今回は大人気漫画「ゴールデンカムイ」から、杉元が金塊争奪戦に参加した動機となった女性「剣持 梅子(けんもち うめこ)」について解説します。
剣持梅子(旧姓:柿崎)はかつて主人公の杉元佐一と将来を誓い合った女性。
ある事情から梅子は別の男性と結婚してしまいますが、杉元は彼女の幸せを願い続けており、目の病気にかかった彼女の手術代を稼ぐために金塊争奪戦に身を投じることとなります。
最終回では幸福そうな姿を見せてくれた梅子。
本記事ではそんな彼女のプロフィールや人間関係、目の手術と再婚相手を中心に解説してまいります。
「ゴールデンカムイ」剣持梅子のプロフィール
基本プロフィール
剣持梅子(旧姓:柿崎)はかつて主人公の杉元佐一と将来を誓い合った女性です。
梅子はある事情から別の男性と結婚してしまったものの、日露戦争で夫を亡くし戦争未亡人に。
また梅子は結婚後、視力が徐々に失われる目の病気にかかってしまいます。
杉元はそんな梅子の目の手術代を稼ぐため、一攫千金を求めて北海道へと渡り、アイヌの金塊争奪戦へと身を投じていくこととなります。
清楚なたたずまいをした美人ですが、とても気丈で芯の強い性格をしています。
実写キャストは高畑充希、アニメでは……
原作では杉元が金塊を求める最大の動機として回想シーンなどで度々登場していた梅子。
実写映画では高畑充希さんが演じて話題となりました。
ただアニメ版では梅子は不自然なほど存在を消されており、ほとんど設定だけの人物となってしまっています。
アニメでは尺の都合でカットされているシーンなども多く、恐らく梅子はさほど人気のあるキャラクターではなく、また物語が進むにつれて金塊争奪戦に参加した動機としての役割も徐々に薄れていったことが影響していると思われます。
「ゴールデンカムイ」剣持梅子と杉元佐一
杉元とかつて将来を誓い合う
梅子と主人公の杉元佐一は同じ村で育った幼馴染。
かつて将来を誓い合った相思相愛の仲でしたが、杉元家で結核病患者がでたことで状況は一変します。
村人は杉元家を迫害し、唯一症状の出ていなかった杉元佐一は村を出ることに。
梅子は彼に一緒に連れて行って欲しいといい駆け落ちしようとしますが、杉元はもし自分も結核にかかっていたら梅子を死なせてしまうと、彼女を置いて村を出ていきます。
この時杉元は、心の中で「2年(映画では1年)結核が発症しなかったら村に戻って梅子と結婚しよう」と考えていました。
しかし彼が戻ってきた2年後、梅子は両親の勧めで別の男性と結婚してしまっていました。
夫:寅次は杉元の親友
梅子の結婚相手は剣持寅次といい、杉元の親友です。
寅次は杉元には喧嘩でも梅子を巡る恋でも何をやっても勝てず劣等感を抱いていましたが、自分が一番梅子を幸せにしてみせると想いを打ち明け彼女と結婚しました。
杉元が故郷に戻ってきたという話を聞いた際には、寅次は杉元に会いに行き梅子を譲るつもりはないと宣言。
杉元もそんな寅次の覚悟を見て悔しさはあれど二人の結婚を祝福しています。
またこの時、梅子も杉元が帰ってきていることは知っていましたが、既に杉元への想いは整理して寅次の妻として生きることを決めており、杉元に会いに行こうとはしませんでした。
ちなみに梅子は寅次との間に父親そっくりの男児を一人もうけており、名を寅太郎と言います。
「ゴールデンカムイ」剣持梅子の目の病気(手術)
梅子は寅次との結婚後、目の病気にかかり徐々に視力を失っていきました。
寅次は彼女の病気を治すため、手術代を稼ごうと北海道で砂金を採り、アメリカに渡って手術をすることを考えていました。
しかし寅次は日露戦争で杉元を庇って戦死。帰らぬ人となってしまいます。
戦争終結後、杉元は寅次の小指の遺骨を持って梅子の元に。
梅子は視力を失った代わり、匂いで人を識別することができるようになっていましたが、彼女が戦争で人を殺し過ぎて匂いが変わってしまった杉元がかつての恋人だとはきづきませんでした。
その後、杉元は寅次の遺志を継いで北海道に渡り、梅子の手術代を稼ぐため金塊争奪戦に身を投じることとなります。
「ゴールデンカムイ」剣持梅子の再婚相手(最終回)
最終回では梅子が再婚していたことが判明します。
目の見えない女性が一人で子供を育てるのは大変ですから、自然な選択ですね。
彼女の再婚相手は「当時の日本では珍しい、温室を所有するほどの生花店の経営者」。
年齢は40過ぎの裕福で素敵な男性であり、妻子を亡くして後継者を求めており、梅子を後妻として迎え入れたそうです。
目の見えないコブ付きの梅子としてはこれ以上ないお相手ですね。
最終回では完全ではないものの視力が回復しており、再婚相手によって目の手術を受けることができた模様。
生花店で元気に働く姿が描かれています。
杉元は寅次へのケジメの意味も込めて金塊争奪戦を潜り抜け手に入れた砂金を彼女に届けますが、そんなものがなくても梅子は既に幸せを掴んでいたのでした。
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