今回はSEGA愛あふれる異色の異世界ファンタジー（？）「異世界おじさん」から、おじさんのせいで勇者になった女性「アリシア」について解説します。
アリシアは主人公の”おじさん”が異世界グランバハマルで出会った神聖魔道士の女性。
出会った当初は未熟な新米冒険者だったのですが、おじさんが色々やらかし、彼女たちの記憶を消したせいで「神聖勇者（シャイニング・クルセイダー）」と呼ばれるようになってしまいました。
非常に心優しく清らかな女性である一方、記憶喪失でその正体が多くの謎に満ちているアリシア。
本記事ではそんな彼女のプロフィールや過去、その後の顛末などを中心に深掘りしてまいります。
「異世界おじさん」アリシアのプロフィール
基本プロフィール（声優など）
アリシア＝イーデルシアは主人公の”おじさん”が異世界グランバハマルで出会った神聖魔導士。
童顔ながら豊満な肉体と、優しく清らかな心根を持つまさしく聖女のごとき女性です。
幼げな雰囲気ですが実はおじさんと同い年（当初20歳）で、誕生日はおじさんより3か月早くちょっぴりお姉さん（ただしこの誕生日や年齢は正確でない可能性があります）。
おじさんと出会った当初は幼馴染たちと駆け出し冒険者として活動していました。
しかしゴブリン軍団との戦いでおじさんに救われ、彼に尊敬の念を抱いていたところ、自分のやらかし（封印都市の結界を壊してしまった）を隠したいおじさんに記憶を消されたことが切っ掛けで境遇が一変。
ゴブリン軍団を倒したのはアリシアたちパーティということになり、偉い人たちの思惑でアリシアは「神聖勇者（シャイニング・クルセイダー）」の称号を与えられてしまいました。
その後、何度もおじさんと関りを持ち、徐々に称号に見合った実力を身に着け、おじさんに好意を抱いていくことになるアリシア。
作中ではエルフ、メイベルに続く第3のヒロインキャラとして立ち位置を確立。
おじさんに消された記憶も、子供の頃の記憶がなく記憶をとても大切にしているというアリシアの発言に罪悪感を感じたおじさんの告白によって復活しています。
ちなみに、ヒロインキャラではありますが、今のところおじさんから天星石の指輪は贈られていません。
アニメでの声優は豊崎愛生さん、チェンクロコラボでの声優は内田彩さんが担当しています。
幼馴染兼仲間のエドガーとライガ
アリシアは幼馴染の二人の少年とパーティを組んでいます。
エドガー
クール系を目指す剣士の少年。
おじさんが山を切り崩した件を押し付けられ「山薙（マウンテン・スレイヤー）」の異名で呼ばれることになる。
ライガ
熱血漢の格闘家少年。
ゴブリン軍団と戦った一件の後、おじさんに記憶を消され、周囲に何も覚えてないと素直に言ったせいで、キレると何も覚えてない「忘我の狂戦士（マッドネス・バーサーカー）」と呼ばれるようになる。
同年代の幼馴染で普通に考えれば三角関係待ったなしかと思われますが、エルフから「どちらが勇者の寵愛を得るのか」と尋ねられたい際には、
「無理……！」
「こっちにも選ぶ権利はあるんで……！」
とかなりガチ目に拒否されており、互いに全く恋愛感情は無いようです。
「異世界おじさん」アリシアの過去（正体）
9歳以前の記憶が存在しない
先にも少し触れましたが、実はアリシアには9歳以前の記憶が存在しません。
アリシアの一番古い記憶は、ゴブリンに馬車で攫われ、エドガーたちの村の自警団に救出された場面。
それ以前の記憶は家族や自分の名前も含めて一切思い出せないそうです。
当然「アリシア」という名前も本名ではなく、後にイーデルシア辺境司祭の養女になった際に名付けられたもの。
身元を表わす唯一の手掛かりは、救出時に手に持っていた妹から贈られたとみられる誕生日のお祝いの絵で、年齢はその絵に10歳と描かれていたことから推測されました。
救出後の捜索でもアリシアの家族は発見されず、アリシア自身は家族はゴブリンに殺されたのだろうと考えています。
その正体や過去には不可思議な点が残る
しかしアリシアがゴブリンに攫われた経緯には、やや不可思議な点が存在します。
そもそも何故ゴブリンはアリシアを殺さず、攫おうとしたのか。
彼女がただの村娘だったとしたら、ゴブリンにわざわざ攫うメリットはありませんよね（当時9～10歳ならR18的な展開も考えにくい）。
あり得そうなのはアリシアが身分の高い家、あるいは特殊な背景を持つ家の生まれだったという可能性。
前者であればアリシアを攫って何らかの交渉、後者であれば交渉か生贄の材料に使おうとしていたと考えるべきでしょう。
仮定に仮定を重ねる形になりますが、既に殺されたと思われているアリシアの家族が生きている可能性はかなり高い気がしますね。
更に言うならこの作品は「異世界おじさん」ですから、アリシアが実は日本に関わりがあるという可能性も……
あるいは今後のおじさんの語りの中で、その辺りの事情が明かされることになるのかもしれません。
「異世界おじさん」アリシアの強さ
アリシアは初登場時こそパッとしませんでしたが、徐々に実力を高めていく晩成型のキャラクターです。
元々の彼女は光魔法に長け、回復の呪符を中心とした呪符作成を行うことができる典型的なヒーラー。
特に「駆け出し冒険者」の域を出る存在ではありませんでした。
彼女が強化された切っ掛けは「神聖勇者（シャイニング・クルセイダー）」に認定され、ちょっぴり調子に乗ってAランクダンジョン「深淵の洞窟」に挑んだこと。
おじさんの助け”に”よってダンジョンを攻略したアリシアが手に入れたのは古代魔導具「救世のワンド」。
「救世のワンド」は世界に二つとない大きさの月煌石で作られたもので、所持者の魔法の力を最大限に引き上げるだけでなく、強力な精神同期魔法の力を秘めています。
その副産物により、アリシアはエドガーやライガと同期し、彼らの技を使えるようになっただけでなく、神の加護で身体能力が大きく底上げされました。
今のところおじさんやエルフには遠く及びませんが、彼らと同期することができれば、一気にパワーアップする可能性もありそうですね。
「異世界おじさん」アリシアのその後（予想）
異世界グランバハマルから現代日本に戻ってきたおじさん。
その後、アリシアがグランバハマルでどうなったかについては全く語られていません。
絶対おじさんを追ってきそうなエルフ、日本に行ってみたいと言っていたメイベルと異なり、今のところアリシアが現代日本にやってくる動機は薄目（今後の展開次第ではわかりませんが）。
普通に考えれば勇者としてそのままグランバハマルで名を馳せ、活躍していると可能性が高そうです。
しかしここで気になるのはアリシアの出生の謎と、彼女がおじさんに「自分の記憶を消さない」と約束させたこと。
例えばアリシアがメイベルと同じように日本からの転移者に連なる血筋であった場合（実は本人が転移者という可能性もワンチャン）、おじさんを追って日本に来る動機が生まれます。
また、おじさんのことだから追跡をまくためにエルフらの記憶を消してしまった可能性もあり、約束によって唯一記憶が残っていたアリシアを起点に、ヒロインズが日本にやってくるという展開もあり得そう。
今後の展開に想像が膨らむキャラクターですね。
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