「税金で買った本」梨原規香~貸出至上主義、人気を考慮した選書にこだわるベテラン、角野さんとの対決など~

 今回はヤンマガ本誌で連載中の図書館お仕事コメディ「税金で買った本」から、図書館の開館当初から働くベテラン職員「梨原 規香(なしはら のりか)」について解説します。

 梨原さんは主人公の石平くんたちが働く図書館の女性非正規職員です。

 司書資格こそないものの経験豊富で、利用者のニーズを最優先に選書を行う「貸出至上主義」。

 作中では「良書主義」の角野さんとしばしば熾烈なバトルを繰り広げています。

 本記事ではそんな梨原さんのプロフィールや作中での登場話(何話に登場?)を中心に解説してまいります。

「税金で買った本」梨原規香のプロフィール

引用元:ずいの Twitter

基本プロフィール

 梨原規香(以下、梨原さん)は主人公の石平くんたちが働く図書館の女性職員です。

 外見は灰色のロングヘアを後ろで三つ編みにした気の良さそうなおばちゃん。

 年齢は40代ということですが、老眼で作業中だけ老眼鏡をかけています(普段はオデコメガネ)。

 身長は170cm弱と意外な高身長キャラ。

 性格は明るく大らか。

 ただ人に迷惑をかけるタイプの人間にはプリプリ怒りを見せることもあります。

 また選書に関しては人一倍こだわりがあり、資料係の角野さんとは選書会議でバチバチやり合うライバル関係(?)です(詳細は後述)。

 キャラ名は児童文学作家の「梨木香歩」とファンタジー作家の「萩原規子」から。

一般図書係担当のベテラン非正規職員

 梨原さんは石平くんや早瀬丸さんと同じ一般図書係。

 図書館の開館当初から勤務するベテラン職員ですが司書資格は無く、非正規職員です。

 一般図書係の中では、カウンターなど通常業務に加えて「選書」を主に担当。

 新刊全点案内(カタログ)を見てどの本を買うかを選び、選書会議にかけています。 


「税金で買った本」梨原規香と選書会議(VS角野)

「貸出至上主義・梨原」VS「良書主義・角野」

 梨原さんの初登場は21~23話の「マンガでわかる最高の会議」三部作。

 この回は選書会議において漫画の選書基準を巡って激論を繰り広げる二人の女性と、選書会議を軟着陸させようと四苦八苦する今村さんの奮闘を描いた内容となっています。

 そして選書会議で激論を繰り広げる二人と言うのが梨原さんと角野さん。

 梨原さんは利用者のニーズを一番に考える「貸出至上主義」で、選書基準を定めることに関しては「自由に本が選べなくなる」と反対。

 対する角野さんは本の質、社会的価値などを重視する「良書主義」で、きちんとした選書基準を定めて図書館の質を維持したいと考えています。

 どちらの言い分にも理があり、内心ではお互いのことを認めているものの、顔を合わせると感情的になっていつも話がまとまらない梨原さんと角野さん。

 それぞれ単独だと落ち着いていて頼りがいのある二人が、揃うと途端に問題児になるところが面白かったですね。

角野さんのことは別に嫌いじゃない

 梨原さんは角野さんと顔を合わせると喧嘩(?)ばかりしていますが、別に角野さんのことを嫌っているわけではありません。

 角野さんが図書館をよくしようと思ってやっていることは理解しており、むしろ角野さんがいないところで見せる反応は好意的。

 ただ顔を合わせるとつい頭に血が上り、相手の話をよく聞くことなく反発してしまうだけなのです(そこが一番問題なんですが)。

 何というか、一種の喧嘩友達みたいな関係性なんでしょうかね。


「税金で買った本」梨原規香のその他登場話

 梨原さんは今のところ初登場となった「マンガでわかる最高の会議」以外ではいずれもちょい役としての登場となっています。

 その例をいくつか挙げると、

「公務員白書」(32~34話)などで茉莉野に不満を表明

 「公務員白書」や「大量廃棄時代を考える」では問題児の茉莉野に対して不満を表面する役割を担っています。

 これは基本大らかな梨原さんにしては珍しい反応。

 茉莉野が同じ一般図書係で迷惑を被っているというのもあるのでしょうが、ベテランの自分がまず代表して意見を言わないと、というのもあるのかもしれませんね。

「アンガーマネジメント」(45~46話)で石平くんに困惑

 45~46話では男尊女卑が激しいクソ利用者「雑誌クソジジイ(白井里雪命名)」に絡まれてしまう梨原さん。

 それだけなら日常茶飯事なのですが、この日は何故か「雑誌クソジジイ」に石平くんが絡んでいってしまいます。

 普段はどちらかというと周りを振り回す側なだけに、「石平くんがなにをしたいのかわからない」と、困惑する梨原さんは珍しかったですね。

「音と振動の科学」(57話)で閉館間際の利用者にお怒り

 「音と振動の科学」ではいつも閉館間際にやってきて、のんびり図書館に居座る女性にご立腹。

 自分がどうこうというのもあるんでしょうが、梨原さんはそれ以上に周りに迷惑がかかる行為には敏感に反応している印象がありますね。

「かいけつゾロリ」(67話)では角野さんから小池さんを庇う

 「かいけつゾロリのチョコレートじょう」では、選書会議で児童図書係チーフの小池さんにキツイ言い方をした角野さんにお怒り。

 選書会議でこの二人が揉めるのはいつものこと。

 大抵会議が終わればケロッとしているのですが、この日は角野さんの発言に問題があり、会議後も梨原さんの怒りは収まっていませんでした。

 梨原さんは小池さんの立場を慮っていたわけですが、まあ実際には小池さんは周囲が思うよりずっとタフだったので……

【まとめ】「税金で買った本」キャラクター一覧



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