今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、澤村大地の中学時代の友人「池尻 隼人(いけじり はやと)」について解説します。
池尻は宮城県IH予選において、烏野高校最初の公式戦の相手として登場した常波高校の3年生スパイカー。
万年一回戦負けの弱小で実力は絶対的に足りませんでしたが、それでも最後まで諦めることなくプレーに共感したバレー経験者は少なくなかったでしょう。
本記事ではそんな池尻隼人のプロフィールや澤村との関係、作中で彼が発した名言とその後(大人)を中心に解説してまいります。
「ハイキュー‼」池尻隼人のプロフィール
基本プロフィール(身長、誕生日、声優など)
所属 | 常波高校3年1組 → 仙台市役所バレーボール部 |
ポジション | ウイングスパイカー → アウトサイドヒッター |
誕生日 | 2月19日 |
身長 | 177.2cm → 177.8cm |
体重 | 67.5kg → 71.5kg |
最高到達点 | 295cm |
好物 | オムそば |
最近の悩み | 進路とか… → 筋肉ついてないのに体重増えてきた |
声優 | 宮崎寛務 |
池尻隼人は主人公たち烏野高校がIH宮城県予選1回戦で対戦した常波高校の3年生スパイカー。
澤村大地の中学時代のチームメイトで、実力的には未熟ながらも最後まで諦めることなく全力でプレーしていました。
外見はソバカスが特徴の爽やかな顔立ちの少年。
性格的には少し気弱な面があるものの、胸の奥底に熱いものを秘めているタイプです。
粘ったが絶対的に実力が足りない
パワー | 3 |
バネ | 2 |
スタミナ | 3 |
頭脳 | 3 |
テクニック | 3 |
スピード | 2 |
※表は最低1~最高5の5段階評価
<社会人チームでの追加データ>
サーブ | 5 |
レセプション | 4 |
ディグ | 4 |
セッティング | 3 |
スパイク | 4 |
ブロック | 4 |
※最低1~最大10の10段階評価
池尻も選手としては一回戦負け相当の実力しかなく、パラメーターを見ても全て平均以下となっています。
タイプ的には澤村と同じで守備もしっかりこなすスパイカーですが、池尻の場合は守備も含めて中途半端な印象が強いですね。
作中では粘り強いプレーでこぼれ球を拾ったり、スパイクを決めたりしていましたが、烏野と競うには根本的に実力が足りませんでした。
「ハイキュー‼」池尻隼人と常波高校
池尻隼人たち常波高校は万年一回戦負けの弱小チーム。
池尻含めて部員たちは自信がなく、練習への熱意もそこそこ。
烏野と対戦した際には実力差から早々に戦意を喪失する場面も見られました。
ただかつての澤村の言葉を思い出した池尻が発奮し、チームメイトの心に再び火がともります。
結局試合自体は烏野の完勝でしたが、池尻たちは最後まで全力のプレーを貫きました。
ちなみに作者の古舘先生は池尻について「バレーボールにおいて、努力は絶対足りなかった奴だけど、漫画の中の人形みたいにしたくなかった」とコメントしています。
「ハイキュー‼」池尻隼人と澤村大地
池尻隼人は烏野主将・澤村大地の中学時代のチームメイト。
中学時代の実力は二人とも大差ありませんでしたが、当時から澤村は「勝とうとしなきゃ勝てない」と決して諦めることがなく、その本気の違いに池尻は少し引け目のようなものを感じていた印象があります。
関係自体は現在でも非常に良好。
烏野に敗北した後は「勝てよ! たくさん……」と澤村にエールを送っていました。
また春高本選前にも澤村と偶然再会し、精神的に不安定になっていた澤村に素直な期待の言葉をかけ、落ち着きを取り戻させています。
「ハイキュー‼」池尻隼人の名言
池尻隼人は世間によくいる一回戦負けのスポーツ少年。
物語においては主役とは程遠い脇役ですが、それだけに彼の言動には人の心に刺さるものがあります。
烏野との試合終盤。圧倒的な実力差に戦意喪失しかけるチームメイトに、池尻はポツリとかつて聞いた澤村の言葉を呟きます。
「勝とうとしなきゃ 勝てない」
その言葉とプレーに再び奮起するチームメイト。
それでも実力差がそんなことで埋まるはずもなく、あっさりマッチポイント。
しかし油断することなく全力でプレーする烏野に、池尻は震えにも似た感動を覚えます。
『こいつら本気だ。多分この会場で 誰も注目も警戒もしてない俺達に 烏野だけが本気だ』
試合終了後、澤村にエールを送った池尻。
彼は自分の実力も努力も足りなかったことを理解しながら、それでも胸を張って引退します。
『それでも 俺達もやったよ バレーボール やってたよ』
「ハイキュー‼」池尻隼人のその後(大人)
高校卒業後の2021年時点で、池尻隼人は仙台市役所に勤め職場のバレーボールチームに所属していることが分かっています。
高校3年の夏時点で進路が固まっている様子もなかったので、恐らく普通に大学進学した後、公務員になったのでしょう。
バレーの実力は趣味で続けているだけなのでお察しですが、社会人になってもこうして好きなスポーツを続けていられるというのはある意味理想ですよね。
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