今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、呪われた予言者「カサンドラ・イリオン」について解説します。
カサンドラは元「アポロン・ファミリア」所属で現在は「ミアハ・ファミリア」に改宗している女性冒険者。
メカクレきょぬーでジメジメ系のかわいいお姉さんキャラです。
希少な予知能力者ですが、不信の呪いによりそれを信じてもらえず、アニメでは一部ファンから「うざい」「邪魔」とヘイトを集めてしまったカサンドラ。
本記事ではそんな不遇なカサンドラのプロフィールやステータス、不信の呪いを中心に深掘りしてまいります。
「ダンまち」カサンドラのプロフィール
基本プロフィール(年齢・声優など)
カサンドラ・イリオン(以下、カサンドラ)は、初登場時「アポロン・ファミリア」に所属していた女性冒険者。
年齢は18歳で、顔の大部分を隠す長い黒髪と垂れ目、豊かな胸部装甲が特徴の綺麗なお姉さんです。
神々ですら把握できない謎の予知能力(予知夢)を持っているものの、誰もそれを信じてくれない呪われた予言者(詳細は後述)。
周囲とのすれ違いもあってか自己評価が非常に低く、いつもおどおどジメジメしています。
同じファミリアのダフネとは長い付き合いで、作中では基本的にセットで行動。
神々からつけられた二つ名は【悲観者(ミラビリス)】。
声優は真野あゆみさんが担当しています。
「アポロン・ファミリア」→「ミアハ・ファミリア」に改宗
カサンドラたちが所属していた「アポロン・ファミリア」は、作中で主神アポロンがベルに目を付け「ヘスティア・ファミリア」に「戦争遊戯(ウォーゲーム)」を仕掛けたもののまさかの敗北。
アポロン・ファミリアは全財産を没収された上、解散してしまいます。
なお、この時カサンドラはベルに関わることでファミリアが滅ぶことを予知し、周囲に再三警告していましたが、全く相手にされていませんでした。
その後、ダフネと共に新たなファミリアを探していたカサンドラは、ベルが自分の予知を信じてくれたことに感激し、彼のいるヘスティア・ファミリアへの改宗を希望します。
しかし直後にヘスティアが抱える2億ヴァリスという莫大な借金が判明し、ダフネの判断によりヘスティア・ファミリアへの改宗を断念。
結局、ヘスティア・ファミリアと友好関係にある「ミアハ・ファミリア」へ改宗することになります。
「ダンまち」カサンドラの強さ(レベル・ステータス)
ステータス低めな純ヒーラー
カサンドラは初登場時LV2、派閥合同遠征を経て現在はLV3に昇格しています。
以下はランクアップ前、LV2最終時のステータスです。
<基本アビリティ> | |
力 | H101 |
耐久 | H189 |
器用 | G248 |
敏捷 | F341 |
魔力 | D588 |
<発展アビリティ> | |
【治癒:I】 | |
<魔法> | |
【ソールライト】 | ・短文詠唱の範囲回復魔法 ・精神力に比例し効果領域の拡大が可能 |
【キュア・エフィアルティス】 | ・解害魔法 ・解呪効果を持つが本人はそれに気づいておらず、解毒魔法と認識している |
<スキル> | |
【謳え悲劇世界の女王(ファイブ・ディメンション・トロイア)】 ・神にも解読不能な謎スキル ・予知夢の源であり、未来の映像と17節からなる詩が浮かび上がる ・人間には信じてもらえないという呪いがかかっている |
これが現時点で判明しているカサンドラのステータスです。
同レベルの冒険者の中ではステータスの値は低めですが、LVの上がりにくいヒーラーであることを考えればかなり優秀な部類。
むしろ発展アビリティで【治癒】を持ち、範囲回復魔法と状態異常回復魔法を保有しているのですから、ヒーラーとしてはトップクラスのスペックではないでしょうか。
一方で戦闘能力は低く、弓矢を使って仲間を援護することもありますが、あまり得意ではないようです。
誰も信じてくれない役立たずの予言者?
カサンドラの最大の特徴と言えばその予知能力。
その源は彼女が持つスキル【謳え悲劇世界の女王】とされていますが、これは神々でさえ解読不能(=神聖文字で表示されない)な謎スキル。
実はスキル名でさえ、神ミアハが多分こうだろうと解釈して名付けたに過ぎないのです。
カサンドラは未来を「予知夢」として見ることができ、そこでは未来の映像と17節からなる詩が浮かび上がります。
予知夢を正確に理解するにはその詩の意味を解読する必要があるものの、神々でさえ視ることができないモノを視ることができる規格外の力。
しかしこの力には強烈な不信の呪いがかかっており、下界の人間はカサンドラの予知を一切信じることができません。
元ネタである予言者カサンドラがアポロンにかけられた呪いと同じ。
色んな理屈をすっ飛ばして、下界の人間はカサンドラの予言を”信じることができない”のです。
そのため基本的にカサンドラの予知能力はあまり役に立たず、むしろ周囲に不和を招き、足を引っ張ってしまうことも多々ありました。
「ダンまち」カサンドラとベル
カサンドラにかかった不信の呪い。
神々以外で唯一その影響が及ばないのが、発展アビリティ【幸運】の加護を持つ、ベル・クラネルでした。
アポロン・ファミリア解散後、無くしてしまった愛用の枕を探して予知夢を頼りにヘスティア・ファミリアを訪れたカサンドラ。
そこに現れたベルはあっさりとカサンドラの予知夢を信じ、枕を見つけ出してくれたのですが、カサンドラはそれに感激。
傍から見れば本当に何でもないことですが、他の人間は予知夢が関わると理不尽なレベルで彼女を信じてくれなくなりますから、カサンドラにとっては生まれて初めての経験だったのです。
以降、カサンドラはベルに好意を抱くようになり、他のヒロインズほど積極的ではないものの、予知夢も駆使してベルに接近していくことになります。
「ダンまち」カサンドラはうざい? 邪魔?
非常にかわいい、魅力的なお姉さんであるカサンドラですが、一部のファンからは「うざい」「邪魔」と嫌われています。
特にアニメ派のファンに嫌われる傾向が強いですね。
その原因は主に派閥合同遠征での周囲とのすれ違いが、観ている人間にストレスを感じさせたこと。
遠征中にメンバー全滅の危機を予知してしまったカサンドラ。
しかしそもそも予知を信じてもらえないので、周囲にそれを伝えることができず、一人で危機を回避するため動くしかないというのが、観ている人間に伝わりにくいところが一点。
観ている人間は「うじうじせずハッキリ言えよ」って思っちゃうんですよね、アニメだと余計に。
結果、事態を悪化させ余計に周りの足を引っ張っているように見えるのがもう一点。
更に最後、ダフネが「予知じゃなくカサンドラを信じる」という理屈でカサンドラの言葉を信じてくれたことも、その理屈が通るならもっと早くに信じれただろと違和感を感じてしまいます。
小説版ならまだその辺りの理屈をしっかり読み込めたので良かったんですけどね。
ただこれに関してはダフネ本人がどうこうというより、演出の問題。
ダフネはその割を食ってしまっただけ、という気がしますね。
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