今回は大人気恋愛漫画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」から、”神ってる”ことで一躍有名となった少女「柏木 渚(かしわぎ なぎさ)」について解説します。
柏木渚は主人公・白銀御行の同級生であり、四宮かぐやの友人の一人。
作中では四宮かぐやと互いに恋愛相談をする仲で、彼氏である田沼翼と彼に片思いをする親友・四条眞妃との三角関係は本作の見どころの一つです(主に眞妃の悲惨さに全米が泣いた的な意味で)。
本記事では柏木渚の基本プロフィールに加え、翼、眞妃との三角関係を中心に、神ってる女の恐ろしさを語ってみようと思います。
「かぐや様は告らせたい」柏木渚のプロフィール
基本プロフィール(誕生日、血液型、クラス、声優など)
誕生日 | 6月25日 |
血液型 | B型 |
家族構成 | 父、母、兄 |
所属(クラス) | 2年B組 → 3年A組 |
部活動 | ボランティア部 |
声優 | 麻倉もも |
実写版キャスト | 池間夏海 |
柏木渚は秀知院学園に通う主人公・白銀御行と四宮かぐやの同級生。
外見は黒髪ショートヘアに左前髪のヘアピンが特徴的な、穏やかな雰囲気の美少女です。
基本的には穏やかで面倒見が良く、彼女とするには理想的な性格。
しかし実は意外とプライドが高くヒステリックな一面があり、したたかで”怖い”女性でもあります。
本編では第6話が初登場。
そこで田沼翼に告白されて恋人となり、実は田沼翼に片思いしていた親友の四条眞妃と三角関係を構築してしまいます。
柏木渚と四条眞妃の想いには気づいておらず(最終的には気づきますが)、四条眞妃の前でひたすらイチャイチャを繰り返し彼女のSAN値をガシガシ削っていくことに……(詳細は後述)
実は秀知院VIPの一人でかぐやの友達テストに合格した数少ない一人
登場当初は単なる一般女生徒かと思われていた柏木渚ですが、実は大手造船会社会長の娘であり、経団連理事の孫という秀知院VIPの一人であることが判明しています。
まあ、本当に一般生徒だったら四宮かぐや相手に気軽に話しかけることなんてできないでしょうから、何度もかぐやに恋愛相談をしている時点である程度は予想できましたね。
元々渚がかぐやに近づいたのは実家からの要請によるもので、本来であれば、かぐやが最も嫌悪するところの人種ですが、かぐやとは非常に価値観が似通っており、作中では良き友人関係を築いています。
かぐやは友人となるものに対して、その人間が本当に信頼できる人間かをテストする悪癖(通称:友達テスト)があるのですが、柏木渚はその試験に合格した数少ない一人でもあります(他の合格者は四条眞妃と藤原千花の2名のみで他の生徒会メンバーは未試験)。
「かぐや様は告らせたい」柏木渚と彼氏・田沼翼
当初は彼に全く興味がなかったが、壁ダァンとラブ探偵千花が全てを狂わす
柏木渚と彼氏である田沼翼を結びつけたのは、白銀たち生徒会メンバーです。
田沼の方は当初から柏木に想いを寄せていたものの、実は柏木は田沼に全く異性としての興味を抱いていませんでした(バレンタインにチョコボール3粒程度の仲)。
柏木に告白しようと考えた田沼は、その前に白銀に恋愛相談を持ち掛けます。
状況から見てどう考えても脈無しでしたが、恋愛経験のない白銀は「惚れてる」「モテ期来てる」と田沼の背を押してしまうのです。
そしてこの時、白銀が田沼に伝授したテクニックが「壁ダァン」。
要は「壁ドン」です(当然この世界にも「壁ドン」はありますが、白銀はそれを知らない)。
どう考えても失敗するしかない告白だったのですが、突然のことに驚いた柏木は、ついOKを出してしまい、二人は付き合い始めることになります。
まあ、田沼が日頃マキに対して優しくしていたことから、いい人なんだろうなと好感は持っていたようですけどね。
その後、田沼のことをほとんど知らないまま付き合い始めてしまった柏木は、自分の行動が不誠実なのではないかと罪悪感を抱き、「彼氏と円満に分かれる方法が知りたい」とかぐやに相談を持ち掛けます。
要は田沼のことが好きなのか分からず不安に感じていたんですね。
その恋愛相談の場に突如乱入してきたのが、藤原扮するラブ探偵千花。
