「ダンジョン飯」リンシャ・ファナ～カブルーに恋する女魔術師、エルフ嫌いとなった過去、カブルーとのその後など～

　今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、カブルーに恋する女魔術師「リンシャ・ファナ」について解説します。

　リンシャは主人公のライオスたちとは別にダンジョン攻略を目指すカブルー一行の魔術師。

　苦労人で気の強いツンデレお姉さんですが、内心ではカブルーのことをいつも心配しています。

　作中では色々と微妙な扱いを受けることが多かったリンシャ。

　本記事ではそんな女魔術師のプロフィールやカブルーとの関係とその後を中心に解説してまいります。

「ダンジョン飯」リンシャのプロフィール

引用元：TVアニメ「ダンジョン飯」公式サイト

　リンシャは主人公のライオスたちとは別口でダンジョン踏破を目指す若き冒険者パーティー・カブルー一行の女魔術師。

　仲間からはリンと呼ばれています。

　外見は黒髪センター分けの気の強そうな美女。

　出身は異なりますが東方人の血を引いており、現代日本人に近い見た目をしています。

　性格は気が強くていつもキレ気味。

　感情が高ぶると楽しい時でも眉間にシワを寄せて険しい表情をする癖があり、周囲から誤解されがちです。

　パーティーリーダーのカブルーとは幼馴染の関係で、彼に好意を抱いています（詳しくは後述）。

　リンシャはとても高い技量を持つ魔術師です。

　その技量はカブルーが「（自分たちの）パーティーを一撃で消し炭にできる」と言ったほどで、実際に作中ではキメラ化したファリンに「招雷」の魔術を放ち、大ダメージを与えていました。

　ただ一方で、（カブルーにも言えることですが）魔物知識の不足など冒険者としては未熟な点が多く、作中ではしばしば何でもないところで不覚を取って死亡しています。

　ちなみに彼女のように組織に所属していない魔術師は迫害されやすく、魔術学校へ通う富裕層の魔術師をどこか馬鹿にしたところがあるそうです。

　リンシャの両親は東方群島から北方大陸に渡ってきた流民。

　しかし迷宮近くで魔術で生計を立てていた彼女の両親は、住民の私刑に遭って殺されてしまいます。

　生き残ったリンシャは、リンシャの両親が黒魔術を使っていたのではと疑い調査に来たエルフたちに保護されたのですが、保護先で動物のような扱いを受けることに（迫害されたたとかではなく、大半の長命種からすると短命種は未熟な人以下の生き物）。

　その経験から長命種、とくにエルフが苦手になってしまったそうです。

　エルフに保護されたリンシャは、エルフたちに怯えて食事もせず、どんどん弱っていきました。

　それに困ったエルフたちが、年齢の近い子供になら心を開くのではと引き合わせたのが、その２年前に保護していたトールマンの子供カブルーでした。

　詳細は不明ですが、対人スキルが以上に高いカブルーはリンシャの心の扉をバカバカ開いてしまったらしく、リンシャはカブルーに好意を持つようになります。

　リンシャは普段、要領のいい彼が調子に乗って痛い目に遭うのではないかと厳しく当たっていますが、これは心配の裏返しであり、周囲の人間にはバレバレです。

　ちなみにファンブックで公開されたカブルーとの関係図では、

リンシャ　→　カブルー
世界中の人間がお前になびくと思うな（好き）

カブルー　→　リンシャ
姉のような人

　作中で明言されてはいませんが、リンシャの気持ちは対人関係スキルに長けたカブルーにはしっかりバレているものと思われます。

　バレている根拠は、リンシャが幻術を受けて混乱した際、自分のことが分かるようにリンシャにキスをしていたこと。

　いくら非常時とは言え、自分に好意があるという自覚がなければ、後々トラブルになりそうなこんな方法をカブルーはとらないでしょう。

　多分、カブルーは気づいた上で他に優先することがあるとスルーしてるんでしょうね。

　ちなみにファンブックで仲間のノーム、ホルムのおまけ漫画には、カブルーもなんだかんだリンシャに好意があるのではと思わせる描写があります。

　リンシャは本編終了後、カブルーと共に黄金郷（メリニ）に残り、薬師として働いています。

　他のパーティーメンバーは皆、隣の街（カーカブルード）に移っているので、カブルーと一緒にいるのはリンシャだけ。

　ファンブックのおまけ漫画では、王となったライオスに「俺は人を見る目だけはあるんです。あなたは良い王様になりますよ」と言っているカブルーに「ど～の口が…」とツッコミを入れている姿が描かれていました。

　最終的にカブルーとどうなったという部分は描かれていませんが、そつのないカブルーのことなので、時期がくればちゃんとリンシャとそういう関係になったものと思われます。