にし、かぐやに関して大人たちと諸々企んでいることに関しては少し不満があるようです。
白銀御行とはライバルであり気の合う友人
主人公の一人・白銀御行は帝が転校してくる前から帝のことを意識し、ライバル視していました。
何せ帝は全国模試で大差をつけて御行に勝利した存在。
御行の部屋には「打倒四条帝」と書かれた張り紙があったほどです。
その為、帝が転校してきた際には、御行はあからさまに帝を威圧していましたが……帝の人柄に絆されて一瞬で仲良しに。
すぐにおっぱい談義をするほどの気の置けない友人となります(ちなみに御行は貧乳派、帝は柔らかさ重視の垂れ気味の巨乳派)。
後に、かぐやに政略結婚の話が持ち上がり、その相手が帝だと判明しますが、御行も帝もどこか互いのことを信頼している様子がうかがえましたね。
「かぐや様は告らせたい」四条帝はラスボス?(かぐやとの結婚話)
四宮かぐやと白銀御行が結ばれた後、四宮家がその仲を引き裂こうと画策する中、意味ありげに登場した四条帝。
当初、ファンの間では帝が四宮と四条の抗争を裏で操る黒幕で、かぐやと御行の仲を引き裂くラスボスなのではないか、という噂が流れていました。
実際、四宮と四条の抗争は激化しており、それを収束する和解の手段として持ち上がっていたのが、かぐやと帝の政略結婚。
しかも、それをかぐやの兄・黄光に持ち掛けていたのは帝でした。
このあたりの事情が明かされたのが、251話「四条帝は守りたい」。
帝は幼い頃からかぐやに想いを寄せており、彼女を四宮の家から解放するために力を蓄え、四条家での地位を固め、大人たちに取り入り、かぐやを迎え入れるための準備を整えていたのです。
「かぐや様は告らせたい」四条帝はただのいい奴
256話「四条帝は助けたい」では、帝とかぐやの過去が語られています。
詳細は不明ですが、帝は幼い頃にかぐやと出会い、かぐやを救い出すと約束しますが結局何もできず引き離されてしまいました。
かぐやが帝に辛辣な態度を取っていたのは、彼女が一番助けて欲しい時に帝が助けてくれなかったからだったんですね。
帝は決してかぐやとの約束を破ったわけでも諦めたわけでもなく、密かに準備を進めていたのですが、その間にかぐやは白銀御行と結ばれてしまいます。
帝はそのことを祝福し、かぐやの幸せのためには御行と結ばれるのが一番だと考えていましたが、同時に御行ではかぐやを四宮家から救い出すのは難しいことも理解していました。
その為、御行がかぐやを救い出すことを期待しながらも、サブプランとして自分がかぐやと結婚する計画はそのまま進行させていたのです。
自分がフラれることを理解していながら、それでもかぐやに想いを告げ、自分と御行どちらに助けてもらいたいかを問うた帝は、本当に男らしくていい奴でしたね。
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