「殺し屋は今日もBBAを殺せない。」感想(登場人物などネタバレ含む)~最強老婆が繰り広げるギャグアクション~


 今回は芳明慧先生が裏サンデー、マンガワンで連載中の痛快ギャグアクション「殺し屋は今日もBBAを殺せない」を紹介します。

 ただ最強のBBAが襲い来る殺し屋たちを返り討ちにしていくだけ、意味不明で理不尽なまでにカッコいい無敵BBAの物語。

 このBBAが何者なのか、何故殺し屋に狙われているのか、そんなことはもはや大した問題ではありません。
 この最強BBAの魅力について、可能な限り語っていくことにしましょう。

「殺し屋は今日もBBAを殺せない。」あらすじ(ネタバレ注意)

 物語の主人公は野沢マコト、77歳。

 一見するとどこにでもいそうな一人暮らしの老婆で、カレー好き。

 そんな彼女は何故かヤクザに雇われた殺し屋に狙われていました。

 その理由は不明。ただし、成功報酬は5千万円と高額。

 殺し屋たちは「何故こんなBBAを?」と困惑しながらも彼女に襲い掛かり……見事に返り討ちにされていきます。

 このBBA、最強につき。

 返り討ちにされた殺し屋たちは普通に逮捕されたり、逃げ出して人生を見直したり、何故かそれを見ていた一般人が彼女の痛快さにあてられて人生を踏み外したりと様々です。

 この物語は何故か命を狙われている最強BBAが、その圧倒的な暴力で全てを返り討ちにしていくギャグアクション。

 このBBA何者なんだよ、なんて小さなことはもはや気にしてはいけません。

 物語が進むにつれて、BBAのライバルとなり得るもう一人の無敵BBAが登場したり、マスコットっぽい同居人幼女が登場したりと、BBAの周りはどんどん賑やかになっていきます

 そして次第に明かされるBBAの過去と因縁。

 かつてBBAが捕らえた暁新党と呼ばれる組織とそのトップ、新藤キョウシロウという男の存在。

 無駄にシリアスでカッコいい展開が続きますが……そういや、最近殺し屋見ないけどどこ行った?

 まさかBBAが強すぎて殺し屋出しても仕方ないと作者が方向展開でもしたのか?

 たまに出てくるけど、BBA狙ってねーじゃん。

 既にタイトル詐欺になりつつあるような気がしなくもない、物語の今後はどうなる?

 ……まあ、どこまで行こうと、ギャグはギャグです。


「殺し屋は今日もBBAを殺せない。」登場人物(ネタバレ注意)

野沢マコト
この作品の主人公で77歳のBBA。
一人暮らしでカレー好き。特に玉ねぎには並々ならぬこだわりを持っている模様。
外見は白髪ショートカット、メガネをかけたごく普通の老婆。
しかし、その戦闘能力は人間離れしており、理不尽なまでに最強
通常状態であっても並の殺し屋では手も足も出ないが、タバコを吸うと更にパワーアップするという特異体質(?)。
カレーを粗末にする者に対しては更なる変身の可能性を残している。
得意なものはマリオカート。
実は元公安機動特殊捜査隊隊長で、30年前に国家転覆を企んだ暁新党とそのトップ新藤キョウシロウを捕らえたという経歴の持ち主。

藤本ペコ
野沢家に居候しているポッチャリした幼女。
元は父親と二人暮らしだったが、金に困った父親がマコトを殺そうとして失敗、収監されてしまったため、成り行きで野沢家に引き取られる
マコトのことを「ばあや」、父親のことを「ダディ」と呼ぶ。
やたらと頑丈で図々しく、ローキックの切れ味は抜群。
アイスが好きで、カレーにアイスをいれてマコトをキレさせる。

