「かぐや様は告らせたい」四宮かぐや~プロフィール(誕生日など)やその過去、家族(父・兄・母)、人格、声優など~

 今回は大人気恋愛漫画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」から、主人公の一人・四宮かぐやについて解説します。

 四宮かぐやは四大財閥の一つ四宮グループの令嬢であり、高嶺の花として周囲から畏敬の視線を集める完璧な美少女。

 何事も高いレベルでこなせる万能型の天才ですが、恋愛が絡むととてつもなくヘッポコで、作中ではもう一人の主人公・白銀御行としょうもない恋愛頭脳戦を繰り広げています。

 本記事では四宮かぐやの基本プロフィールに加え、その家族や過去、彼女が生み出したペルソナ(人格)を中心に語ってまいります。

「かぐや様は告らせたい」四宮かぐやのプロフィール

基本プロフィール(誕生日、血液型、クラス、声優など)

誕生日1月1日
血液型AB型
家族構成父、兄、兄、兄(母は死去)
所属(クラス)2年A組 → 3年A組
部活動弓道部(生徒会副会長)
声優古賀葵
実写版キャスト橋本環奈

 四宮かぐやは本作の主人公の一人であり、良家の子女が集う秀知院学園において生徒会副会長を務めています。

 四大財閥の一つに数えられる四宮グループの令嬢で、容姿端麗かつ何事も高いレベルでこなせる万能型の天才。

 スレンダーな体型で、ふだんは艶やかな黒髪をハーフアップに似た独特の髪型に結い上げています。

 性格は表面的には淑やかで完璧な令嬢ですが、その実徹底した合理主義者で現実主義者。

 プライドが高い上に嫉妬深く、四宮家の教育方針もあって汚い手段を取ることにも躊躇いがありません。

 かぐや本人もそうした自分の性格の悪さを自覚しており、恋愛を含めた人間関係に臆病となっています。

 作中では生徒会メンバーを始めとした人々との交流により、少しずつそうしたコンプレックスも改善していくことに。

主要登場人物との人間関係

白銀御行
かぐやの想い人であり、恋愛頭脳戦における対戦相手。
かぐやはこの男が絡むと途端にヘッポコになり、暴走して周囲を振り回す。
なぜここまで彼に惚れているのか、その経緯は今のところ不明。

藤原千花
かぐやの親友。
藤原が白銀とイチャついている(ように見える)と凄まじい勢いで嫉妬の念を垂れ流し、強烈な殺意を抱くこともあるが、かぐやにとっては白銀と同じぐらい大切な存在(のはず)。

石上優
生徒会のかわいい後輩。
他人とのズレ、社会からの疎外感など、自分と近しいものを感じており、異性ながら非常に可愛がっている。

伊井野ミコ
変な子。
最初は真面目ないい子だと思っていたが、徐々に印象が変わる。
かわいがってはいるものの、伊井野が白銀と仲が良いこともあり……

早坂愛
近侍であり親友であり姉がわり。
かぐやが素を見せられる数少ない存在で、恋愛頭脳戦絡みでは常にかぐやの我儘に振り回されている。

白銀圭
あら可愛い。
想い人である御行の妹であり、何としても仲良くなりたいと思っている。


「かぐや様は告らせたい」四宮かぐやと家族(父・母・兄)

父・雁庵と妾だった母・名夜竹

 四宮家の長女であるかぐやですが、実は彼女は妾の子であり、母親である名夜竹は幼い頃に心臓の病で亡くなっています。

 四宮家本家の人間として周囲から完璧な振る舞いを求められる一方、裏では母親のいない妾の子として陰口を叩かれるなど、四宮家内での立場は決して良いものではなかったかぐや。

 そのため彼女は本家のある京都ではなく、東京の別邸で父や兄と離れて育ちました。

 父親である四宮雁庵とはほとんど接点がなく、偶に本家に呼び出されても、興味なさげに一言二言声を掛けられる程度。

 表面的には親子関係は破綻していましたが、実際のところ雁庵は娘にどう接していいか分からず冷たい態度を取っていただけで、かぐやに対しては彼なりに愛情を持っていました。

 ただ、かぐやが本当に自分の血を引く娘なのか確信が持てず、娘でなかったらどうしようと怯えて距離を取ってしまい、ずっとすれ違い続けていたのです。

 かぐやの方も、父親に対しては既に愛情を求めても仕方ないと諦めていますが、それでも心のどこかで一縷の期待を捨てきれずにおり……

三人の兄(黄光、青龍、雲鷹)

 かぐやには三人の兄がいますが、いずれもかぐやとは母親が違い、親子ほども年齢が離れています。

長男:四宮黄光
雁庵の前妻の子供で、四宮家の次期後継者最有力候補。
秀知院学園の理事長で、早坂愛にかぐやの周囲を探らせていた。
かぐやが白銀御行と添い遂げる上での最大の障害。

次男:四宮青龍
雁庵の前妻の子供で黄光の腰巾着。

三男:四宮雲鷹
雁庵の後妻の子供で、分かりにくいが兄妹で唯一かぐやに愛情を注いでいる人物。
かぐやを社交界に導き、外交術などを教え込んだ。
かぐやの契約主義などは彼に由来する。
ツンデレ。

