「呪術廻戦」天元~九十九由基との関係、星漿体、六眼と結ばれた因果とは?~

 今回は「呪術廻戦」から、未だ謎に包まれた存在「天元(てんげん)」について解説します。

 天元は物語の序盤から、呪術界の中核を為す存在として存在だけは語られていましたが、ながらくその正体は謎に包まれていました。

 渋谷事変後にとうとうご本人が登場したものの、天元が果たしてどういった存在なのか、その本質は断片的な情報が語られるのみで、多くの謎が残されています。

「呪術廻戦」天元について開示されている情報

不死の術式を持つ呪術界の要石

 まず、天元について語られている確定情報について整理しましょう。

①不死の術式を持つ全知の術師。
②不死ではあっても不老ではなく、肉体は時間経過により変化し、高次の存在へ進化する。
③進化の過程で天元の意思は消失し、人類の敵に回る可能性もある。
④500年に一度、星漿体と呼ばれる「器」と同化することで肉体の変化を止めることができる。
⑤国内の結界術は天元によって強度を底上げされている。
⑥呪術高専の地下、薨星宮(こうせいぐう)の結界の奥にいる。

 人間というよりは神様、あるいは自然現象に近い存在のような気がしますね。

 そもそも人間ではないのか、あるいは天地との合一を目指した仙人のような存在なのか、ともかく現時点で人間社会に好意的なのは確かのようです。

 基本的に結界術によって呪術界をサポートする以外、現世には干渉しない方針。

 しかし、そもそもどうして天元が誕生したのか、限定的とはいえ呪術界をサポートしてくれているのは何故なのか、根本的なところは全く謎に包まれています。

星漿体とは? 六眼との関係は?

 星漿体とは500年に一度、天元と同化してその老化をリセットするための器。

 今代では天内理子という少女がその役割を担うはずでしたが、物語が始まる12年前に天内理子は死亡し、天元との同化はなされませんでした。

 天内理子は、天元を神聖視し、星漿体との同化を不純物が混ざるとして否定する者たち(「盤星教」)による妨害によって殺されたのです。

 星漿体との同化を妨害する者は500年前にも1,000年前にも存在していましたが、どんな妨害があろうとも星漿体、そして六眼の保持者(今代では五条悟)が現れ、同化がなされてきたと言います。

 ただし今代では、完全に呪力、そして因果から脱却した伏黒甚爾というイレギュラーが関わったことで、同化という因果は破壊されてしまいました。

 ちなみに「六眼」が天元とどのような関係を持っているのかは、未だ明らかになっていません。


特級術師・九十九由紀との関係は?

九十九由基は元星漿体

 未だ謎に包まれた特級術師・九十九由基

 彼女は登場当初から天元と何らかの関係を持っていることが示唆されていました。

 過去編で登場した際には、

「もう一人星漿体いたのか」
「既に新しく星漿体が産まれたのか」
「どちらにせよ天元は安定しているよ」

 と、天元について何か掴んでいた様子。

 また、渋谷事変後に天元に会いに行った際は、自分が天元に警戒され避けられている可能性を考えていました。

 九十九が避けられている、と考えた理由。

 それは彼女が元星漿体だったからです。

九十九由基は「天元が不要な世界」を作ろうとしていた?

 星漿体という縁で天元と縁があった九十九。

 しかし天内理子ほどの適性はなく、実際の同化対象には選ばれなかったようです。

 とは言え、九十九も星漿体という「天元に捧げられる生贄」については苦々しく思っていた様子。

 何とかこれを止めさせたいと考えるのは自然なことです。

 ここで思い出してほしいのが、九十九が「呪霊の生まれない世の中を作りたい」と発言していたこと。

 これは言い換えれば「呪霊に対処する必要がない世界」「天元という存在が不要な世界」とも解釈できます。

 天元が九十九を警戒していたのも、その辺りの経緯があったためなのではないでしょうか。


天元の今後、暴走する可能性は?

星漿体との同化に失敗し、高次の存在に進化済み

 さて、現在の天元ですが、前述したように星漿体との同化に失敗、肉体が変化して高次の存在に進化してしまっています。

 既に天元の本体は天地と同一の存在となっており、虎杖たちの前に姿を見せたのはアヴァターのようなもの。

 意思を失い人類の敵となる可能性もある、と示唆されていましたが、その卓越した結界術で自我を保ち、状態そのものは安定しています。

 しかし現在の天元は呪霊寄りの存在。

 偽夏油(羂索)の呪霊操術の対象となりうることが明かされています。

偽夏油(羂索)に狙われている → 囚われてしまう

 今のところ暴走の危険はなく、安定している天元ですが、偽夏油(羂索)の呪霊操術によって操られてしまえばその限りではありません。

 偽夏油(羂索)の狙いは天元と日本中の人間を同化させ、呪力の最適化により彼らを呪術師とすること(多分)。

 ただそれは、天元と同化した誰か一人でも暴走すれば、1億人の穢れが世界に流れ出る危険な状態でもあります。

 天元そのものは不死なので天元を殺してそれを食い止めることも出来ません。

 虎杖たちはどうしても後手に回らざるを得ない状況ですね。

 208話ではついに天元が羂索の手に落ちてしまいましたが……

【まとめ】「呪術廻戦」キャラクター考察wiki

 



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