「ダンジョン飯」エルフ~種族特性や寿命、カナリア隊、黒い肌の女王(ダークエルフではない)~

 今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、作中に登場する種族の一つ「エルフ」について解説します。

 エルフはファンタジーでは定番の美しい容姿を持つ長命種ですが、ダンジョン飯のエルフはとても人間臭くて独特。

 一般的なエルフのような超然とした雰囲気はなく、作中では問題児ばかりが登場しています。

 本記事ではそんなエルフの種族特性(寿命や身長)、国家や女王、黒い肌の意味、カナリア隊などについて解説してまいります。

「ダンジョン飯」エルフとは?

基本プロフィール(身長・寿命・成人など)

平均身長男性155cm
女性150cm
平均寿命400歳(人間・長命種)
成人年齢80歳

 エルフとはファンタジーでは定番の長命種。

 皆一様に中性的で美しい容姿を持ち、尖った耳をしているのが特徴です(ハーフエルフは耳の先が少し丸い)。

 寿命は長命種(寿命100歳以上)の中でも最も長く(ドワーフ:200歳、ノーム240歳)、500歳ほど生きる者もいるそうですが、出生率は低く、人口は減少の一途を辿っています。

 家名を持つ貴族の名前は特徴的でファミリーネームの代わりに家名が冠として付く構成(例:ケレンシル家のミスルン)。

 ちなみにサムネにもなっているマルシルはハーフエルフで、混血種であるハーフエルフは寿命が1000年と純血種より長く、子供を残せないのが特徴です。

種族特性:魔術を扱うことに長ける

 エルフは魔術を扱うことに長けた種族です。

 魔力量が多く、パーティーでも多彩な魔術を駆使してアタッカーやヒーラーとして活躍する者が多いです。

 トールマン(人間)と比較すると少し非力ですが、長寿故に武技に長けた者も多く、接近戦の技量も決して侮れません。

 ちなみに魔術には「エルフ系」と「ノーム系」があり、エルフ系魔術は精霊を自然現象と捉え強制的に動かして現象を起こしていますが、ノーム系魔術は精霊にお願いして現象を起こしています。

エルフ系は良くも悪くも安定していますが、ノーム系は結果が安定しない代わり強力にもなるし術者への負担が小さいのが特徴。

 根本的には同じことをやっているのですが、どちらも自分の精霊の扱いの方が正しいと主張して対立しています。


「ダンジョン飯」エルフの国家

 エルフは北中央大陸と南中央大陸を中心に分布しています(どちらもダンジョン飯の舞台となる東方大陸からは遥か西方)。

 北中央大陸には女王が統治する最大国家が存在します。

 一方で森の奥や地中で暮らす原始的な生活をする集落も存在し、一部にはカニバリズムの風習も残っているのだとか。

 トールマンやハーフフットなどの短命種を下に見る者が多く、友好的な場合も多くは愛玩動物感覚。

 短命種を恋愛対象として見る者もいますが、そうした者はエルフの間で「ショタ(shorter)」と呼ばれ敬遠される傾向があります。

 かつてダンジョン飯世界では科学や魔術の過剰な発展が種族間に争いをもたらしたらしく、中でも高度な文明を築いていたエルフとドワーフの間で当時、全面戦争が勃発。

 その戦争の中で迷宮が生み出されたそうです。

「ダンジョン飯」エルフの女王(黒い肌)

 エルフの最大国家を治めているのが現372歳の女王です。

 女王の名前はヘイメアで、褐色を通り越した真っ黒な肌をしているのが特徴。

 この世界では遺伝しにくい「黒曜石の肌と銀髪」は真の王族の証として尊ばれており、「ダークエルフ」とかではありません。

 この世界にも「ダークエルフ」という呼称は存在していますが、それはどうやら罪人に対して使われるもののようで、褐色や黒い肌を持つエルフを区別しているわけではありません。

 また、肌の色による能力や種族特性の違いなども存在しません。


ダンジョン飯」エルフ・カナリア隊

迷宮制圧のスペシャリスト

 カナリア隊は作中でエルフの最大国家(俗に西方エルフと呼ばれる)から迷宮に送り込まれるエルフの精鋭部隊。

 正式名称は「迷宮調査隊」で「カナリア隊」は「炭鉱のカナリア」に由来する俗称です。

 迷宮の危険度が一定を超えると調査と制圧のために送り込まれる部隊で、危険な任務故に隊員の2/3が古代魔術に関わった罪人で構成されています。

 残る1/3は忠誠を示すために捧げられた貴族や名家の子弟が看守として配置。

 なお、囚人は看守の許可がないと魔術を使用できなくなっています。

カナリア隊のメンバー

 カナリア隊のメンバーは以下の通りです。

ミスルン(隊長)
元迷宮の主という経歴を持つカナリア隊隊長。
転移魔法を自在に操り、作中でも図抜けた戦闘力を持つ。

シスヒス(罪人)
ミスルンが担当する罪人①。
人の心を自在に操る幻覚術の使い手で、ミスルンが担当になってからは大人しくしている。

オッタ(罪人)
ミスルンが担当する罪人②。
女性だが男性的なふるまいを好み、ハーフフットの女性にばかり手を出している。

パッタドル(看守)
負けん気の強い新人看守。
物語終了後はメリニで外交官として働いている。

フレキ(罪人)
パッタドルが担当する罪人①。
麻薬中毒者で独特のテンションをしている。

リシオン(罪人)
パッタドルが担当する罪人②。
自分の身体に古代魔術を施し、狼男の姿に変身できる。

フラメラ(副長)
真の王族の証とされる「黒曜石の肌と銀髪」を持つ女性エルフ。
女王の遠縁にあたるが、女王の養子となった双子の姉を亡くしているため、女王を一方的に嫌っている。

エリケ(看守)
フラメラの班に所属する看守で、刑期を終えた元囚人。

ミーシル(罪人)
エリケが担当する罪人。
大した悪さはしていないが、隊員不足のためにカナリア隊に配置された。

「ダンジョン飯」種族一覧

【まとめ】「ダンジョン飯」キャラクター一覧



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