今回は「笑顔のたえない職場です。」「雨夜の月」を初めとした異常な数の同時連載で知られる漫画家「くずしろ/葛城一」先生について解説します。
くずしろ先生は岩手県出身の女性漫画家。
以前は別名義「葛城一」として活動しておられました。
様々なジャンルの作品を高いクオリティを保ったまま複数同時連載するセンスとバイタリティを持つくずしろ先生。
本記事ではそんな天才漫画家のプロフィールや連載作品を中心に深堀りしてまいります。
「くずしろ」先生のプロフィール
基本プロフィール(性別、年齢、誕生日、出身地など)
性別 | 女性 |
生年月日(誕生日) | 不明 |
年齢 | 不明(2024年2月時点で36~7歳) |
出身地 | 岩手県 |
くずしろ先生は岩手県出身の女性漫画家。
元々は「葛城 一(かつらぎ はじめ)」というペンネームで活動しておられましたが、活動の場が青年漫画や四コマに移ってからは「葛城」の異読をひらがなにした「くずしろ」名義を使用。
しばらくは少年漫画が「葛城一」、それ以外が「くずしろ」と名義を併用していましたが、現在では「くずしろ」名義で活動しておられます。
基本的に個人情報・プライベートは非公開。
X(旧Twitter)やインスタグラムなどSNSはされていますが、プライベートの情報発信はほぼなく、作品の情報発信が主体となっています。
作家としての経歴
くずしろ先生は元々「葛城一」名義で、少年漫画中心に活動。
ジャンプやサンデーなど少年漫画誌の新人賞に漫画の投稿を繰り返し、2021年に「B.B.C.」で小学館新人コミック大賞少年部門佳作を受賞。
2009年に小学館の配信サイトで読み切り「三年契約」が掲載されデビューを果たします。
同時期に他誌で四コマ漫画の連載も始まり「くずしろ」名義で活動開始。
徐々に活動の場を「小学館・少年漫画」から「他誌の四コマ・青年漫画」へと移していきます。
2024年1月には「笑顔のたえない職場です。」のアニメ化が発表されるなど、ノリに乗っている作家さんの一人です。
「くずしろ」先生の素顔
前述したとおり、くずしろ先生は基本的にプライベートの情報発信をされない作家さんです。
顔写真など探してみましたが、全くヒットしませんでした。
サイン会などは時々開催されているそうなので、素顔が見たければそちらに行くしか方法はなさそうです。
ご家族や結婚しているかどうかといった情報もなし。
勝手なイメージですが、非常に多忙なので(後述)結婚はしてなさそうな気がしますね。
ちなみにお姉さんは「DreamChaser」という名義でYouTuberをされているそうです。
「くずしろ」先生は天才(異常に多い同時連載)
くずしろ先生は異常な速筆で、複数作品の同時連載を抱えていることで有名な作家さんです。
それも二つ、三つ同時連載といったレベルではなく(それでも十分凄いですが)、2024年2月時点で抱えている連載はなんと「七つ」。
・姫のためなら死ねる
・兄の嫁と暮らしています。
・あくまのまま
・雨夜の月
・笑顔のたえない職場です。
・永世乙女の戦い方
・鳥漠先輩なに賭ける?
この執筆速度だけでも人間業ではありませんが、一つ一つの作品のクオリティも非常に高く、全く雑さがありません。
描くのが速いことが全てではありませんが、間違いなくこの執筆速度は一つの才能と言えるでしょう。
「くずしろ」先生の作品(一部)
雨夜の月
「コミックDAYS」で連載されている、聴覚障がいを持つ少女とセクシャルマイノリティである少女の複雑な人間関係を描いた作品です。
当事者を傷つけうるような安易な障がい者感動モノではなく、普通とは何か、様々な人の在り方を知ろうとする必要性を問いかけ、訴える物語となっています。
兄の嫁と暮らしています。
「ヤングガンガン」で連載されている女子高生と義姉のヒューマンドラマ。
元は短期連載でしたが、人気につき長期連載へシフトしています。
幼いころに両親を亡くし、兄と二人で暮らしていた少女が、兄の結婚を機に兄嫁との三人暮らしへ。さらにその後、兄が亡くなり、兄嫁と二人暮らし。
血の繋がりのない二人が、兄(夫)を亡くした悲しみを抱え、互いに依存しながら生きていく姿が描かれています。
永世乙女の戦い方
「ビッグコミックスペリオール」で連載されている、女流棋士の世界を描いた作品。
女流棋士界の絶対女王として君臨している天野香織に憧れ、彼女と戦いことを目標にプロや奨励会には目もくれず女流棋士の世界で奮闘する女子高生・早乙女香の姿が描かれています。
くずしろ先生の趣味趣向が如実に表れた作品で、「女流棋士 < プロ棋士」という構図をズタズタに引き裂いていくような世界観が良いです。
笑顔のたえない職場です。
「コミックDAYS」で連載されているお仕事モノ。
新人漫画家「双見奈々」先生の日常を描いたワーキングコメディです。
微妙な差異はありますが、モデルはくずしろ先生ご自身であり、マンガ大賞へのノミネートやアニメ化など、リアルと作品での出来事がリンクしているのが特徴ですね。
ちなみに、双見奈々先生は、デビュー当時嫌な担当編集者に振り回され、泥のようになっていたという苦い経験があり……あれ? そういえばくずしろ先生も昔、小学館で少年漫画描いてたけど、最近は……
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