「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」篁~最強ジジイの元ネタは読み切り「骸区(がらく)」、その正体とは?~

 今回は主人公が「安西先生そっくり」と話題の殺し屋アクションコメディ「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」から、作中最強ジジイ「篁(たかむら)」について解説します。

 篁は殺連直属の特務部隊、殺し屋界の最高戦力「ORDER」に所属する殺し屋。

 一見すると、ぶつぶつ何事か呟くだけの痴呆老人にしか見えませんが、一度殺しのスイッチが入ると東京タワーすら一刀両断する最強の剣客へと変貌します。

 曰く「殺連の亡霊」、その強さ以外の一切が謎。

 本記事ではそんな篁のプロフィールや強さ、元ネタとなった読み切り「骸区(がらく)」などを中心に深掘りしてまいります。

「サカモトデイズ」篁(たかむら)のプロフィール

基本プロフィール

年齢不明
生年月日(誕生日)9月18日
身長163cm
体重48kg
所属ORDER

 篁(たかむら)は殺連直属の特務部隊、殺し屋界の最高戦力「ORDER(オーダー)」に所属する殺し屋の一人。

 見た目はごく普通の老人で、普段は刀を抱え、うつむき加減で何事かをぶつぶつ呟き続けています。

 有り体に言えば痴呆老人ですね。

 しかし一度スイッチが入ると、他のORDERメンバーさえ圧倒するほどの凄まじい斬撃を繰り出し、全てを両断する作中最強の剣客へと変貌。

 初登場時(38話)は飛び回るハエに反応して乗っていた車ごと一刀両断、同乗していたORDERメンバーに冷や汗を流させていました。

 ORDER内でもその圧倒的な実力から一目置かれ、大切に扱われていますが、篁は完全にボケてしまっているのかメンバーとも意思疎通が成立している様子はありません。

強さ以外の一切が謎「殺連の亡霊」

 篁はその強さ以外の一切が謎に包まれた存在です。

 スラー曰く「殺連の亡霊」。

 いつからORDERにいるのか、殺連にとってどういう存在なのか、何を考えているのか、誰も何も知りません。

 そもそも意思疎通が成立してないんだから、本当にORDERや殺連に所属しているのかどうかさえ怪しいところです。

 介護している周りの人間が勝手に殺連所属、ってことにしているだけだとしても、正直全く驚きません。

 篁と敵対したスラーに至っては、そもそも篁はサンタや幽霊の様に人の念により作り出された空想上の存在なのでは、とさえ疑っていました。


「サカモトデイズ」篁(たかむら)の強さ

東京タワーすら両断する最強の剣客

 篁はこれまで判明している限り、作中最強の存在です。

 その強さはただただ理不尽で圧倒的。

 刀の一振りで全てを両断し、銃撃や不意打ちにも難なく対処。

 どうやったら篁が敵に敗北するのか、全く想像できません。

 ORDER内でもその強さは別格として扱われており、現時点でのラスボスであるスラーでさえ、篁の前では逃げの一手を打つしかありませんでした。

 作中では坂本太郎アパートの戦いで崩れ落ちそうになった東京タワーを、鉄柱の一つを斬り落とすことで倒れないようバランスを取るという離れ業を見せていましたね。

殺連関東支部襲撃時はスラーの部下、楽を圧倒

 篁の強さが最も良く表れているのが、スラーが部下のを伴って殺連関東支部を襲撃した際のできごと。

 殺連を守ろうとしたのか、それとも単に殺気に反応したのか、殺連職員を殺して暴れまわる楽の前に篁が立ちふさがります。

 篁に襲い掛かった楽でしたが、一太刀で右耳と左手の指を斬り落とされ、更に武器であったミンチハンマーも真っ二つ。

 一瞬で勝てないことを悟り、篁から逃走します。

 それを追いかける篁。

 逃げ回る楽はスラーと合流、スラーも篁を見て撤退を決めますが、篁が彼らを簡単に逃がすはずもありません。

 楽はさらに右腕を斬り落とされ、スラーの部下・宇田がスラーと楽を逃がすため自爆したことで、辛うじてスラーと楽は逃げ延びたのです。

 ラスボス格のスラーでさえ逃げ回るしかできないとか、ホント化け物ジジイですね。

銃弾で刀を砥ぐ、自分の腕を切って繋げる……?

 篁さんの理不尽っぷりは留まることを知らず、世紀の殺し屋展では坂本の放った銃弾でボロボロになっていた自分の刀を砥ぎなおすという飛んでも技を披露。

 更にその後、スラーに拘束されていた自分の腕を自ら切り落とし、即座に繋ぎなおす(断面がキレイだったので当てただけでくっついた)意味不明なびっくり技まで披露しています

 篁さんの実力は他のキャラクターとは一線を画していますね。


「サカモトデイズ」篁(たかむら)の元ネタは読み切り「骸区」

街の住民に介護される正体不明のボケ老人……?

 「骸区(がらく)」は「SAKAMOTO DAYS」に先行して発表された読み切り作品です。

 その主人公は、名前こそ出てきませんが篁そっくりの刀を持った老人。

 一見すると完全にボケてしまっていますが、敵意を持って彼に近づいたものはその刀で斬り殺されてしまいます。

 ただ街の住民は彼が敵意にしか反応しないことを知っており、服を汚した彼を家に連れ帰ってやるなど、住民皆で彼のことを介護していました。

 物語はそんな老人を青年が利用しようとしたことから始まります。

 青年はヤクザの下っ端で、上役に罪を擦りつけられ、殺されそうになっていました。

 このままでは殺されると考えた青年は、老人を利用してヤクザの上役を返り討ちにしようと考えたのですが……

「実はボケていなかった」

 老人を引き連れ、ヤクザの事務所にやってきた青年は、ヤクザたちを挑発し、老人を盾にします。

 青年の目論み通り、ヤクザの敵意に反応した老人はヤクザたちを皆殺しにしたのですが、喜ぶ青年に対し、老人が言葉を発します。

「お前ェ、俺がボケてると」
「思ってんだろ」

「ったくこの街には……」
「生かしちゃあおけねェ」
「クズばかり……」

 次の瞬間、青年は老人に斬り殺され、翌日そのことがニュースで流されます。

 殺人事件数No.1とされる街。

 しかし住民たちは住んでいて治安が悪くないことを不思議がっており……と、ここで老人の顔がアップになってエンド。

 ボケていたと思われていた老人が街の治安を守っていた、という終わり方ですね。

 

 この読み切り版の老人と篁が同一人物なのかは今のところ不明。

 しかし166話ではついに篁が読み切りと同じセリフを口にし、実はボケていなかったことが判明しています。

「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」キャラクター一覧

 



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