今回はワールドトリガーから、主人公の一人・空閑遊真の代名詞ともなったオプショントリガー「グラスホッパー」について解説します。
ワールドトリガーは集団戦の要素が強いSFバトル作品で、作中で実際に活躍している武器（＝トリガー）の多くは一点モノの特殊な武器ではなく、汎用品のノーマルトリガー。
グラスホッパーとは攻撃用のトリガーではなく、使用者の機動を補助するオプショントリガーですが、作中ではある意味攻撃用トリガー以上に活躍しているトリガーです。
本記事ではそんなグラスホッパーの長所と短所、主な使用法や使い手を中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「グラスホッパー」基本情報
引用元：ワールドトリガー.info
基本性能
グラスホッパーとは空中にジャンプ台を作り出す機動専用のオプショントリガー。
基本的には使用者本人が足場として空中移動や加速のために使用します。
ジャンプ台は複数出すことも可能ですが、分割するほどに一つ当たりの加速力は低下。
また、一度使用したジャンプ台は消滅してしまいます。
物質であれば何でも反応し弾き飛ばしますが（その後、消滅する）、物質化されていないトリオンの弾丸を当てると相殺され、ジャンプ台も弾丸も消滅するという性質があります。
長所：使用者の機動力を飛躍的に高め、応用もきく
グラスホッパーは使いこなせば使用者の機動力を飛躍的に高めることができ、特に射程が短く、素早く間合いを詰める必要があるアタッカー（近接手）や近接型オールラウンダーと相性が良いトリガーです。
空中を飛んでいる敵に相対した場合、弾丸トリガーを持たないアタッカーでは文字通り手も足も出ませんが、グラスホッパーさえ装備していれば空中を跳んで攻撃するといった芸当が可能となります。
また単純な移動手段としてだけでなく、使い手のセンス次第では奇襲を中心に様々な用途に応用が効くのも特徴です。
短所：防御面の隙が大きく、使い手を選ぶ
一方、グラスホッパーには防御面の隙が大きいという欠点があります。
使用中は両防御（フルガード）が出来なくなりますし、空中機動中は咄嗟の回避が難しくなってしまいます。
つまり調子に乗って開けた場所をグラスホッパーで移動すれば狙撃手の良い的。
実は多用するのは危険なトリガーなのです。
またこれは一部推測になりますが、グラスホッパーは使いこなすのが非常に難しく、使用者にセンスが求められるトリガーです。
この根拠となるのが、グラスホッパーを装備している隊員が意外に少ないこと。
射程の短いアタッカーとグラスホッパーの相性は抜群のはずですが、実はグラスホッパーを装備している隊員は全体的に見ると少数派なんですよね。
空中機動とか想像するだけで習得難度が高そうですし、使いこなすには相応のセンスが必要なのだと考えられます。
ワールドトリガー「グラスホッパー」技・使用法
乱反射（ピンボール）
グラスホッパーを用いた戦術の代名詞と言えばこの乱反射（ピンボール）。
敵の周囲に多数のジャンプ台を設置し、周囲を三次元的に高速で飛び回ることで敵を攪乱する戦い方です。
A級隊員の緑川が編み出した技で、後に緑川から空閑に伝授されました。
乱反射（ピンボール）・スコーピオンver
使用者ではなくスコーピオンを乱反射させたのがこの技。
グラスホッパーの物質化したものなら何でも反射するという性質を利用し、手裏剣状に変形させたスコーピオンを乱反射させ、敵を切り刻む空閑のオリジナル技です。
高速で飛び回るブレードの回避は非常に難しいため、弾丸トリガーでグラスホッパーを相殺するのが有効です。
また一撃の威力は軽いため、致命傷にはなりにくいという欠点もあります。
瓦礫を射出
グラスホッパーは周囲の瓦礫などを打ち出し、敵にぶつけて不意を突くといった使用法もされています。
瓦礫などのトリオンを伴わない攻撃ではトリオン体を破壊することはできませんが、それだけに不意を突きやすく、敵の体勢を崩したりするのには有効です。
フェイント
グラスホッパーはフェイントにも使えます。
ジャンプ台を生み出せば、当然敵はそれを使った移動を警戒します。
ジャンプ台を敢えて踏まないことで、敵の不意を突くことができるのです。
ワールドトリガー「グラスホッパー」主な使用者
空閑遊真～グラスホッパー殺法～
引用元：ワールドトリガー.info
グラスホッパーの使い手と言えば主人公の一人・空閑遊真。
小柄な身体を用いた空中機動は勿論ですが、卓越したセンスや発想力から繰り出される多種多彩な戦い方はボーダー内でも群を抜いています。
ちなみに彼がヒュースとの模擬戦の際に口にした「グラスホッパー殺法」とは特定の技ではなく、グラスホッパーを使った戦術全般を指す言葉。
どんな新技を見せてくれるのか、今後が非常に楽しみな隊員です。
緑川駿～元祖乱反射の使い手～
引用元：ワールドトリガー.info
元祖グラスホッパー使いにして乱反射使い・緑川駿。
遊真のグラスホッパー使いとしての師匠にあたり、乱反射（ピンボール）の鋭さは遊真を凌ぎます。
応用力では遊真に一歩劣りますが、機動力評価ではボーダー最高の「11」（次点は遊真と小南の「10」）。
機動用トリガーとしてのグラスホッパーを最も使いこなしている隊員です。
隠岐孝二～珍しい機動型スナイパー～
引用元：ワールドトリガー.info
変わり種のグラスホッパー使いとして知られるのが、機動型スナイパー隠岐孝二。
隠岐以外にグラスホッパーを使う隊員はアタッカーや近接型オールラウンダーしかおらず、隠岐は射程と機動力を両立させた稀有な隊員です。
非常に面白いトリガーの組み合わせですが、スナイパーとしての技術とグラスホッパーを使いこなせる体捌きを両立させるのは難易度が高く、中々真似できないという事なのでしょう。
その他（太刀川、香取、南沢など）
そのほかにグラスホッパーを使用している隊員は、No.1アタッカーの太刀川、南沢、樫尾、東隊の小荒井と奥寺、オールラウンダーの香取ぐらい。
もっと使われていても良さそうですが、本当に使用者が少ないですね。
スピードアタッカーで相性が良さそうなのは風間さんですが……カメレオンとの相性か、トリオン量の問題か、それとも努力型の風間さんだからセンス的な問題か……
ファンから期待されているのはトリオンモンスター・雨取千佳。
千佳がグラスホッパーを使ったら、何をどこまで吹き飛ばしてしまうのか……使い勝手は悪そうですが、一度見てみたい気はしますね。
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