今回は「ジャンプ+」で連載中のオカルティックラブコメ「ダンダダン」より、本作における”宇宙人”の代表格「セルポ星人」について解説します。
セルポ星人は「ダンダダン」で第一話から登場しているオカルト事案。
オスしか存在しないためクローン技術で個体を増やしており、生殖機能を取り戻そうと綾瀬桃を拉致した非常にいかがわしい宇宙人です。
何度撃退されてもしぶとく登場し続けるセルポ星人。
本記事ではそんな彼らの概要や元ネタ「プロジェクト・セルポ」や超能力「六根」「虚空」について解説していきます。
「ダンダダン」セルポ星人とは?(声優など)
セルポ星人は「ダンダダン」で第一話から登場しているオカルト事案。
惑星セルポから来た宇宙人のため、セルポ星人と名乗っています。
作中では多数のセルポ星人が登場していますが、基本的に全員同じ顔。
普段は地球人に似た七三分けの中年男性の姿をしています(戦闘時には全身縞模様の宇宙人らしい姿に変身します)。
これはセルポ星人にオスしか存在せず、彼らがクローン技術で個体を増やしているため。
その代償としてセルポ星人は生物的進化が起こらず、葛藤や喜怒哀楽などの感情を失っています。
そこでセルポ星人たちは人間のような生殖機能を取り戻すべく、地球人の女性にいかがわしいことをして子宮などを摘出、研究しようと計画。
第一話では廃病院に肝試しに来た綾瀬桃を拉致しました。
その際は、ターボババアに憑りつかれたオカルンの乱入や、綾瀬桃が超能力に目覚めたこともあって撃退できたものの、その後何度も再登場。
当初は女にしか興味がない口振りでしたが、ターボババアの力を手にしたオカルンのイチモツにも関心を示していました。
オカルト界隈では顔が広いらしく、同じ宇宙人やUMAなどを雇って綾瀬桃たちへの襲撃を繰り返す厄介な宇宙人です。
なお、声優は中井和哉さんが担当。
「ダンダダン」セルポ星人の元ネタ「プロジェクト・セルポ」
セルポ星人はUFO研究家の間で語られるアメリカの都市伝説「プロジェクト・セルポ」が元ネタとなっています。
「プロジェクト・セルポ」とは平たく言えば、アメリカ政府が秘密裏に行ったとされる宇宙人との交換留学事業です。
当初は「プロジェクト・クリスタルナイト」とも呼ばれていました。
事の発端は、一般に「ロズウェル事件」として知られるUFOの墜落事件。
そこで回収された生きた宇宙人「イーブ」の協力によってこのプロジェクトは実現しました。
回収されたUFOの通信機器により惑星セルポとの通信に成功したアメリカ政府は、1965年から13年間に渡って12人の特別チームを先方の宇宙船で惑星セルポに送り込んだそうです。
到着前と留学中に2名が死亡、2名はそのまま惑星セルポに残留し、8名は地球に帰還後惑星セルポの強烈な紫外線の影響で死亡した、と言われています。
また惑星セルポからは5人にセルポ星人が地球に滞在していたのだとか。
この情報は2005年にアメリカ国防情報局の元職員を名乗る匿名の人物からUFO研究家に向けてEメールが公開され、世に知られることになりました。
……とまあ、そんな感じでUFO研究家(マニア)がわちゃわちゃ騒いで楽しんでいるネタの一つですね。
ちなみに、元ネタでは惑星セルポには約65万人のイーブ人が住んでいるということでしたが、オスしかいないとかその辺りの設定は「ダンダダン」オリジナルのようです。
「ダンダダン」セルポ星人の能力「六根」「虚空」
「六根」とは?
セルポ星人は「念力」を使います。
そしてその「念力」を使う際に発していた言葉が「六根」。
「六根」とはセルポ星人にとって「念力」を指す言葉と考えられますが、これは本来仏教用語。
人間の持つ五感に第六感(=霊的能力)を加えたものを指す言葉です。
普通に「念力」で良い気もしますが、そこはまあセルポ星人なりの様式美とかがあるんでしょうね。
この「六根」にはいくつか応用技も登場しています。
セルポ式測量法
右手と左手を直角に交差した状態から放たれる「六根」。
高速で動く相手に対しても正確に「六根」をぶつけることができる。
「六根」そのものというよりは、それに付随するターゲッティング技術と考えられる。
すごいゾーン
3人以上のセルポ星人が集まって発動される念力攻撃。
一定範囲内に強力な重力のような力場を発生させ、範囲内の敵の動きを完全に拘束する。
ただし弱点として、ゾーンを発動した本人たちも近づけないため、ゾーン内の敵に干渉するには他に仲間が必要となる。
なお、セルポ星人はしばしば「念力」発動の際に技名を叫んでいますが、特に叫ばなくとも発動は可能です。
「虚空」とは?
セルポ星人は外界から隔絶された謎の異空間を生み出すことができます。
この異空間を彼らは「虚空」と呼んでいました。
学校にいたオカルンや綾瀬桃、愛羅たちが突如閉じ込められたのがこの「虚空」ですね。
「虚空」も元々は仏教用語で、意味は「何もない空間」。
セルポ星人たちは特定の対象だけを任意にこの異空間内に閉じ込めることができるようです。
作中では入れたつもりのない人間が「虚空」内に侵入していたのを見て「装置の故障ですかね」と発言していたことから、「六根」のような超能力ではなく、テクノロジーの産物であると考えられます。
コメント
セルポ星人の元ネタですが一言。
名前はあの交換留学のセルポ星人ですがダダダンのセルポ星人の元ネタは行動からみるにリチャード・シャープ・シェイヴァーの地底人デロの都市伝説のミックスだと思います。
コメ主には作者の意図を探るならもっとオカルトネタを勉強して考察したほうが良いんじゃないかと。
浅く感じたのでコメしました。
すいません。