今回はヤンマガ本誌で連載中の図書館お仕事コメディ「税金で買った本」から、ノリと面倒見の良いお姉さん「松浦さん」について解説します。
松浦さんは主人公の石平くんたちが働く図書館の女性非正規職員です。
石平くんたちと同じ一般図書係ですが、新年度から同じシフトになったという設定で初登場は74話とかなり遅め。
しかし石平くんとは諸々相性が良いようで、早くも準レギュラー化しつつあります。
本記事ではそんな松浦さんのプロフィールや登場話などを中心に解説してまいります。
「税金で買った本」松浦さんのプロフィール
基本プロフィール
松浦さんは主人公の石平くんたちが働く図書館の女性職員です。
外見はクセっ毛をポニーテールにした三白眼で口の大きな細身のお姉さん。
年齢は推定で20代後半から30前後(大卒で数年図書館で働いているという発言から)。
性格は明るくて愛想とノリが良く、サバサバしているように見えて意外と情に厚く面倒見の良いタイプです。
初登場は74話とかなり遅めですが、石平君とは波長が合うのか仲が良く、早くも準レギュラー的な立ち位置を確立しつつあります。
一般図書係、除架・除籍担当の非正規職員
松浦さんは石平くんや早瀬丸さんと同じ一般図書係。
新年度(4月)から石平くんたちと同じシフトになり、石平くんと接点を持つようになりました。
非正規職員ですが、大学で図書館関係の授業を受けていたという発言があり、恐らく司書資格は持っているものと思われます。
一般図書係の中では除架・除籍を担当(他の仕事もしている)。
除架は古くて利用頻度の少ない本などを選んで閉架図書へと移動させる仕事。
除籍とは除架した本を廃棄する仕事です。
本来除籍は他の正規職員の仕事なのですが、その正規職員が仕事をしないため、非正規の松浦さんが中心になって除籍をせざるを得なくなっています(詳細は後述)。
「税金で買った本」松浦さんと茉莉野(初登場)
「大量廃棄時代を考える」(74~76話)
松浦さんの初登場エピソードは74~76話の「大量廃棄時代を考える」シリーズ。
最近書架がギチギチで配架がしづらくストレスを溜めていた石平くん。
そんな石平くんに理由を教えてあげると声をかけて来たのが松浦さんです。
実はこの図書館では最近古い本を廃棄する除籍という仕事が進んでおらず、書架がいっぱいになっていました。
松浦さんは石平くんに除籍を手伝って欲しいとお願いし、石平くんもそれを快諾。
しかし石平くんが、そもそもどうしてこうなった、誰の仕事だと追及すると、除籍が滞っていたのは茉莉野が仕事をサボっていたからだと判明します。
怒り、茉莉野を無視して仕事を進めようとする石平くん。
しかし松浦さんは茉莉野を見捨てたくないと言います。
最終的に石平くんが折れ、彼のアイデアで上手く茉莉野を転がして自発的に除籍の仕事をさせる、というのがこのお話です。
皆から嫌われる茉莉野を唯一見放していない女性
茉莉野は自己承認欲求とプライドが高く、ほぼ全ての図書館員から嫌われている問題児。
しかし松浦さんはそんな茉莉野を唯一見放していません。
曰く「図書館に今までいた問題職員では救いようがあるほう」。
石平くんに「そんなワケなくない!?」とツッコまれても必死に庇っていました。
「まずパソコンが使えるし」
「図書館のシステムも」
「教えたら理解できる」
……図書館の問題職員って、どんだけヤベーんだよ。
「やる気があるし」
「まだ若い!」
茉莉野の承認欲求の強さは厄介だけど、成長する原動力にもなると、茉莉野を見捨てずに活かす方法を模索していました。
「税金で買った本」松浦さんはダメ人間に弱い?
松浦さんはかなりダメ人間に弱いタイプの女性です。
石平くんが茉莉野が仕事をサボっていたことを責めた際も「でも起案は……起案だけはしてくれるから……」と庇っていました。
石平くんの「『今度のパパは殴らないしご飯くれるの』みたいなヤツじゃん!?」というツッコミは的確でしたね。
またあまりに茉莉野を庇うので石平くんから「ヒモ男とズルズル付き合ってたりする?」と精神分析をされていたり。
ちなみに松浦さんはその石平くんの指摘に心当たりがあったそうです。
「税金で買った本」松浦さんの登場話(何話?)
松浦さんは初登場となった「大量廃棄時代を考える」の後も、本編に頻繁に登場するようになりました。
やはり同じ係というのは大きいですね。
78話の「オカルト大百科」では怪しげな本に違和感を抱く石平くんへの解説役。
79話の「図書館の達人」では、図書館員向けの研修ビデオの話題で早瀬丸さんや白井、梨原さんと盛り上がって石平くんに疎外感を感じさせていました。
ちなみに松浦さんはそのビデオに出てくるダメな図書館員の、
「写真集ってなんの~?」
「自分で探してみたぁ~?」
という応対の物真似が得意らしく、それを見た早瀬丸さんたちは似てると大盛り上がり。
しかし石平くんやほとんどの読者は何の話かさっぱりついて行けず置いてけぼりでした。
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