 兄弟仲は決して良好とは言えませんが、それでも三男の雲鷹に対しては一定の敬意と感謝を抱いているようですね。


「かぐや様は告らせたい」四宮かぐやとその過去

 前述した通りかぐやは妾の子であり、しかもその母も幼い頃に亡くなっていることから、かぐやは周囲から陰口を叩かれて育ちました。

 友達だと思っていた人間に秘密をばらされ、母親を馬鹿にするようなことを言われて傷ついたかぐやは、それ以降友達テストを行い、本当に信頼できるものだけを友人にするようになります。

 とは言え、中々信頼できる友人などできるはずもありません。

 その上、かぐやはあまりに優秀だったため、できない人間の気持ちが分からず、つい周囲の人間を傷つけるようなことを言ってしまい、余計に人が離れていきます。

 次第に彼女は氷の仮面を被るようになり、周囲からは氷のかぐや姫と呼ばれることに。

 そんなかぐやから離れていかなかったのは、姉がわりである早坂愛と、中等部からの親友である藤原千花だけでした。

 しかしそんなかぐやも、白銀御行との出会いを切っ掛けに、少しずつ他人と交流を深めていくことになります。

「かぐや様は告らせたい」四宮かぐやのペルソナ(人格)

 人は誰しも相手や状況に応じて少なからず変化するペルソナを被っているものですが、厳格な四宮家で育ったかぐやのペルソナは、多重人格に近いほど強く分離・表面化しています。

 そのため、作中では個別の人格が肉体を乗っ取っているようなシーンも存在しました。

 ここではそんなかぐやのペルソナの特徴を解説します。

氷かぐや(理性)

 四宮かぐやの「理性」が色濃く表れた人格で、四宮家の打算的な思考、鞭による学習法を推奨する帝王学の化身です。

 不安やストレス、悩み事があったり、生理不順の時などに強く表面化します。

 冷たい女帝のような振る舞いをしますが、基本的には常識人で言動そのものはまとも。

 他人とのズレ、強い孤独感、社会からの疎外感に苛まれており、自分と似たところのある石上優には親近感を抱き、彼を正しく導きたいと思っています。

 束縛への従順、感情の抑制、人生への失望、他者への恐怖、攻撃性、それらの象徴。

 その冷たさは「臆病」と呼ぶこともできます。

アホかぐや(欲望)

 四宮かぐやの「欲望」が色濃く表れた人格で、抑圧された環境下で切り捨てられた内面の一部分です。

 安心感や嬉しいことがあった時、風を引いた時などに強く表面化します。

 基本的には幼い印象のアホの子。

 四宮家の教育方針の中で切り捨てられた側面ですが、最近は白銀御行や藤原千花らとの交流を経て徐々にその勢力を拡大しているようです。

 かぐやにとって一番扱いに困る側面。

 自由への渇望、感情の発露、恋愛への憧れ、他者への興味、愛情、それらの象徴。

 その愚かさは「勇気」と呼ぶこともできます。

ロリかぐや(裁判長)

 かぐやの脳内法廷において登場する裁判長役。

 幼い印象ですが、ニュートラルで公正・公平な賢者です。

 理性も欲望もノーマルかぐやも超越した彼女が象徴するものは、今のところ不明。

かぐやちゃん(レア)

 個別のペルソナと言っていいのかは不明ですが、ハッピー6割、現実逃避4割というシビアな精神状態と睡眠不足が重なった時に現れるレアキャラ。

 通称「かぐやちゃん」。

 脳みその大きさがミカン一個分と言われるほど知性が低く、アホかぐやよりもアホ。

 デフォルメ状態で描かれ、幼い雰囲気でかわいくはあるものの、デフォルメはあくまで漫画的表現のため、冷静な人間がそれを目撃すると結構キツイです(見た方も見られた方も)。

「かぐや様は告らせたい」四宮かぐやのその後(カメラマン)

 四宮かぐやは将来、プロのカメラマンとなることが判明しています。

 こう言ってはなんですが、連載当初の彼女からは絶対想像できない進路ですね。

 高校時代の経験が切っ掛けで写真に興味を持ったそうですが、写真を撮り始めたばかりのころはまぁ、酷いもの。

 特に人物写真となると、何故ここまで不気味に撮れるのか不思議なほどの写真が出来上がっていました。

 そんなかぐやもマスメディア部の指導や石上の協力もあって、徐々に腕前が上達。

 数年後にはプロのカメラマンとして、アイドル星野ルビーのグラビア撮影を担当するまでに成長しています。

 ちなみにその時のかぐやの名前は、「白銀かぐや」となっていて……

「かぐや様は告らせたい」四宮かぐやの物語

昔々あるところに、
冷たく歪で孤独なお姫様がいましたが、

愛する人と結ばれ、
大切な友達がたくさん出来て、

よく笑って泣いて怒ってまた笑い、
人を助け、人に助けられ、

誰かと手をつないで生きていける、
そんな幸せな少女になりましたとさ。

HAPPY END

 



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