今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、その正体が怪しまれるイケメンヒーロー「アマイマスク」について解説したいと思います。
アマイマスクはタレントとしても活動するヒーロー協会の広報担当。
非常に鼻につくタイプのキャラクターで、読者の多くはいつサイタマ先生に成敗されるのかとワクワクしていたことでしょうが、実は彼にはある秘密が隠されていました。
本記事ではアマイマスクのプロフィールや強さに加え、原作で判明したアマイマスクの正体(原作ネタバレ注意)についても語ってまいります。
「ワンパンマン」アマイマスクってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、体重、ランキング、声優など)
年齢 | 24歳 |
身長 | 181cm |
体重 | 非公開 |
好きなもの | ファン、もちろん正義、仕事、愛用の化粧水 |
嫌いなもの | 責任感のないヒーロー、悪、しつこい取材 |
趣味 | 仕事が多忙過ぎて、趣味にあてる時間がない |
ヒーローネーム | イケメン仮面アマイマスク |
ランキング | A級1位 |
声優 | 宮野真守 |
アマイマスクはヒーロー協会に所属するA級1位ヒーロー。
ヒーローであると同時に俳優や歌手など芸能人としても活動しており、ヒーロー協会の表向きの「顔」として活躍しています。
外見は髪型や雰囲気がしょっちゅう変わるため印象が一定しませんが(芸能人だから? いえ、実は……)、取り敢えずイケメン。実際にファンからの人気も高いようです(タツマキには通じてませんでしたが)。
性格はクールかつ自信家。
正義感、そしてヒーローとはかくあるべきという理想が強く、時にそれが行き過ぎて悪に対する残虐な振る舞いや、敗北したヒーローへの心無い言動へと繋がっています。
実力的にはS級相当とされていながら、実力のない人間をS級に上げないためわざとA級1位に留まっており、それもあってか作中ではS級に対しても傲慢な態度を崩さず、しばしばトラブルを引き起こしていました。
ジェノス曰く「過去の自分に似た心に余裕のない男」ですね。
ちなみに本名は「ビュウト」。ビューテフルから取ったんでしょうか。
ヒーローの昇級・順位査定にも影響を及ぼす広報特別アドバイザー
アマイマスクはA級ヒーローでありながらヒーロー協会内で大きな影響力を有しています。
それは単純な対外的な広報効果に留まらず、ヒーローの昇級・順位査定にも関わっているほど。
基本的にヒーローの昇級・順位査定は審査会が諸々の事情を考慮して判断しますが、アマイマスクはヒーロー協会内でも模範的なヒーローであり、広報特別アドバイザー(相談役)として意見することが許されています(本人が強引に要求したんでしょうね)。
ただ、アマイマスクが興味を持っているのは影響力の大きい上位ヒーローの昇格に対してだけで、一般的な昇級・順位査定について積極的に意見を述べることはほとんどありません。
「ワンパンマン」アマイマスクの強さ(能力)
A級に留まってはいるが、その実力はS級クラス?
