今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、物語に登場する怪しげな組織「盤星教」について解説していきます。
盤星教は正式名称を「盤星教『時の器の会』」。
日本呪術界の要である天元様を信仰崇拝する非呪術師の宗教団体です。
天元様と星漿体との同化を穢れとして否定しており、過去編ではその妨害のために伏黒甚爾に天内理子暗殺を依頼しています。
本記事では盤星教の概要や信徒たちの狂気(拍手)、その後の夏油傑による乗っ取りなどを中心に解説してまいります。
「呪術廻戦」盤星教とは?
天元様を信仰崇拝する非術師の宗教団体
盤星教は正式名称を「盤星教『時の器の会』」。
日本呪術界の要である天元様を信仰崇拝する非呪術師の宗教団体です。
その成り立ちは奈良時代、天元様が日本仏教の広がりと共に術師に対する道徳基盤を説いたのが始まり。
代表役員の口ぶりからすると、当初の盤星教は純粋に天元様の「教え」を信じる団体だったようですね。
しかし呪術界と宗教法人との相性は悪く(=呪術師が超法規的な存在だから?)、その歪みから生まれたのが現在の盤星教。
天元様そのものを信仰する絶対的一神教集団です。
様々な越権が許されている呪術師も原則非術師には手を出せないため、彼らは非術師の立場に徹しています。
なお、本部の建物は「星の子の家」と呼ばれていますが、その名には盤星教の中でも特に狂信的な者たちのことを指す意味合いもあるようです。
伏黒甚爾に星漿体「天内理子」暗殺を依頼
五条悟たちの過去編において、盤星教は孔時雨を通じて「術師殺し」伏黒甚爾に星漿体「天内理子」暗殺を依頼しています。
天元様は「不死」ではあっても「不老」ではないため、あまりに老化が進んでしまうと人ではない高次の存在に進化してしまう可能性を秘めています。
その状態の天元様は人類の敵になり得る可能性があるため、500年に一度、適合者と同化することで肉体情報をリセットしていました。
その適合者こそが星漿体。
ただ盤星教が信仰しているのは「純粋な」天元様であり、星漿体との同化を穢れとして否定していたため、同化阻止を目論んでいました。
五条たちは当初盤星教を所詮非術師の集団として軽く見ていましたが、結果的に彼らが雇った伏黒甚爾によって星漿体は殺害されてしまいます。
「呪術廻戦」盤星教、代表役員・園田茂
当時の盤星教のトップ、代表役員を務めていたのがこの園田茂。
伏黒甚爾は「教祖様」と呼んでいましたが、盤星教に教祖はおらず(もしいるとすれば天元様)、彼はあくまで代表役員です。
伏黒甚爾に星漿体暗殺を依頼したのがこの園田なのですが、登場シーンは少なく、狂信者なのか権力に縋りつく俗物なのか、やや判断しづらい男ですね。
星漿体暗殺により天元が暴走し、人間社会が立ち行かなくなるかもしれないと指摘された際には、
「星と共に堕ちるのならば已む無し」
と狂気を見せる一方、星漿体暗殺を指示したのは、
「教徒の手前、同化を見過ごせば会が立ち行かなくなる」
と、組織を維持するための打算的な行動だったことを白状。
どちらかといえば「今の自分」さえ良ければ他はどうでもいいタイプではないかを思われます。
ある意味、過去編における悲劇の元凶であったわけですが、後述する組織乗っ取りにより、彼はその報いを受けることになります。
「呪術廻戦」盤星教、笑顔の拍手に見る狂気
これ盤星教の拍手じゃん…
しかもここの歌詞が「この日々が色褪せる」なんだよなぁ……
夏油にとって、青い春は色褪せるだろうけど、この瞬間だけは鮮明に覚えてるだろうよそれから、弱者生存を謳う夏油を気遣った覚醒五条の発言が、「コイツら殺すか?」なんだよね
あまりにも……#呪術廻戦 pic.twitter.com/8IGLaKFyP1— Black@ネタバレ垢 (@malediction0404) July 7, 2023
盤星教は作中屈指のクソ集団とされていますが、その理由の一つが天内理子の遺体を前にした信徒たちの拍手。
14歳の少女の死を前に、満面の笑みで拍手を送る信徒たちは狂気に満ちていました。
五条悟が「コイツら殺すか?」と発言し、後に夏油傑が非術師を猿と呼ぶようになった要因の一つ。
本当に狂ったカルト集団ですね。
なお、アニメ第2期OP映像には何度も青空の下で拍手する謎の手が映っていますが、これは盤星教信徒の拍手ではと言われています。
白い服とかそのまんまですし、多分その通りなんでしょうね。
盤星教の拍手をこんな爽やかに描くなよ、アニメスタッフ……
「呪術廻戦」盤星教の元ネタ・モデルは?
盤星教本部なんかどっかで見たことあると思ってたんですけど霊友会釈迦殿だ pic.twitter.com/SPJ5dU8R1P
— 烏兎 (@utopia_uto) September 19, 2019
盤星教のモデル、元ネタについていろいろと調べて見たのですが、宗教法人そのものについては特にそれらしいものは見当たりませんでした。
やばい集団なので変に元ネタがあるとリスクが高そうですし、宗教についてはそういった色を排除しているのではないでしょうか。
ただ本部建物の「星の子の家」については、東京カテドラル聖マリア大聖堂、あるいは霊友会釈迦殿がモデルではないかという意見が多数ありました。
まあ、東京カテドラル聖マリア大聖堂の方は確かに似てますね。
「呪術廻戦」盤星教、夏油傑による乗っ取り
盤星教は過去編のラストで夏油傑により乗っ取られています。
正確には、盤星教そのものは星漿体暗殺の一件により組織が解体されているため、乗っ取ったのはその後継団体(名称不明)。
この乗っ取りには孔時雨も一枚噛んでおり、役員や金づるとなる太客を集めたところで夏油傑が突如乗っ取りを宣言。
抗議する園田を見せしめに殺害し、
「私に従え猿共」
と力によって組織を支配しました。
その後、夏油は組織を金と呪いを集めるための道具として使い、これが後の百鬼夜行へと繋がっていくことになります。
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