「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」作者/鈴木祐斗~藝大出身、迫力あるアクションシーンで話題の新鋭~

 今回は主人公が「安西先生そっくり」と話題の殺し屋アクションコメディ「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」から、作者「鈴木 祐斗(すずき ゆうと)」先生について解説します。

 鈴木祐斗先生は迫力あるアクションシーンに定評のある漫画家。

 難関で知られる東京藝術大学の出身で、その卓越したカメラワークにはしばしば同業者からも賞賛の声が上がっています。

 一方で鈴木先生は漫画家としての経歴は浅く、あまり情報が公開されていません。

 本記事ではそんな先生のプロフィールや素顔、アクションシーンのテクニックを中心に解説してまいります。

「サカモトデイズ」作者/鈴木祐斗のプロフィール

基本プロフィール(誕生日、年齢、出身など)

生年月日(誕生日)1993年7月6日
年齢29歳(2022年11月現在)
性別
趣味バスケ
特技工作
好きな漫画「童夢」「HUNTER✖HUNTER」
出身地愛知県名古屋市
最終学歴東京藝術大学日本画科

 鈴木祐斗先生は愛知県出身の男性漫画家です。

 漫画家と言えば、幼い頃から漫画家を目指していたという方が多いですが、鈴木先生が漫画家を志したのは社会人になって以降。

 そもそも本格的に「絵」に取り組むようになったのも、高校時代にバスケ部の先輩が藝大を目指しており、勉強したくないなと思って自分も藝大を目指したのが切っ掛けです。

 その後、浪人生活を経て藝大に入学。

 卒業後はアーティストスタジオで映像作品の絵コンテなどを描いていたそうですが「このまま一生働き続けるのが嫌だなぁ」と思い、漫画家を目指すようになったそうです。

漫画家としての経歴(作品・読み切り)

 鈴木祐斗先生のプロデビューは2019年「ジャンプ+」に掲載された読み切り「骸区(がらく)」。

 「SAKAMOTO DAYS」に登場するの前身(というかご本人?)が主人公の作品ですが、こちらが1週間で59万PVを叩きだし、瞬く間に話題に。

 続いて発表された読み切り「ロッカールーム」は「世にも奇妙な物語」でドラマ化されています。

 ちなみに「骸区(がらく)」と「ロッカールーム」は「ジャンプ+」で今でも読むことが出来ますよ。

 2020年には「SAKAMOTO DAYS」のプロトタイプに当たる読み切り「SAKAMOTOー坂本ー」が「ジャンプGIGA」に掲載。

 読み切りの評判が良かったため、同2020年に「SAKAMOTO DAYS」の連載が開始され、現在に至ります。

 漫画家を志したのは遅かったですが、デビュー、そして連載の獲得まではトントン拍子ですね。


「サカモトデイズ」作者/鈴木祐斗は藝大出身

 鈴木祐斗先生は難関で知られる東京藝術大学の出身です。

 「ブルーピリオド」とかで東大より入試倍率が凄いと言われているあの大学ですね(現役合格は実質倍率60倍とも200倍とも)。

 流石に高校時代は普通にバスケ部を続けながら受験準備をしたため現役合格とはいかなかったようですが、それでも浪人生活を経て見事に入学を果たしています。

 ちなみに浪人時代のことをインタビューで鈴木先生は「一日中絵がかけて最高って思ってました」と振り返っていました。

 受験の経緯や漫画家を目指した理由もそうですけど、かなりマイペースでメンタル強いですねぇ。

 日本画科専攻でしたが、在学中はお金がなくバイトばかりしていたそう(当時は奨学金のシステムを把握していなかった)。

 本人曰く「あまり意識の高い学生ではなかったので、卒業してからの方が学ぶことや考えることが多い」のだそうです。

「サカモトデイズ」作者/鈴木祐斗の素顔(結婚は?)

 鈴木祐斗先生は今のところ素顔や顔写真を公開していません。

 ネットやTwitterなどをひたすら検索してみましたが、どこにもそれらしいものは出てきませんでした。

 とは言え、鈴木先生はまだデビューしてそれほど年数が経っているわけでもありません。

 今後、インタビューやイベントに登場する機会が増えれば、どこかでその素顔を確認できる日が来るのではないでしょうか。

 ちなみに「少年ジャンプ2021年3・4号」の作者コメントを見ると、

「日常で使える武器はキッチンに集中しているので、妻には逆らわないようにします。」

 とあったので、既に鈴木先生は結婚されているようです。


「サカモトデイズ」作者/鈴木祐斗は画力が凄い

構図・アクションシーンが図抜けている

 鈴木祐斗先生と言えば、ファンからその画力の高さを絶賛されている漫画家です。

 この場合の「画力」とは、写実的・静止画的な上手さではなく、構図・シーンの切り取り方といった魅せ方。

 鈴木先生はこのカメラワークと動きの作り方が抜群に上手いのです。

 デジタルツールの発達により綺麗な絵の作家さんは増えてきましたが、鈴木先生のように引き込まれるようなアクションシーンを描ける作家さんは中々いません。

 この辺りはやはり藝大で絵の基礎を学んだだけはありますね。

鈴木先生が心がける漫画術

 鈴木先生は漫画賞の企画で自身の漫画術(テクニック)について解説しておられます(鈴木先生自身は受賞歴ないんですけどね)。

1.カメラワーク演出
2.絵の見やすさ
3.戦闘のシチュエーション
4.コメディとアクションの緩急
5.キャラの個性とアクション

 1のカメラワークは構図の切り取り方。

 2は濃淡を使った視線誘導のテクニックですね。

 この辺りは藝大仕込みの絵の基礎と漫画的なテクニックが上手く融合しているような気がします。

 3、4は日常と非日常の融合と言うべきか、鈴木先生はギャップの作り方が非常に上手いです。

 観覧車の中で殺し屋が血まみれで向かい合って座ってたり、東京タワーで豪快に敵をロープでぶん投げたり、神社でお参りしてるシーンからいきなり戦いになったり。

 こうしたギャップが作品に強烈な臨場感を与えています。

 5はキャラクターの設定を明快にして、自然にキャラクターが動くようにすることなのだそうですが……先生曰く、これについては少し自信がない様子。

 キャラの掘り下げについては今後の課題と位置付けておられるようです。

 ともかくテクニックを一つ一つ聞いていくと、非常に論理的で明快。

 何となくではなく、きちんとした理屈に裏打ちされた画力の持ち主といった印象です。

「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」キャラクター一覧

 



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