立川レナ
ごく普通のかわいい女子高生。
面倒見の良い優しい性格だが、年齢相応にやや潔癖なところがある。
父親が不倫をしていることを知り、少しやさぐれていた。
もう一人の最強BBA大塚ヨネ(後述)と知り合い、仲良くなる。
コミュニケーション能力が高く、マコトにタピオカミルクティーを飲ませるという偉業を成し遂げる(そして意外にもマコトの反応は良好だった)。

布施ナオキ
野沢マコトに殺し屋を送り込んでいる張本人でヤクザの幹部。
メガネに黒服のいかにもなインテリ強面のオッサン。
母親がかつて暁新党の信者で、それを鎮圧し母親を殺した(?)マコトを恨んでいる。
母親の死後は、マコトが彼を引き取り育てていた。
当然、暁新党に強い恨みを抱いている。

<大塚家>

大塚ヨネ
もう一人の最強BBA。
伝説的な殺し屋一家として知られる大塚家のグランドマザー。
見た目は完全にボケた81歳の老婆であり、実際にかなりボケている。
しかしその戦闘能力は通常状態のマコトをも凌ぐ。
立川レナとは仲の良い友達。

大塚マサオ
大塚家長男。見た目ごく普通のハゲ。
ヨネの介護をしている苦労人。

大塚アキオ
大塚家次男。見た目ごく普通の悪そうなハゲ。
大塚家で最初にマコトにやられた。

大塚ヤスオ
大塚家三男。見た目ごく普通のヤクザ。
一番影が薄い。

大塚サヲリ
大塚家長女。49歳だがとてもそうは見えないほど若い
クールで口数が少ないタイプの美女。
しかしヨネの血を最も色濃く受け継いでおり、その戦闘能力はマコトに匹敵する。
彼女の高速グルグルがペコのお気に入りで、実は意外と仲が良い(?)。

<暁真党>

新藤キョウシロウ
かつて暁新党(今は暁”真”党と名乗っている模様)を率いて国家転覆を企んだ男。
筋肉抑制剤をうたれ無力化された上で収監されていたが、かつての仲間の手引きで脱獄する。
何かやたらテンションが高いタイプのバカっぽい筋肉

骨川
かつて暁新党に属していた殺人鬼でボーンコレクター。
30年前にマコトから逃げ延び、それ以来マコトに執着している。
暁新党壊滅後はヤクザに雇われていた。


「殺し屋は今日もBBAを殺せない。」感想

とにかくBBAが無敵過ぎてカッコいい!

 この作品の魅力は、とにかくBBAこと野沢マコトが無敵過ぎることでしょう。

 理不尽なまでに強く、颯爽としていてカッコいい。

 マコトがその力をふるうのは、基本的に襲い掛かってきた殺し屋やチンピラに対してだけですから、彼女は決して暴君というわけではありません。

 しかし、同時に聖人君子でもあり得ない。

 気に食わないもの(主にカレーを粗末にするもの)に堂々と胸を張って否をつきつけ、颯爽と勝利するその在り方は、読む者に圧倒的な爽快感をもたらしてくれることでしょう。

 脇を固めるペコちゃんや、レナ、そして返り討ちにあった殺し屋たち(ちょいちょいその後が描かれますが、津村テッコちゃんはかわいい)といった多彩なキャラクターも魅力の一つ。

 マコトの過去とか、かつての仲間たちとか色々新しい設定が出て来て、本当にその魅力は語りつくせませんね。

こんな人におすすめ

 ギャグ系のマンガに抵抗がない方であれば、是非一度は読んで頂きたい作品と言えるでしょう。

 独特の作風なので好き嫌いは分かれるかもしれません。

 しかし読まず嫌いで終わらせるには、あまりに惜しい作品であることは間違いありません。

 大なり小なりストレスを抱えている現代人にとって、こういった強烈なインパクトのある作品こそ必要なのではないのかな、と。

 ただ、この作品はあくまでフィクションなので、あまり共感し過ぎて大泉ヨウイチ(本作第2話登場)のように定年まであと一か月なのに退職願を出すような真似だけはしないでくださいね(……ん? 別にそれはそれで問題ないのか?)



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