「呪術廻戦」高羽史彦~センターマンで話題を攫った超人(コメディアン)、五条悟に対抗しうる術式、その強さ、元ネタは~

 今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、「センターマン」ネタで読者の意表を突いたコメディアン「高羽 史彦(たかば ふみひこ)」ついて解説していきたいと思います。

 高羽史彦はコミックス17巻で登場した死滅回遊泳者の一人。

 意味ありげに登場しながらしばらく音沙汰がなく、読者からも忘れられそうになっていましたが、伏黒のピンチに颯爽と登場してくれました。

 しかも単なるギャグ担当かと思いきや、その術式は五条悟にも対抗できうる強力なもの。

 本記事では高羽史彦の術式や強さ、その元ネタなどを中心に語ってまいります。

「呪術廻戦」高羽史彦(たかばふみひこ)のプロフィール

基本プロフィール

誕生日不明(35歳)
所属不明(吉本か?)
趣味・特技不明
ストレス不明(多分スベること)
声優

 高羽文彦は死滅回遊の泳者(プレイヤー)の一人。

 羂索によって術式に目覚めさせられた現代の人間で、元々は小さな劇場で売れないお笑い芸人をやっていました。

 外見は伸ばしたもみあげが特徴の冴えない雰囲気の男性で、裸芸のためか脱ぐと意外にいい身体をしています。

 性格は初登場時こそスベってばかりでウケない自分に落ち込むやや陰気な普通の男性でしたが、再登場した際はまるで別人。

 何か人として大事なものを吹っ切ってしまったようで、常にテンション高くギャグを連発する濃ゆいキャラクターへと変貌していました(伏黒からは「東堂と同じにおいがする」と評されていました)。

初登場は146話、「七三」というワードから七海の後継かと思いきや……

 高羽史彦の初登場はコミックス17巻146話。

 スベってばかりで先輩芸人から芸人をやめろと言われ落ち込む高羽に「ケンさん(元ネタ:ケンドーコバヤシ)」と呼ばれる芸人が語り掛けます。

「俺は嫌いやなかったで」
「高羽のネタ」

「売れ続ける奴には二種類おんねん」

「ずっとおもろい奴と」
「ずっと自分のこと」
「おもろいと勘違いできる奴や」

「オマエはどっちや」

 それを受けて高羽は不穏な雰囲気を漂わせ呟きます。

「五分だ五分だと言うけれど……」
「本当は七三くらいが……」

 このセリフ、詳しくは後述しますが、かつてコント番組「笑う犬」シリーズで原田泰造が演じていた「センターマン」の決めゼリフ。

 ただ、約20年前の番組なのでピンと来た読者は少なく、むしろ「七三」というワードから七海健人の「十劃呪法」を連想する人の方が多かったですね。


「呪術廻戦」高羽史彦(たかばふみひこ)の強さ(術式・強い)

術式:超人(コメディアン)は五条悟にも対抗し得る!?

 さて、謎に包まれていた高羽史彦の術式ですが、大方の読者の予想に反し七海の十劃呪法とは全く関係なかったものの、実はとんでもなく強力なものでした。

術式:超人(コメディアン)
高羽が”ウケる”と確信した想像を実現させる術式。
五条悟にも対抗できうる。

 この「五条悟にも対抗できうる」というのが、呪術廻戦においてはパワーワード。

 完全に世界観を壊してしまうというか、ギャグ漫画を現実に持ってくるような術式です。

 高羽本人は自分の術式について何も自覚しておらず、今のところその効果の顕現は限定的。

 ただそれでも、敵からダメージを受けてもギャグで済む程度にそれを軽減し、あっという間に癒してしまうなど、敵にしたら厄介極まりない術式であることは確かです。

高羽史彦は結局強いの? 弱いの?

 では実際のところ、高羽史彦が強いのか、五条悟に届き得るのかというと、答えは「否」だと思われます。

 何故ならこの術式は「高羽が”ウケる”と確信した想像」しか実現できないからです。

 高羽が他人の死や負傷を”ウケる”と感じるようなサイコであれば話は別だったでしょうが、高羽は「人から一生笑顔を奪う真似はせん」と殺しを拒否する一般的な倫理観の持ち主。

 術式を自分を守ることには使えても、敵を攻撃することには使えません(まあ、古いタイプの芸人なので多少の暴力は有りのようですが)。

 またその防御にしても、敵がクスリともせずひたすら攻撃してきたらどうでしょう?

 あるいは高羽のギャグを理詰めで面白くないと指摘してきたら?

 高羽は「自分のことをおもろいと勘違いできている」からこそ術式が作用していますが、彼のメンタルが折れればその限りではないのです。

 まあそれでも、”ウケる”と思えば五条悟の無下限の防御を突き破ってドロップキックをかますぐらいはできるでしょうし、凄い事には違いなんですけどね。


「呪術廻戦」高羽史彦(たかばふみひこ)の活躍と元ネタ

元ネタ「センターマン」とは?

 さて、それでは168話で再登場した高羽が来ていたコスチュームの元ネタ「センターマン」とは一体何なのか?

 若い方はもうご存じないかもしれませんが、今から約20年ほど前にフジTVで内村光良とネプチューンが中心となって放送されていたコント番組「笑う犬」シリーズの人気コントの一つ。

 原田泰造が演じる左半分だけのスーツを着た公平戦士「センターマン」が、コント毎に異なる2人のお金の分け前をその事情に応じて「本当の五分」に分けようとやり取りするもの。

「お前らその金、本当に平等に分けたつもりなのかい?」

 分配割合はその都度バラバラで、シチュエーションによっては「10:0」で終わった回もありました。

 高羽はこのコスチュームを、彼に初めて爆笑を教えてくれたヒーローを模したものだと語っていましたが、模しているのはコスチュームだけでコント内容は全く関係がないようですね。

 ……というか芥見先生、良くこんな古いネタ知ってたな。

パクリネタ全開で戦場を引っ搔き回し、結果的に伏黒を救う、が……?

 センターマン姿で再登場した高羽は、レジィたち呪詛師二人と対峙しピンチに陥った伏黒の前に颯爽と現れ、伏黒に味方しました。

 伏黒たちとは初対面でしたが、状況的にレジィたちが悪だと判断したようですね。

 伏黒も十分悪人面でしたが、相対評価で良しとされたようです。

 高羽はレジィたちを殺すつもりはなく、ただひたすらふざけて(センターマン、江頭、東京ラブストーリー)場をかき回していただけ。

 しかし彼がレジィの仲間で自分の肉体を爆弾に変える術師・黄櫨折をひきつけてくれたおかげで、伏黒はレジィの相手に専念できるようになりました。

 その結果、伏黒はレジィを撃破。

 一方で高羽と黄櫨折の戦いは、途中で高羽の相手が嫌になった黄櫨折が戦いを放棄して去ってしまいグズグズのまま終結することに。

 

→その後、高羽は虎杖来栖華・伏黒と行動を共にしてます。

 どうやらそのまま伏黒に協力すると決めたようですが……こういう力のあるギャグキャラを本編に絡ませると、後で作者が苦しむことになるような気が……

【まとめ】「呪術廻戦」キャラクター考察wiki

 



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