今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、伏黒恵の義理の姉「伏黒 津美紀(ふしぐろ つみき)」について解説したいと思います。
津美紀は物語が始まる約1年前から呪いによって寝たきりとなっており、回想シーンを除けば本編にはほとんど未登場。
しかし、津美紀の存在は伏黒恵の行動原理に大きく影響を及ぼしており、今後の物語に深くかかわってくることは疑いありません。
ここでは死滅回游編でとうとう目を覚ました津美紀の現在と今後、その背景について可能な範囲で深掘りしていきたいと思います。
呪術廻戦、伏黒津美紀(つみき)ってどんな奴?(ネタバレ注意)
引用元:少年ジャンプ公式サイト
基本プロフィール(年齢、名前の由来、髪型、声優など)
誕生日 | 不明(16~17歳) |
所属 | 不明(寝たきりなので、多分無い) |
趣味 | 不明 |
ストレス | 不明 |
声優 | 早見沙織 |
伏黒津美紀は呪術廻戦のメインキャラクター伏黒恵の1歳年上の義理の姉。
中学卒業直後に原因不明の呪いによって寝たきりとなっており、永らく回想シーンのみでの登場となっていました。
外見は中央で分けた長い前髪が特徴の母性溢れる美少女で、芥見先生はこの髪型のことを「クワガタ」と呼んでいるそうです。
性格は恵曰く「疑う余地のない善人」。
「誰かを呪う暇があったら大切な人のことを考えていたいの」
非常に心優しい少女ではあったようですが、怒るべきところはしっかり怒る普通の少女。
特に弟である恵に対しては遠慮がなく、中学時代は喧嘩をした恵に「いちごオレ」の紙パックを頭にぶつけて折檻していました(中身をかけるつもりはなかったようですが)。
名前の由来は「積み木」。ファンの間で「何かが崩れ落ちる様を暗示している」あるいは「幸せを積み上げる」だとか、色々話題になっていましたね。
原因不明の呪いと額のあざ
津美紀は原因不明の呪いによって寝たきりとなっていましたが、後にこの原因が羂索にあることが判明しています。
羂索は新たな「呪い」の可能性を模索するため、予め厳選した千人の非術師にマーキングを施しました。
呪物を取り込ませた者、あるいは術式を保有しているが脳のデザインが非術師である者。
後に手に入れる予定だったある術式を使用して(詳細は後述)呪術師に仕立て上げる予定だった彼らの一部は、マーキングの際に呪力にあてられて寝たきりになっていました。
それが津美紀です。
津美紀の額には謎のあざの様な紋様が浮かんでおり、これがマーキングの影響なのか、それとも呪物を取り込んだためなのかは、今のところはっきりとは分かっていません(こちらの考察は後述)。
呪術廻戦、伏黒津美紀(つみき)の人間関係(恵、母親)
義理の弟、伏黒恵
伏黒恵と津美紀は、恵の父親と津美紀の母親が、恵が小学1年生の時に再婚してできた義理の姉弟です。
恵の父親は再婚した直後からほとんど恵たちと接点がなく(蒸発、実は死亡している)、津美紀の母親も再婚して間もなく子供を残して蒸発してしまいます(小学1年生の恵が五条悟に対し、父親は「何年も会ってない」、津美紀の母親も「少し前から帰ってない」と発言)。
それ以降、津美紀が呪いで倒れるまでの8年間、二人は家族として暮らしてきました。
恵にとって津美紀は「何より大切な人」であり「幸せになるべき人」。
そんな津美紀が理不尽に呪われたことを切っ掛けに、恵の「少しでも多くの善人が、平等を享受できるように、不平等に人を助ける」という行動原理が生まれたわけです。
実の母親は何故蒸発した?
