今回は山口つばさ先生が「アフタヌーン」で連載中の青春アートストーリー「ブルーピリオド」から、面倒見の良い元ヤンガール「藍沢 彩乃(あいさわ あやの)」について解説します。
藍沢彩乃は主人公の八虎と同期で藝大の油画専攻に入学した女子学生。
一見するとミステリアスな大人の女性ですが、実は本心しか口にしないサッパリ系女子です。
作中では親友の三木きねみと共に藝祭・神輿隊を率いた藍沢彩乃。
本記事ではそんな彼女のプロフィールや人間関係、藝祭での奮闘を中心に解説してまいります。
「ブルーピリオド」藍沢彩乃のプロフィール
基本プロフィール(誕生日、年齢、身長、声優など)
誕生日 | 3月31日 |
年齢 | 21歳(藝大入学時・2浪+多摩美に1年) |
身長 | 不明(目算で160cm台後半) |
所属 | 東京藝術大学絵画科油画専攻(学生) |
声優 | ー |
藍沢彩乃は主人公の八虎と同期で藝大に入学した女子学生。
藝大には2浪し、多摩美(実は森先輩と美大の同級生)に1年通った後に合格しています。
見た目はウェーブのかかった髪をお団子頭にした垂れ目でミステリアスな雰囲気の美女。
圧が強めで初見の相手にはやや怖い印象を与えることもあります。
しかし実際はとても素直で面倒見の良い女性。
あまり親しくない相手には言いたいことを呑み込んで自分の中で消化してしまいますが、親しくなるとかなり明け透けで付き合いやすい性格をしています。
実は方向音痴で親父ギャグ好きで元ヤン?
初見ではややとっつきにくい雰囲気のある藍沢彩乃ですが、実は意外と愉快な女性です。
まず第一に方向音痴。
課題で「東京の風景」がテーマに出された時など、東京ドームを目指していたはずなのに、何故か田圃道を歩く藍沢彩乃の姿がありました。
また、実際に作中で披露されたことこそありませんが、親友の三木きねみ曰く「結構親父ギャグも言う」タイプ。
ノリはかなり良く、調子に乗ると暴走してしまうこともあります。
更に(これは意外ではないかもしれませんが)元ヤン。
本人曰く「元ヤンじゃなくヤンキーが多い学校にいただけだよお」とのことですが、頬に怪我をした八虎に「勝った?」と嬉しそうに聞くなど、かなりの武闘派だったようです。
「ブルーピリオド」藍沢彩乃は絵を描くのが嫌い
藍沢彩乃は絵画科油画専攻にも関わらず「絵描くの嫌い」と公言する珍しい女性です(嫌いな理由は不明)。
実際、彼女が制作する作品はインスタレーションやプロジェクトマッピングなどが大半。
ドローイング500枚を課題に出された際は、うんざりした様子を露にしていました。
作品展示に関しては教授陣からは概ね高評価。
入学時の自己紹介で見せたストローで作った四角錐の作品は、八虎の「絵画科は絵を描くもの」という固定観念を打ち砕き、大きなショックを与えていました。
一方で、作品として”こなれ過ぎている”印象もあり、猫屋敷教授からは「もっと独自性が欲しい」安藤教授からは「君の皮膚の内側が見たい」などと壁を突き破るよう求める意見も。
犬飼教授に至っては「凡作とはこうも見やすく印象に残りにくいものですか」と厳しい言葉を投げかけていました。
「ブルーピリオド」藍沢彩乃と三木きねみ
藍沢彩乃は同級生・三木きねみの親友です。
予備校が一緒だった縁で藝大に入る前から仲良くしていました。
ややアウトローな雰囲気のある藍沢と、ゴリゴリの体育会系である三木とでは一見すると水と油のですが、どちらも根が素直なタイプ。
猪突猛進タイプの三木を、面倒見の良い藍沢がフォローするというバランスの良い関係性が構築されています。
入学当初から2人で行動している姿が良く見られ、三木と一緒にいる時は雰囲気が柔らかくなっている印象がありますね。
「ブルーピリオド」藍沢彩乃と藝祭(神輿)
三木きねみを支えるため神輿隊副隊長に就任
藝大の文化祭、通称「藝祭」の目玉は1年生が作る「神輿」と「法被」。
一番良い神輿を作って大賞を獲りたいと張り切り神輿隊隊長となった三木きねみを支えるため、藍沢彩乃は神輿隊の副隊長に就任します。
しかし神輿隊は一番作業量が多く割り当て人数が多い反面、やる気のない人間(人数が多いから休んでも支障がないと考える)も多い部隊。
その結果、負担が三木たち主要メンバーに集中し、頑張り過ぎた三木は熱中症でダウンしてしまいました。
副隊長の藍沢が残る面子を取りまとめて作業を進めるものの、焦る藍沢は効率を求めて自分で何もかもやろうと前のめりになってしまいます。
それを友人の田無にたしなめられ、素直に改める藍沢。
何とか作業も軌道に乗り始めた矢先、更なるトラブルが彼女たちを襲います。
台風直撃、神輿破損というピンチを救ったのは……
作業中の神輿隊を襲ったのは台風でした。
台風直撃により作業がストップした上、屋外で作業せざるを得なかった神輿は大きく破損。
元々スケジュールがギリギリだったこともあり、その被害の大きさに藍沢は呆然としてしまいます。
そのピンチを救ったのがその日から作業に復帰した三木でした。
持ち前の明るさで暗い空気を一変させ、落ち込むメンバーを立ち直らせた三木。
最後の仕上げが間に合わなくなりそうになると、他の隊に頭を下げて手伝いを頼み、完成に向けて全力を尽くします。
そんな三木の姿に藍沢は、これまでの苦労を振り返りながら、
「みんなで一つのもの」
「作るって大変だねぇ……」
「でも」
「きねみちゃんの行動力に」
「あてられたのかな」
「今すっごい」
「楽しくなってきちゃった!」
あまり人に頼ることが得意ではない藍沢だけに、この経験は彼女にとって貴重なものとなったでしょうね。
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