「スパイファミリー」管理官(ハンドラー)/シルヴィア~その過去と娘、テロリストたちに見せた戦争への憎悪、声優は~

 今回は「ジャンプ+」で連載中の大人気作品「SPY✖FAMILY(スパイファミリー)」から、「管理官(ハンドラー)/シルヴィア・シャーウッド」について解説します。

 ハンドラーは西国情報部対東課(通称:WISE)に所属する主人公・黄昏(ロイド)の上官。

 数多のスパイを統率する謎多き美女であると同時に、平和を愛し、戦争を憎む心優しき女性でもあります。

 本記事ではハンドラーの過去と彼女が口にした娘の存在、本編での活躍と名言を中心にその魅力を深掘りしていきたいと思います。

「スパイファミリー」ハンドラー(シルヴィア)のプロフィール

基本プロフィール(年齢、身長、体重、誕生日、声優など)

年齢不明(40歳前後と推定される)
身長173cm
体重不明
誕生日不明
職業(表)外交官/(裏)管理官
所属西国情報部対東課(通称:WISE)
声優甲斐田裕子

 「管理官(ハンドラー)/シルヴィア・シャーウッド」(以下、ハンドラー)は、本作の主人公・黄昏(ロイド)が所属する西国情報部対東課(通称:WISE)の管理官であり、黄昏の上官。

 表向きは西国の外交官として活動しており、明言はされていませんが「シルヴィア・シャーウッド」という名前も偽名である可能性が高そうです。

 外見は艶やかな亜麻色の髪を背中まで伸ばした垂れ目の美女で、黒帽子と眼鏡がトレードマーク。

 年齢は明かされていませんが、断片的な情報(過去形で語られた娘の存在、十数年前に終結した戦争への憎悪→詳しくは後述)から推定するに、恐らくは40歳前後と考えられます。

 ちなみに、黄昏のスパイとしての師匠に当たります。

<鋼鉄の淑女(フルメタル・レディ)>と呼ばれ畏怖される上官

 ハンドラーは部下の局員たちから<鋼鉄の淑女(フルメタル・レディ)>と呼ばれ畏怖される存在です。

 普段は外交官として表の仕事をこなしながら、裏では秘密警察の目を掻い潜って多数の諜報員を統率しているのですから、その有能さは疑いようがありません。

 一方で、一分の隙も見せない完璧な上官というイメージが先行してはいますが、変装用に購入した新品のコートにタグがついたままになっていたり、実際には意外と抜けているところもあるようです。

 私生活はズボラで部屋は散らかっており、密かに腰痛に悩んでいるのだとか。

 幼い子供が絡むと甘い判断を下すこともあり、厳しいだけでなく情に厚い女性として黄昏たちからも信頼されています。


「スパイファミリー」ハンドラー(シルヴィア)の経歴(過去・娘)

黄昏と同じく、かつて戦争で多くを失った過去

 今のところ、ハンドラーの詳しい過去や経歴は明かされていません。

 しかし、コミックス4巻20話で、戦争を望む西国の排外主義学生グループを相手に見せた激情を鑑みるに、彼女が戦争で多くの物を失い、戦争を憎悪していることは間違いありません。

「お前ら人を殺したことはあるか?」
「誰かに殺されたことは?」
「砲撃で手足がちぎれたことは?」
「骨が砕かれる音を聞いたことは?」
「爛れる肉の臭いを嗅いだことは?」
「目の前で親兄弟が崩れた家に」
「潰されていくのを見たことは?」
「恋人の肉片が壁に」
「へばりついているのを見たことは?」
「飢えに飢えて」
「木の皮にまでかじりついたことは?」
「人間の肉を鍋で煮たことは?」
「敵の人間性を否定し殺し続け」
「それでもしかし復員後に心を病み」
「後悔と恥辱に涙しゲロを吐き」
「自ら命を絶った者が」
「身近にいたことは?」

「大学では『戦争』を習わなかったようだな、ボウヤたち?」

現在は独身、しかしかつてはアーニャと同じぐらいの年の娘がいた

 ハンドラーは現在独身です。

 しかし、コミックス4巻22話ではアーニャを見て、

「私にもあれくらいの娘がいた」

 と発言していました。

 「いた」と過去形で語っていること、そして前後の文脈から察するに、既に娘さんは亡くなっており、その原因が戦争にあることは想像に難くありません(78話では回想の中で旦那さんと娘さんの姿が登場していました)。

 だからこそハンドラーは戦争を憎み、現在の仮初の平和を命がけで守ろうとしているのでしょう。


「スパイファミリー」ハンドラー(シルヴィア)の活躍

 普段は配下の黄昏や夜帷に指示を出し、現場にでてくることのないハンドラーですが、コミックス4巻での排外主義学生グループによる外相の暗殺計画など、緊急を要する重要案件の場合は自ら現場に出て指揮を執ることもあります。

 捕縛したテロリストから、時に黄昏の変装を利用し、時に暴力さえ使って素早く情報を引き出しており、尋問官としてのスキルも超一流。

 指揮に関しても遅滞がなく、黄昏が犬の鼻を誤魔化すため暗殺対象となっていた外相の服を剥ぎ取り、外相から抗議された時も、全く動じることなく黄昏の行動を追認しています。

 全てをトップが判断することはできませんから、このように現場の判断を優先し、その尻拭いをしっかりできるのが良い指揮官ですよね。

「スパイファミリー」ハンドラー(シルヴィア)の名言

 それでは最後に、誰より平和を愛する女・管理官(ハンドラー)シルヴィア・シャーウッドの名言をいくつか紹介して、シメとさせていただきます。

「楽して答えを得ようとするな、ド新米」
「自分の頭で考え続けろ」

 様々な情報が行きかい、混乱する新人スパイに向けた一言。

 シンプルですが決して簡単ではない、スパイにとって必須の心構えですね。

 また、ハンドラーと言えば、アーニャを巡る黄昏とのやりとりも魅力の一つです。

「本部の目算では4か月ほどで」
「星8つ達成と見ているが?」

「4ッ…フフ…フッ問題ありません」(黄昏)

「おまえ嘘下手になったな」

 鋭いツッコミです。

 そしてある日は黄昏からオペレーション<梟(ストリクス)>の進捗について報告を受け、

「娘が跳び箱の2段を」
「跳べるようになりました」(黄昏)

『何言ってんだこいつ……?』

 鋭いツッコミ……ですが、黄昏も大真面目なので、ハンドラーはそれを口に出すことなく、黄昏からアーニャの成長報告を受けていました。

 そして、ハンドラーの人柄が良く表れた名言と言えばこれ。

「今日が平和で何よりだ」

 コミックス4巻22話、テロを未然に防いだ平和な世界で幸せそうに笑うアーニャとヨルボンドを見ながら微笑むハンドラー。

 本当にこんな時代だからこそ、平和が何よりです。

【まとめ】「スパイファミリー」キャラクター一覧



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