「弐瓶勉」~「シドニアの騎士」「タワーダンジョン」作者、そのプロフィールや経歴、素顔など~

 今回は「シドニアの騎士」の作者として知られる「弐瓶勉(にへいつとむ)」先生について解説します。

 弐瓶勉先生は独特の世界観を持った作風が特徴の福島県出身の男性漫画家。

 建築系の高校で学び、実際に建築会社で働いた経験を元に描かれる巨大建築物に定評があります。

 海外での評価も高くアート展にイラストを出品したことも。

 本記事ではそんな弐瓶勉先生のプロフィールや漫画家としての経歴、代表作を中心に解説してまいります。

「弐瓶勉」先生のプロフィール

引用元:弐瓶勉(X)

基本プロフィール(年齢など)

年齢54歳(2025年10月現在)
生年月日1971年2月26日
出身地福島県郡山市
最終学歴福島県立郡山北工業高等学校

 弐瓶勉先生は福島県出身の男性漫画家です。

 建築系の高校を卒業後、上京して現場監督や施工図の製図など建築関係の仕事に就いたものの、自分には会社勤めは合わないと退社。

 その後、遊学のために一年間単身渡米。

 帰国後から趣味で漫画を描き始め、友人の勧めで出版社に投稿するようになったそうです。

 独自色の強い世界観に定評があり、作品によってガラリと画風が変わることでも知られています。

漫画家としての経歴

 弐瓶勉先生は1995年にアフタヌーン四季賞夏のコンテストで「BLAME」が特別賞を受賞。

 その後、髙橋ツトム先生のアシスタントを五か月ほど経験した後、1997年から「月刊アフタヌーン」で読み切りだった「BLAME」をベースにした「BLAME!」の連載を開始しプロデビューを果たします。

 これがいきなり人気となり先生の代表作の一つに。

 その後も順調にヒット作を世に送り出し、2009年から2015年にかけて「月刊アフタヌーン」で代表作である「シドニアの騎士」を連載。

 2017年から2021年にかけて「月刊少年シリウス」で「人形の国」を連載するなど、ほとんど休むことなく活動を続けています。

 現在も「月刊少年シリウス」で2023年から「タワーダンジョン」が連載中で、極めて精力的に活動をされておられます。


「弐瓶勉」先生と「BLAME!(ブラム)」

 弐瓶勉先生のデビュー作であり代表作の一つでもある「BLAME!(ブラム)」。

 荒廃した未来の世界で、『都市』を人の手に取り戻すべく汚染されていない『ネット端末遺伝子』を探すSFアクション漫画です。

 作者本人が「主役は建物かも」というほど壮大な巨大建築物が多数登場。

 説明が少なく難解で複雑な世界観の作品ですが、読むものをグッと引き込んでしまう魅力にあふれています。

「弐瓶勉」先生と「シドニアの騎士」

 弐瓶勉先生の代表作でありアニメ化もされたヒット作。

 SFアクションにして本格ロボット漫画。

 弐瓶勉先生の他の作品に比べると世界観が格段に分かりやすくてキャッチ―。

 代表作であり、弐瓶ワールドの入門書とも言える作品です。

「弐瓶勉」先生と「タワーダンジョン」

 SF作品を描いてきた弐瓶勉先生が初めて描く王道のファンタジー漫画。

 囚われたお姫様を救出するためダンジョン(塔)に挑むという王道の展開であり、弐瓶勉先生らしい癖のある世界観が描かれています。

 ウィザードリィ的なハードな展開が続き、弐瓶ファンならずとも古典ファンタジー好きなら思わずニヤリとしてしまうような展開が続きますね。


「弐瓶勉」先生の素顔

 弐瓶勉先生はお写真を見ると、あまり漫画家らしからぬガッチリした雰囲気の男性です(目つきは優しそうですね)。

 お一人でアメリカに渡ったり、アシスタントもつけず漫画を描き続けたりといった逸話通りの非常にバイタリティ溢れる印象。

 顔写真などは普通に公開されていますが、プライベートに関する情報発信はほとんどなし。

 ご結婚しているかどうかなどの情報は、探してみましたが全く見つかりませんでした。

「弐瓶勉」先生と東亜重工

 弐瓶勉先生と言えば、作品を跨って同じ名称の組織やロゴが登場する、いわゆるスターシステムでも有名です。

 一番有名なのが「東亜重工」で、現実には作品ごとに設定はバラバラなのですが、作品の根幹技術を開発した存在として重要な役割を果たしています。

 ファンタジー世界の「タワーダンジョン」にはさすがに「東亜重工」の名前は登場しませんが、代わりに竜殺しの武器の紋章が東亜重工のマークだったり、小ネタとして組み込まれていました。

 この他にも「奇居子(がうな)」という謎の宇宙生物も度々登場していて、人類の敵として主人公たちを苦しめています。



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