これで事件は迷宮入り、二人は破局間違いなしかと思われましたが、ラブ探偵千花は珍しくまともなアドバイスをして柏木の中にあった仄かな田沼への想いを自覚させてしまいます。
そしてより自然に話せるようになるため、共通の目的に向かって行動しようと柏木と田沼はボランティア部を設立し、その活動の中で着実に想いを育んでいくことになります。
つまり、四条眞妃が泣いているのは、概ね生徒会のせい。
既に神ってる
こうして高校2年生の5月中旬から付き合い始めた柏木渚と田沼翼ですが、二人はその直後の夏休みで既に神っています。
この「神ってる」というのは石上が言い出した言葉で、文脈的に恋愛における「ABC」の「C」を指す言葉ですね。
当初はただの「神ってる」疑惑でしかありませんでしたが、後に柏木もそのことを隠さなくなり、女子の間では大っぴらにそのことを口にしています(眞妃ちゃん……)。
ちなみに、高校2年の夏休みで「神ってる」という根拠は、柏木がキスからそうなるまでの期間がおよそ2か月(ディープキスからは40秒)だったと発言していることです。
第97話「柏木渚は誅したい」に視る嫉妬深さ
当初は自分の気持ちも曖昧なまま田沼と付き合いだした柏木渚ですが、田沼への好意が芽生えて以降は、嫉妬深い一面も顔を出しています。
それが色濃く表れていたのが97話の「柏木渚は誅したい」。
田沼が友達の四条眞妃と昼休みに仲良く話していたのを見ただけで浮気を疑い出します。
田沼の携帯をこっそり調べたり、探偵を雇って調査したりとかなりガチ。
実際、その探偵の調査で田沼が四条眞妃と休日に出かけていたことが判明し、一時は別れることも決意しますが……
まあ、結果はただの勘違いで、単に田沼が柏木へ送るプレゼントを選ぶのを四条眞妃に付き合ってもらっていただけだったというベタなオチでした。
「かぐや様は告らせたい」柏木渚と四条眞妃
四条眞妃への残酷な仕打ちで、読者からは柏木神、サタン、柏鬼とも呼ばれる
柏木渚と四条眞妃は親友です。
しかし四条眞妃は以前から田沼翼に想いを寄せており、そのことは柏木も田沼も気づいていませんでした。
眞妃の想いを知らない柏木と田沼は親友である眞妃の前でイチャコラし続け、田沼への想いを諦めきれない眞妃の精神をガンガン削っていきます。
(多分)柏木に悪意はないはずなのですが、わざわざ眞妃をボランティア部に誘って目の前でイチャついたり、赤裸々な性事情を告白したり、事情を知る者からすれば鬼畜そのもの。
眞妃の不憫さにはもう、ただただ涙しかありません。
そうした鬼畜さもあり、石上は柏木から田沼を奪うのは神殺しより困難だという意味で彼女を「柏木神」と呼びましたが、それを聞いた眞妃はシンプルに「サタン」に見えると発言していました。
筋骨隆々の悪魔の肉体にかわいらしい柏木の頭がのっかったそのイメージ像は、中々アレでしたね。
また、同人版では柏木は桃太郎の鬼役に任命され、「柏鬼」と呼ばれていましたが、こちらの呼称もファンの間で定着しているようです。
四条眞妃へ抱く憧れと独占欲(最終回)
柏木渚にとって四条眞妃は一番大切な人です。
柏木は眞妃の才覚と芯の強さに対して強い憧れと独占欲を持ち、やや歪んだ同一化願望を抱いています。
昔から眞妃の習い事や好きなものを真似して自分のものにしようとする傾向があり、それは元々内部進学を希望していた進路を、三年になって眞妃と同じ外部進学に切り替えたことにも表れています。
奉心祭のキャンプファイヤーの場面では、柏木は眞妃が一番大切だと発言しており、彼女の中の優先度合いでは「眞妃>田沼」。
それ故に眞妃も、好きな人を奪った女でありながら、柏木のことを嫌いになれずにいます。
最終回付近では柏木が偶然、眞妃の田沼への想いを知ってしまい、今度は彼女が苦しむ展開に。
柏木は田沼に別れを告げ、田沼を眞妃に譲ろうとします。
しかし、そんなことをあのカッコいい眞妃が認めるはずもなく、柏木と田沼のヨリを戻させるのですが……そこで判明したのは「柏木渚:妊娠3か月」の事実。
恋心を吹っ切ろうとした眞妃に、最後にとんでもない追い打ちをかけたのです。
しかも、できた子供(息子)に真喜(マキ)と親友の名前を付けるのですから……
やはり柏鬼はサタン。
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