「葬送のフリーレン」リュグナー・リーニエ・ドラート~断頭台のアウラ配下の首切り役人とは? その強さと役割~

 今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、首切り役人と呼ばれる三人の魔族「リュグナー」「リーニエ」「ドラート」について解説します。

 首切り役人とは魔王直下の大魔族「七崩賢」断頭台のアウラに付き従う魔族に与えられた呼称です。

 作中ではリュグナー、リーニエ、ドラートの三人の魔族が登場し、アウラのグラナト伯爵領侵攻のために策謀を巡らせていました。

 本記事では首切り役人それぞれのプロフィールや強さ、作中での役割や登場話などを中心に解説してまいります。

「葬送のフリーレン」首切り役人とは?

七崩賢「断頭台のアウラ」の配下

 「首切り役人」とは、魔王直下の大魔族「七崩賢」断頭台のアウラに付き従う魔族に与えられた呼称です。

 作中で登場したのはリュグナー、リーニエ、ドラートの三体。

 アウラのグラナト伯爵領への侵攻を阻む大魔法使いフランメの防護結界を解除するため、和平の使者を装って伯爵領に侵入。

 偶然その場に居合わせたフリーレン一行と衝突することになります。

 「首切り役人」という名前の由来は断頭台のアウラが使う「服従させる魔法(アゼリューゼ)」。

 この魔法はアウラより魔力が低いものを支配する魔法なのですが、意志の強い英傑はその支配にある程度抵抗することができました。

 アウラはその意思を排除するため魔法をかけた者の首を切り落とし、不死の軍勢とした上で操っています。

 作中で明言されているわけではありませんが、首切り役人とはつまりアウラのために首を切る配下ということなのでしょう。

 なお、魔王そのものは勇者ヒンメル一行によって倒されていますが、その配下であった「七崩賢」の内、断頭台のアウラと黄金郷のマハトに関しては魔王の死後も生き延び、活動を続けていました。

「魔族」という人を欺く魔物の典型例として登場

 リュグナーたち首切り役人は、作中において「魔族」とは何かを読者に示すための典型例として登場しました。

 魔族は人の言葉を話し、大半が人に似た美しい容姿をしていますが、その精神構造は根本的に人とは異なり、決して人とは分かり合えない生き物です。

 魔族は人食いの魔物であり、彼らにとって言葉とは人を欺くための術。

 卑怯で狡猾な生き物ですが、同時に魔法に対して強い誇りを持っており、魔法使いとの戦いで魔力を隠すような真似は卑怯な振る舞いとして忌避しています。

 他の作品の「魔族」とは全く在り方が異なるため、リュグナーたちが登場して以降、世界観に対する解像度がグッと上がった印象ですね。


「葬送のフリーレン」リュグナーとは?

 リュグナーは首切り役人の筆頭格である男性魔族です。

 緩やかに波打つ長い髪を持った貴公子然とした優男で、その言動は一見とても穏やかで理性的。

 ただやはり凶暴な魔族ということか、本質的に暴力を好んでいます。

 作中ではグラナト伯爵との交渉を主に担当しており、息子を殺された復讐のため剣を突き付けてきたグラナト伯爵に対し「自分も父を殺された」「私達には言葉がある」「話し合いの機会を」などと伝えて、彼に取り入ろうとしていました。

 実際には魔族には「家族」という概念さえなく、「父親」という言葉の意味も理解してはいません。

 しかしリュグナーはどんな言葉を口にすれば人類を欺くことができるのかを本能的に理解しており、巧みにグラナト伯爵と交渉を進めていました。

 「血を操る魔法(バルテーリエ)」を使う強力な魔法使いで、作中ではフェルンと対決。

 魔族故の魔法に対するプライドの高さをフェルンに突かれ、魔力偽装によりフェルンの実力を見誤ったことで敗北しています。

 名前の由来はドイツ語で「嘘つき」。

 声優は諏訪部順一さんが担当。

「葬送のフリーレン」リーニエとは?

 リーニエは首切り役人の一人で、ピンク色の髪のかわいい少女の見た目をした女性魔族。

 筆頭格のリュグナーを「様」付けで呼び、基本的には彼の指示に素直に従っています。

 マイペースであまり感情を表に出すタイプではありませんが、結構不満や文句も口にしていました。

 一度見た相手の動きを模倣する「模倣する魔法(エアフアーゼン)」の使い手で、かつて見た勇者一行の戦士アイゼンの動きを模倣し、シュタルクと対決。

 動きそのものは模倣できても、攻撃の重さや耐久力までは真似できなかったようで、シュタルクの頑丈な肉体に攻撃を受け止められ、その隙を突かれて撃破されてしまいました。

 ちなみに使っている斧や剣は魔力で作ったものです。

 名前の由来はドイツ語で「線」。

 声優は石見舞菜香さんが担当。


「葬送のフリーレン」ドラートとは?

 ドラートは首切り役人の一人で、くすんだ金髪とチャラついた雰囲気が特徴の若い男性魔族。

 魔族の中でもかなり若くて血気盛ん。

 先走ってリュグナーの指示も待たずにフリーレンを襲撃し、フリーレン一行との開戦の引き金を引くことになります。

 その戦い方は強力な魔力の糸を操り、敵の首を切断することを得意とする「必殺仕事人」スタイル。

 魔力の糸そのものはフリーレンでさえ切れないほど強力なもので、実力的に決して弱いわけではありません。

 ただ実戦経験が少なく、フリーレンの首に糸を巻き付けただけで勝利を確信。

 フリーレンに糸を操る腕を切断され、命乞いの間もなく倒されてしまいました。

 名前の由来はドイツ語で「針金」。

 声優は大鈴功起さんが担当。

「葬送のフリーレン」首切り役人の登場話

 リュグナーたち首切り役人は「断頭台のアウラ」編と呼ばれる原作14~23話の内、14~21話にかけて登場します。

 断頭台のアウラは勇者ヒンメルの死後、活動を再開し北側諸国グラナト伯爵領へ進行していました。

 しかしグラナト伯爵領には大魔法使いフランメの防護結界が張られており、アウラが20年以上かけて戦っても攻め落とすことができません。

 そこでアウラはリュグナーたち首切り役人を和平の使者として送り込み、フランメの防護結界を解除する術を探らせようとしました。

 そこに偶然居合わせたのがフリーレン一行。

 フリーレンはリュグナーたち魔族を見て即座に攻撃しようとしますが、和平の使者を攻撃しようとしたことで牢に捕らえられてしまいます。

 リュグナーはこの街でフリーレンだけが魔族の本質を理解しており、唯一自分たちの障害になり得ると判断。

 その意を汲んで先走ったドラートが牢のフリーレンを襲撃し、返り討ちに遭います。

 そのことが切っ掛けとなり、和平は決裂。

 フリーレンは街の外で待機するアウラとの決戦に赴き、残るリュグナーとリーニエにはフェルンとシュタルクが対処することになりました。

 最終的にフリーレンたちが戦いに勝利し、グラナト伯爵領に平和が訪れるという流れですね。

【まとめ】「葬送のフリーレン」キャラクター一覧



コメント

タイトルとURLをコピーしました