今回は「コミックDAYS」で連載中の生物学をテーマにしたラブコメ「あくまでクジャクの話です。」について解説します。
この作品は生物学に詳しい女子高生がその知識を駆使して様々な問題を解決していく(かもしれない)ラブコメディ。
多分に脚色された学術的な話が残酷で容赦がなく、とにかく面白い。
シンプルにヒロインが可愛く、テンポが良くて読みやすい良作です。
本記事では「あくまでクジャクの話です。」のあらすじや主な登場人物の解説を踏まえ、その魅力を語ってみようと思います。
「あくまでクジャクの話です。」あらすじ
中性的で男らしさが無いという理由で彼女に振られた高校教師の久慈弥九朗(くじやくろう)。
色白で華奢、かといって特別美形でもない久慈先生は、生まれて26年間、切実に「男としてイケてない」という悩みを抱えて生きてきました。
そんな久慈先生の前に現れたのがモデルをやっているという噂があり、インフルエンサーで超成績優秀で生物学部の部長を務めているという美少女・阿加埜(あかの)。
生物学に詳しい阿加埜は、何故「男らしくない男が女からモテないのか」を、派手なクジャクの尾を例に生物学を使って容赦なく解説。
彼女の残酷で真理をついた説明に男たちはドン引きします。
「生まれつき外見が悪いってだけで」
「彼女が作れない人生確定なんですか?」
「(生物学的には)そうだ」
容赦なく男たちを叩きのめした後、阿加埜はだからこそ生物学を学べ、そうすればモテ方がわかると説明。
そして何故か久慈先生に生物学部の顧問になって欲しいと言い出すのです。
実は阿加埜は幼い頃に出会った久慈先生にずっと片思いをしており、何とか彼を射止めようとしていたのですが、久慈先生は当時のことを覚えておらず(というか勘違いしており)、また生徒に手を出すつもりもありません。
阿加埜と久慈先生の恋愛攻防戦が繰り広げられる一方、阿加埜は久慈先生の周囲で起こる様々なトラブルを生物学で解決しようとします(解決できるとは言っていない)。
モテない男たちの苦悩、女同士の友情と裏切り、男遊びの激しいビッチに不良グループから足を洗いたい少年、浮気されフラれた女教師に、次々と残酷な生物学の真実を突きつけていく阿加埜。
生物学の知識だけは豊富な阿加埜は、果たしてそれを自分の恋愛に役立てることができるのか?
「あくまでクジャクの話です。」主な登場人物
久慈 弥九朗(くじ やくろう)
本作の主人公の一人である26歳男性高校教師。
子供の頃から色白で華奢で男らしさと無縁の人生を送ってきており、かといって特別美形でもなく、切実に「男としてイケてない」男。
人柄は穏やかで生徒からも好かれており、いざという時は身体を張れる男らしい部分もあるが、とにかく見た目が男らしくない。
モテるために色々努力はしているが、中々それが実を結ばず、つい最近も5年ぶりにできた彼女にあっさり浮気されてフラれている。
なお、阿加埜のことは美少女だと思っているが、生徒なので全く恋愛対象としては見ていない。
阿加埜(あかの)
本作のヒロインで、久慈先生が勤務する生物学部の部長(部員1名)。
ショートカットの美少女で、2年連続ミスコンで1位を獲り、モデルにスカウトされた経験も二度や三度ではないインフルエンサー。
また全国模試で常にトップクラスの成績を修めつつ、スポーツ・芸術8つの分野で何かしらの賞を保持している超優等生でもある。
ただ生物学の話になるとつい熱が入り過ぎてしまい、問題を解決しようとしてただただ残酷で真実を相手に突き付けるだけに終わることもしばしば。
幼い頃に妹と共に知り合った久慈先生にずっと片思いしており、彼を落とそうと企んでいる。
ただし、久慈先生は当時男っぽい見た目をしていた阿加埜のことを男だと勘違いしており、高校で再会した阿加埜は妹の方だと思っている。
実際は、久慈先生が”兄”だと思って仲良くしていた九音(くいん)が、ヒロインであるこの阿加埜。
「あくまでクジャクの話です。」感想&評価
ヒロインが可愛い、テンポが良くて面白い
この作品はとにかくヒロインの阿加埜が可愛い、そして生物学の話のテンポが良くて面白い、それに尽きます。
ヒロインが可愛いかどうかはラブコメを読むモチベーションの大部分を占めますから、もうこれだけで読む価値あり。
さらに生物学の話はかなり脚色されていて強引ですが、その分テンポが良くてダレることなく面白い。
容赦も身も蓋もなく(生物学的な)真実を突きつける展開は、それが一切問題解決に役立たないケースもありますが、誰にも否定できない勢いがあってよいですね。
こんな人におススメ
絵が、ヒロインの阿加埜が刺さった方、読みましょう。
安心して読めるワチャワチャしたラブコメ展開が好きな方、まさにこれです。
若干の性的な表現はありますが、いやらしさはほとんどないので、性別年齢は問わずに楽しめると思います。
逆に強引な展開が苦手な方や、真面目に生物学の話に興味がある方には、ちょっと向かないかもしれません。
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