さて、恵の父親がどうなったかは既に作中で語られていますが、津美紀の母親が何故蒸発したかは作中で何も触れられていません。
当時の恵の父親はプロのヒモでしたから、相手の女性も相応にダメな人間だったと想像できます。
恵の父親の死を知った、あるいは単に帰ってこなくなったので、自分も子供を置いて出て行ったと考えるのが妥当なところでしょう。
それなら津美紀は連れて行くのでは、とも思われるかもしれませんが、その場は義理でも親子になった恵を無視することはできませんから、面倒になって全部捨てて出て行ったとしても不思議ではありません。
禪院家に売られたとか、父親に恨みを持つ者に殺されたとか色々説はありますが、前者ならそのための手続きをしてから出て行くでしょうし、後者なら恵も殺されているでしょう。
津美紀の母親の失踪に、劇的な理由はない、と考えるべきでしょうね。
呪術廻戦、伏黒津美紀(つみき)の現在と今後予想
死滅回游が開始されとうとう目を覚ます(起きた)
永らく眠っていた津美紀ですが、渋谷事変後「死滅回游」の開始に伴い目を覚まします。
死滅回游とは羂索が仕掛けた呪術師たちによるデスゲームで、羂索にマーキングを施された津美紀たちは参加を強制されています。
元々津美紀たちは術師ではなかったのですが、羂索が真人の術式「無為転変」を得たことで、脳が術師の形に整えられ、新たに術式を得て呪術師となっています。
死滅回游の詳しいルールは以下の通りです。
1 | 泳者(プレイヤー)は術式覚醒後、十九日以内に任意の結界(コロニー)にて死滅回游への参加を宣誓しなければならない。 |
---|---|
2 | 前項に違反した泳者からは術式を剥奪する。 |
3 | 非泳者は結界に侵入した時点で泳者となり、死滅回游への参加を宣誓したものと見做す。 |
4 | 泳者は他泳者の生命を絶つことで点(ポイント)を得る。 |
5 | 点とは管理者(ゲームマスター)によって泳者の生命に懸けられた価値を指し、原則術師5点、非術師1点とする。 |
6 | 泳者は自身に懸けられた点を除いた100得点(ポイント)を消費することで管理者と交渉し、死滅回游に総則を1つ追加できる。 |
7 | 管理者は死滅回游の永続に著しく障る場合を除き、前項によるルール追加を認めなければならない。 |
8 | 参加または点取得後、十九日以内に得点の変動が見られない場合、その泳者からは術式を剥奪する。 |
非常に複雑ですが、要は殺し合いをしてポイントを獲得していかないと、術式を奪われて死亡してしまう、というものですね。
目を覚ましたものの、素人の津美紀ではまたすぐに死亡してしまいそう……
津美紀の術式は? 死滅回游を生き延びることはできるか?
羂索にマーキングされていた津美紀は術式に覚醒しています。
呪物を取り込ませた者、あるいは術式を保有しているが脳のデザインが非術師である者。
津美紀が前者であれば呪物に刻まれた術式、後者であれば元々保有していた術式を獲得しているはずで、どちらであっても羂索が厳選した存在ですからそれなりの術式であることは間違いありません。
恐らく津美紀の場合は前者でしょうね。
後者だった場合は、無為転変による改造を受ける前は単にマーキングされただけ。マーキングされた他のプレイヤーにあざは見られませんでしたから、額に浮き出たあざは呪物による影響と考えるのが妥当でしょう。
とは言え、仮に良い術式を得たとしても性格的に戦いに向いていない津美紀が生き残れるとは思えません。
結局、津美紀が生き残れるかどうかは、恵たちがこのゲームを穏当に終わらせるかどうかにかかっています。
恵は⑧のルールを逆手に取り、プレイヤー間でポイントの譲渡・移動が可能となるようルール追加をすることで対応しようとし、これが実際に虎杖の活躍によって達成されました。
・泳者は他泳者に任意のポイントを譲渡することができる。
ポイントの変動が無ければ術式を剥奪でしたから、これなら確かに殺し合いをしなくても生存は可能ですね。
後は、ゲームから離脱できるルールを組み込めないかとも企んでいるようですが、こちらは少し難しそう……
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