今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、村田リメイク版オリジナル怪人「怪人王オロチ」について解説したいと思います。
オロチは怪人協会編にて、怪人たちを統べる首領として登場したキャラクター。
S級ヒーローたちをも苦しめる怪人協会、そのトップに恥じない凄まじい力を持つ怪物であり、その意外な正体でも読者をわかせていました。
しかし残念ながら作中ではマッチアップが悪く、サイタマ先生に目を付けられ怪人協会編の半ばであえなく退場。
本記事ではそんな怪人王オロチの強さや正体、その最期(死亡)を中心に語っていこうと思います。
「ワンパンマン」オロチってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(災害レベル、声優など)
年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
怪人名 | 怪人王オロチ(怪人協会首領) |
災害レベル | 「竜」 |
声優 | 斧アツシ |
怪人王オロチは怪人協会の首領として登場した怪人。
悪魔のような禍々しい風貌と巨体を持ち、その強大な力により配下の怪人たちから畏怖されています。
人を怪人化させる「怪人細胞」を生み出すことができ、これを使って作中では配下の怪人たちを増やしていました。
性格は冷酷無比で部下の失敗には容赦なく制裁を加えています。
そもそも怪人協会はヒーロー協会を潰すための共闘関係といった意味合いが強く、部下の多くはオロチに忠誠を誓っているわけではありません。
単純に、集まった怪人たちの中で一番で強かったからトップの座についているだけ、という印象が強いですね。
原作には登場しない村田リメイク版オリジナル怪人
怪人王オロチは原作版には登場しない、村田リメイク版オリジナルの怪人です。
怪人協会のトップをオリジナルに挿げ替えるとか実に大胆なリメイクですが、ストーリーの大きな流れはさほど変わっていません。
原作版での怪人協会首領はサイコスでしたが、リメイク版ではサイコスが操るギョロギョロがオロチの参謀役として登場していたため、怪人協会の方針そのものに変更はなかったのでしょうね。
原作版からの大きな変更点としてはオロチの細胞から作られた「怪人細胞」。
これにより村田リメイク版ではゴウケツのような、元人間の強大な力を持つ怪人たちが何体も登場していました。
「ワンパンマン」オロチの強さと正体(素顔・修正前)
無限の成長性とセンスを持つ怪人の王
オロチは災害レベル「竜」(5段階で上から2番目)の怪人協会幹部たちを従えるだけあり、災害レベル「竜」の中でもかなり上位の力を秘めています。
同じ災害レベル「竜」のゴウケツからは「地球上にあれより強い生物はいない」と言わしめたほど。
その戦い方は実に多種多様で、角を自在に伸ばして敵を貫いたり、全身の顔から炎を吐いたり全身から怪獣を生み出して分裂したりと何でもあり。
また、単なる肉体スペックだけでなくそのセンスもずば抜けており、全身に宿る怪獣は一目見ただけで相手の技をコピーすることができるようです。
未だ発展途上であり、その成長性やセンスはガロウに似たものを感じますね。
他の最強クラスの怪人たちとその戦闘力を比較すると、概ね黄金精子と同程度の実力者。
村田先生からは、サイタマの普通のパンチなら何発か耐えられるとの発言もあり、サイタマと戦いっぽいものを繰り広げることに成功したボロスや覚醒ガロウと比べれば、流石に一段劣るようです。
元は人間、怪人化の秘法によって大怪獣へと変貌
実に化け物らしい外見をした怪人王オロチですが、実は元々彼は人間だったことが判明しています。
オロチは人間だった頃から強い破壊衝動を秘めており、怪人となる高いポテンシャルを秘めていました。
そんなオロチに目をつけたギョロギョロ(=サイコス)が彼に「怪人化の秘法」を施したことで、オロチは今のような大怪獣のような姿へと変貌しています。
「怪人化の秘法」とは、要するに何度も「死」を経験させ、それを執念で乗り越えさせてパワーアップさせるという、サイヤ人を養殖するかのごとき蛮行。
誰でも強くなれるというものではなく、怪人としての高いポテンシャルを持つ者の深度を強制的に引き出す人体実験と言った方が正確でしょう。
こうした怪人化の経緯もあり、表向き首領として君臨しているオロチですがギョロギョロ(=サイコス)には逆らえないよう躾けられていました。
まあ、正確にはそうギョロギョロに思い込ませ、オロチはオロチでギョロギョロを利用していたわけですが。
154話は大幅に加筆修正されており、修正前のが強かったとの意見も
オロチの最大の見せ場は当然サイタマ先生との戦いだったわけですが、その内容は当初から大幅に加筆修正(というか改変)されており、全く違った内容となっています。
修正による変更点は次の二点。
①戦闘がギャグ化してオロチが小物に。
②謎の祭壇の正体が明らかに。
①については、元々サイタマ先生は理不尽に強いのでいつも通りっちゃいつも通りなのですが、ここでは修正前と比べて大幅にギャグに寄せており、オロチが一気に小物となっていました。
正直、修正前の方がオロチは強そうで良かったですね。
そして恐らく大幅な習性が加わった理由がこの②。
ここでは祭壇、そしてそこに捧げられる生贄の存在が示唆され、より強大な敵ー「神」が登場する伏線が示されたわけです。
つまり、オロチは前座に回された、と。
「ワンパンマン」オロチの戦いと最期(死亡)
色々設定は語っていたが、サイタマ先生の興味は引けず……
怪人協会編において、敵アジトで迷子になったサイタマ先生は、本人が全く意図することなく敵の首領・怪人王オロチと遭遇します。
サイタマ先生の並々ならぬ実力と圧を(不完全ながら)見抜き、地下の祭壇へと招き入れるオロチ。
オロチはそこで、自分の強さの秘密と「神」復活の予言が記された祭壇について語ります。
自分こそが「神」となる存在であり、サイタマ先生はその為の生贄なのだと。
しかしそんな中、サイタマ先生はオロチの話に全く興味を示さず、灼熱の溶岩風呂に入ってリフレッシュ中。全く聞いちゃいませんでした。
こいつは何者だと動揺したオロチは、サイタマ先生に対し地球のエネルギーをくみ上げた全力の「ガイア砲」を放ちますが、サイタマ先生は風呂ではしゃぐなと教育的指導。
必殺マジシリーズ「マジ水鉄砲(というか溶岩鉄砲)」でガイア砲を相殺し、あっさりオロチを撃破してしまったのです。
サイコスと融合して復活するも、タツマキらS級ヒーローによって撃破される
あっさり死亡してしまったかに思えたオロチですが、何とかその細胞の一部が生き延びており、サイコス(=ギョロギョロ)の呼び声に応え彼女と融合を果たします。
オロチはその際、サイコスを乗っ取ろうとしましたが、主導権争いに勝利したのはサイコス。
サイコスはオロチの力を得てあのタツマキをギリギリまで追い詰めます。
実はこの時、単にオロチとサイコスが融合しただけでなく、「神」らしき存在による語り掛けがあったため、タツマキをも凌ぐ出力を手にしていたようです。
絶体絶命のタツマキでしたが、ジェノスをはじめとしたS級ヒーローたちの協力もあり、サイコスを撃破(いや、こっそりサイコスは生き延びてましたけど)。
サイコスから分離したオロチはしぶとく生き延びようとしますが、タツマキの追撃によって地下の祭壇がある場所まで叩き込まれ、とうとう完全に息絶えたのでした。
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