「チェンソーマン」ロン~クァンシの愛人の一人、その正体は竜の魔人? 黒パワーとか言われてるが普通にかわいい~

 今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」より、”黒パワー”とも呼ばれた魔人「ロン」について解説します。

 ロンはデンジの心臓を狙って中国から送り込まれた刺客・クァンシに従う4人の魔人の1人。

 アクの強い魔人たちの中では比較的スタンダード(?)でクセのないキャラクターです。

 他の連中のキャラが濃すぎたせいで作中では今一つ目立てなかったロン。

 本記事ではそんな彼女のプロフィールや能力、その正体や最期を中心に解説してまいります。

「チェンソーマン」ロンのプロフィール

クァンシの4人の愛人(魔人)の一人

 ロンはデンジの心臓を狙って中国から送り込まれた刺客・クァンシに従う4人の魔人(悪魔が人間の死体に憑りついた存在)の1人。

 ロンを含めた魔人は全員女性で、クァンシ(美女)の愛人でもあります。

 見た目は頭部に角を二本生やした黒髪のかわいい少女。

 デザインが血の魔人・パワーに似ていることから、当初ファンの間では”黒パワー”などと呼ばれていました。

 あまり知能が高くないのか口数は少なく、回転寿司店では皿ごと寿司を食べるなど奇行が目立ちます。

 普段両手は手枷と鎖で拘束されていますが、その気になればいつでも自力で鎖を引きちぎれるため、この拘束に何の意味があるのかは不明です。

一番オーソドックスでクセのない魔人?

 ロンは恐らく作中で登場した魔人たちの中で一番オーソドックスでクセのない魔人です。

 ピンツイほど知能が高いわけではなく、ツギハギほど意思疎通ができないわけでもなく、コスモほどハロウィンでもない。

 またパワーのような虚言癖もなく、ビームほど騒がしくもなく、暴力さんほど心優しくもない。

 そこそこ知能が低く、血が好き。

 クァンシやその愛人たちに対して普通に仲間意識があり、目立った問題行動も起こしていない。

 ……せっかく可愛いんだから、もう少し何か特徴があっても良かった気がしますね(同時登場したキャラが多すぎて、情報過多にならないよう、こうせざるを得なかったのかな?)。


「チェンソーマン」ロンの能力(強さ)

 判明しているロンの能力は「火を吹く」こと。

 それほど理不尽な火力ではありませんが、人一人ぐらいなら軽く焼き殺せるぐらいの威力はあります。

 格闘技術も中々のもので、恐らく単純な戦闘能力ではクァンシの愛人たちの中でもトップ(多分クァンシに仕込まれたんでしょう)。

 流石に最強のデビルハンター・岸辺相手には手も足も出ず拘束されていましたが、デンジ(変身前)レベルであれば簡単に手玉に取っていました。

 恐らく実力的にはパワーよりちょい上、早川アキとか一線級のデビルハンターと悪魔との契約込みでトントンぐらいじゃないでしょうか。

「チェンソーマン」ロンは竜(龍)の魔人?

 作中でロンが何の魔人かは言及されていません。

 ただファンの間では「ロン」という名前と角、火を吹く能力から、ほぼ確定で「竜(龍)の魔人」だろうと言われています。

 「竜(龍)」というと凄く強そうに聞こえますが、チェンソーマン世界で悪魔の強さは、その名前の存在がどれほど恐れられているかに左右されます。

 科学の発展していない太古であれば「竜(龍)」は自然現象の化身として人々から恐れられていたでしょうが、現代ではただのおとぎ話。

 悪魔としての力はそれほど大したものではないでしょう。


「チェンソーマン」ロンは本当に知能が低い?

 普段は口数が少なく、食事を前に涎をダラダラ垂らしたり皿ごと寿司を食べようとしたり頭の悪そうな行動が目立つロン。

 しかし彼女の行動をよくよく見てみると、意外に狡猾で理性的な立ち回りをしていることがわかります。

 例えばピンツイと共に岸辺に捕縛されてしまった時のこと。

 この時、ロンは完全に気絶しているように見えましたが、これはフリ。

 アメリカからの刺客・アルドの乱入で岸辺たちに隙ができると、ロンは素早くデンジを拘束して人質に取っていました。

 その後のクァンシとの連携などを見ても、とても知能の低い魔人の立ち回りには思えません。

 あるいはロンの場合、食事の場などでは本能が優先されアホな行動をとっていますが、実は知能そのものはそれほど低くないのかもしれませんね。

「チェンソーマン」ロンの最期(死亡+人形化)

 ロンの最期は悲惨で、ある意味ではあっさりしたものでした。

 ドイツからの刺客・サンタクロースが契約した「地獄の悪魔」によってデンジたちと共に地獄に落とされてしまったロン。

 彼女はそこで地獄で一度も死を経験していない超越者の一柱「闇の悪魔」に遭遇し、バラバラにされてあっさり死亡してしまいます。

 ロンやピンツイたちは地獄に落ちた時点で超越者たちの視線に怯えて完全に戦意を喪失しており、何の抵抗も出来ていませんでした。

 

 その後、マキマの手によって地獄から舞い戻ったデンジやクァンシたち。

 自分の愛人、ロンとピンツイを殺されたクァンシはサンタクロースに復讐せんと襲い掛かりますが、彼女の前にサンタクロースが契約する「人形の悪魔」によって人形にされたロンとピンツイが立ち塞がります。

 二人はサンタクロースに操られ、生き残ったツギハギを人質にとっていました。

 逆らえずピンツイによって刺し殺されるクァンシ。

 死後も利用されたロンたちの救いはクァンシが不死身であったためその程度では死ななかったこととぐらいです。

【まとめ】「チェンソーマン」キャラクター一覧



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