アマイマスクはA級1位に留まってはいるものの、実力はS級相当と言われています。
その戦い方はシンプルな徒手空拳。
基本的に特別な力などは使わず、シンプルな体術のみで災害レベル「鬼」(5段階で上から3番目)の怪人たちを捻り潰しています。
災害レベル「鬼」を単独撃破できることがS級の必須条件ですから、一先ずこれは満たしているようですね。
多用しているのは切れ味鋭い手刀ですが、特別な技や武術流派などを使っている様子はありません。
単独で災害レベル「竜」(5段階で上から2番目)の怪人を倒したことはなく、S級上位の化け物ヒーローたちと比べればその戦闘能力は一段劣っているようです。
ただ、腕がもげても自力でくっつけるなど人間離れした能力を見せたこともあり、その本当の戦闘能力は……(詳細は後述)。
弱点はブサイク(ブサモン)
アマイマスクの弱点はブサイクです。
……いや、ふざけているわけではなく、彼はあまりの美意識の高さから、ブサイクな存在を見ると拒否反応を起こして震えて戦えなくなってしまうのです。
実際、怪人協会編ではブサイク大総統相手に醜態を晒していました。
この弱点が判明した当初は、単なるネタだと思われていたのですが、実はこれにはアマイマスクの正体と過去が大きく関係しており……
「ワンパンマン」アマイマスクの正体は怪人!(原作ネタバレ注意)
自らの醜さを呪うあまり怪人化してしまった過去
ここから先は原作版で判明しているネタバレになります。
人間離れした再生能力などで読者から疑いの目を向けられていたアマイマスクですが、その正体は怪人化した人間でした。
元々彼は自分の見た目の醜さに劣等感を抱いており、せめて内面だけは綺麗でいたいと品行方正を心掛ける真っ当な青年でした。
そして3年前にヒーロー協会ができると同時にヒーローとなり、当時仮面を被った「シークレット仮面」として活動していたアマイマスク。
ファンも少しずつつきはじめた矢先、怪人に仮面が破壊され、ファンに醜い素顔が晒されてしまいそうになります。
しかし、その時仮面の中から現れたのは現在の美しい顔。
彼は己の醜さを呪うあまり怪人化し、自らをイケメンへと変化させてしまったのです(ガロウと同じパターンですね)。
肉体も何倍にも強化されたアマイマスクは、その怪人としての正体を隠しつつ、ヒーロー活動を続けていきました。
顔がコロコロ変わるのは怪人としての能力だったわけですね。
精神の怪人化を恐れ、サイタマに後を託そうとするが(その後)
しかしアマイマスクの怪人化は徐々に彼の精神をも蝕み、彼を完全な怪人へと変貌させつつありました。
彼はそのことを恐れ、その前に自らの志を託すヒーローを探していました。
そしてアマイマスクが見つけた「理想のヒーロー」こそがサイタマ。
アマイマスクはサイタマに自分の秘密を話し、サイタマをプロデュースしたいと持ち掛けますが、
「人目を気にするのが」
「理想のヒーローか?」
「自分が人にどう見られるかより」
「自分で自分をどう見るかの方が」
「大事なんじゃねーの?」
「人間なんだから」
と一蹴されます。
その後、災害レベル「竜」の怪人と遭遇するアマイマスク。
怪人として真の姿を解放すれば敵を撃退できるものの、それをすれば自分の正体が観衆に知られてしまう。
観衆の命とヒーローとしての自分を天秤にかけ苦悩するアマイマスクでしたが、その脳裏によぎったのは先ほどのサイタマの言葉でした。
「変身……解除」
真の姿を解放し怪人を一蹴するアマイマスク。
しかし彼の姿を見た観衆は、アマイマスクが怪人であったことを知り、彼に石を投げつけます。
そこに現れたのがサイタマ。
「かっけぇな」
「お前ちゃんとかっこいい奴だったんだな」
サイタマは己を省みず観衆を救ったアマイマスクを心から称賛します。
そして自暴自棄になり、自分を倒してヒーローになれと言うアマイマスクに、
「お前はこれからだろ」
「段々面白くなってくるぜ!」
と告げてその場から逃がしたのです。
「理想のヒーローには」
「お前がなれよ」
その後、怪人として追われ、消息不明となっているアマイマスク。
彼が再びヒーローとして登場する日は果たしてやってくるのか……
原作146話でクワガマンとして再登場!?
原作146話では子供の窮地に反応し、彼が信じる「クワガマン」という架空のヒーローに擬態して再登場。
颯爽と敵を倒して子供たちの窮地を救います。
怪人となりながらもヒーローとしての在り方を忘れていないアマイマスク。
しかしその様子を「ネオ微炭酸ボーイズ」なるアイドル系ヒーローチームが見ており、擬態怪人としてアマイマスクを処分しようとするのですが……
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