今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、フリーレン一行の僧侶「ザイン」について解説します。
ザインはフリーレン一行の旅に一時同行していた僧侶。
好きなものは酒、タバコ、ギャンブル、年上のお姉さんという典型的なダメ男ですが、天才的な才能を持つ回復のエキスパートです。
10年前に旅立った親友を追うためフリーレン一行に加わり、現在は一行を離脱しているザイン。
本記事ではそんな彼のプロフィールや親友「戦士ゴリラ」との過去、再登場を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」ザインのプロフィール
基本プロフィール(年齢、声優など)
ザインは約80年前に魔王を倒した勇者ヒンメル一行の魔法使いフリーレン(エルフ)の新たな旅に同行する僧侶の青年です。
外見は首元あたりまで伸びた長髪と顎髭が特徴的な長身の優男。
年齢は不詳ですが、恐らく初登場時で20代後半と推定されます。
僧侶でありながら、好きなものは酒、タバコ、ギャンブル、年上のお姉さんという典型的なダメ男ですが、根は善良で常識人。
フリーレン一行では”大人”として振舞い、じれったいシュタルクやフェルンを温かく見守っていました。
10年前に旅立った親友に合流するためフリーレン一行に加わり、親友の足取りを追っていましたが、フリーレン達が目指す魔法都市オイサーストを前に親友が別の方向に向かったことが判明。
現在は親友を追ってパーティを離脱しています。
声優は中村悠一さんが担当。
兄を気遣い10年間旅立つことができずにいた
ザインは幼い頃に両親を亡くし、北側諸国アルト森林近くの小さな村で兄と二人で暮らしていました。
兄は勇者ヒンメル一行の僧侶ハイターから、聖都の司祭にならないかと直々にスカウトされたこともある優秀な僧侶。
しかし兄は両親を失ったザインから故郷まで奪えないと、聖都に行く話を断ります。
それを知るザインは兄に遠慮し、10年前親友から冒険に誘われた時もその手を取れずにいました。
しかしザインが冒険者になりたがっていたことを知る兄は、村を訪れたフリーレン一行に、弟を村から連れ出してほしいと依頼。
最後はウジウジ動こうとしないザインをぶん殴り、
「お前と私を一緒にするな」
「私はあのときの選択を」
「一度だって後悔したことはない!」
「いつまで後悔し続けるつもりだ?」
と、ザインと背を押し、旅立たせたのでした。
ちなみに兄の声優は平川大輔さんが担当。
「葬送のフリーレン」ザインと戦士ゴリラ
名前の由来は忘れられた英雄の像
ザインの親友の名前は「戦士ゴリラ」と言います。
勿論これは本名ではなく、本人が勝手にそう名乗っているだけ。
……いや、自分から「戦士ゴリラ」なんて名乗るのも相当狂ってますが、本人は一応大まじめです。
親友が「戦士ゴリラ」と名乗るようになった切っ掛けは、村にあったエルフの戦士と人間の僧侶二人組の英雄の像。
大昔の英雄らしく、ザインたちの村だけでなく各地に像が作られていますが、その名前はもう誰も覚えていません。
幼かった親友はその話を聞いて「自分たちは忘れられない英雄になる」と決意。
まずは名前のインパクトからと「戦士ゴリラ」を名乗ることにしたのです。
その場にいたハイターは大笑いし、顎髭の生えた僧侶の像を見てザイン(まだ髭がない)に「ではあなたは僧侶アゴヒゲですね」と命名していました。
バカバカしいエピソードですが、実際名前のインパクトは抜群で、作中では「ゴリラって名乗る人来なかった?」と聞けばすぐに反応が返ってきていました。
ちなみにザインは親友の本名を覚えていません。
10年前に旅立った親友は今?
戦士ゴリラは10年前に冒険者になるため旅立ちました。
ザインはそれまで彼と小さな冒険をいくつもこなしており、当時の戦士ゴリラから一緒に冒険者になろうと誘われています。
しかしザインは兄に遠慮して冒険者になる夢を諦めており、結局親友の手を取ることができませんでした。
その時、戦士ゴリラは恐らくザインを誘うことを諦めていなかったのでしょうね。
3年経ったら戻ってくると言って旅立ちました。
しかし戦士ゴリラは10年経っても戻ってこず、ザインは親友がもう死んでしまったのだろうと考えるようになります。
しかしフリーレンに、
「会いに行ってもいないのに」
「諦めるんだ」
と尻を叩かれ、戦士ゴリラと再会するためフリーレンたちの旅に同行することに。
今のところ足取りが掴めているのは、10年前北側諸国中部の交易都市テューアに向かったところまで。
生きているとも死んでいるともいえない状況です。
「葬送のフリーレン」ザインの能力(強さ)
ザインは僧侶として天性の才能の持ち主です。
ザインの兄は地方で最も優れた司祭として認められた回復のエキスパート。
その兄が不治と判断した毒を一瞬で治療するなど、ザインの僧侶としての実力は作中でも傑出しています。
なお僧侶が使う「女神の魔法」とは当人の資質に大きく依存する理論が解明されていない魔法系統。
回復魔法に優れ、人類が未だ解明できていない魔族や魔物の魔法「=呪い」への対処を得意としています。
また数は少ないながら戦闘用魔法も存在し、作中では「女神の三槍」と呼ばれる攻撃魔法で魔物と交戦していました。
ただ戦闘能力に関しては本職には遠く及ばず、ないよりはマシ、といった程度の印象ですね。
「葬送のフリーレン」ザインの再登場は?(135話)
27話で登場したザインですが、35話で早々にフリーレン一行から離脱しています。
理由は戦士ゴリラの行き先が交易都市テューア(北東側)で、フリーレン達が向かっていた魔法都市オイサースト(北西側)とは逆方向だったため。
ザインとしてはフリーレン一行に愛着も沸き、後ろ髪引かれる思いもあったようですが、当初の目的を優先し一行と分かれて一人テューアへ向かいました。
今のところその後の消息に関しては一切不明。
ただ、このまま別れて終わりではなく、またその内にザインは再登場するのではないかと思われます。
その理由は二つ。
一つは76話、一級魔法使いであり僧侶の魔法も使えるメトーデから一行に加わろうかと申し出があった際、
「このパーティーの僧侶の席は」
「まだ空けておきたいからね」
とフリーレンはザインを意識してメトーデの申し出を断っています。
またフリーレン一行の目的地である「魂の眠る地(オレオール)」は大陸の最北部であり、方角的には北東側。
ザインが向かった交易都市テューアの方が直線距離では近いんですよね。
通過する道が違っただけで、いずれ彼らの旅路が交わる可能性は高いと考えられます。
まあ、フリーレン一行がのんびり寄り道し過ぎなければ、いい加減再会しててもいい頃だとは思うんですけど、ねぇ……?
【追記】
135話でついにザインが再登場!
フリーレンたちが帝都で大魔法使いゼーリエの護衛任務についていた時、偶然彼も帝都にやってきていました。
影なる戦士の一人「ヴァルロス」が戦士ゴリラの手がかりを握っているようですが……
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