今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、謎めいた大魔族「終極の聖女トート」について解説します。
トートとは七崩賢とも同格の人類にも名前を知られた大魔族。
ヒンメル一行の過去を描いた「女神石碑編」で登場しましたが、その際は謎めいた言葉を残して戦いには参戦せずあっさりと去っていきました。
今後物語のキーマンの一人になると推察されるトート。
本記事では終極の聖女トートのプロフィールや強さ、その登場話と彼女が口にした「星を覆い尽くす呪い」を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」トートのプロフィール
基本プロフィール
終極の聖女トートとはアウラやマハトたち七崩賢とも同格の大魔族です。
外見は色黒の肌に色素の薄い髪を三つ編みにしたあどけない雰囲気の美少女。
グラオザームを「グラちゃん」リヴァーレを「リヴァちゃん」と呼ぶなど、明け透けでマイペースな性格をしています。
「魔法の探求と、明日のご飯にさえ困らなければいい」と無害そうなことを口にしていますが、そもそも魔族は人食いの魔物なので……
名前の由来はドイツ語で「死、消滅、最期」。
魔王にも従わない変わり者の大魔族
終極の聖女トートは魔王にも従わない変わり者の大魔族です。
魔族は個人主義で実力主義なため、必ずしも皆が魔王に忠誠を誓っているわけではありませんが、それでもほとんどの魔族は魔王に対して一定の敬意を払っていました。
しかしトートは魔王の命令を「馬鹿馬鹿しい」と一蹴。
「魔王様のためとか、魔族の存亡のためとか、どうでもいいんだよね」
とハッキリ明言してしました。
周囲もそれを咎めることなくあっさり受け入れており、魔族の中でも相当な変わり者で通っていると思われます。
「葬送のフリーレン」トートの登場話(初登場)
終極の聖女トートの初登場は女神の石碑編、116話のラスト。
117話では魔王の命を受けたグラオザームにソリテール、リヴァーレと共に集められ、80年後から意識のみ逆行してきたフリーレンを襲撃し、その記憶を奪って始末する計画に協力するよう求められています。
ただこの時、トートだけは計画への参加を「馬鹿馬鹿しい」「死にたくない」と拒否。
読者にとって意味ありげな言葉を残してその場を去っていきます。
ちなみに姿が登場したのは116話ですが、名前だけは95話「無名の大魔族」でリヴァーレと共にフリーレンの口から語られていました。
「葬送のフリーレン」トートの強さ
終極の聖女トートの強さは不明です。
大魔族であり、フリーレンがフェルンに「戦おうと考えるな」と名指しで口にしていた存在であることを考えれば弱いはずがありませんが、今のところ作中での戦闘シーンはなし。
本人が「私戦い得意じゃないし」と口にしていることから、大魔族の中では直接戦闘向きではなさそうですが、グラオザームがフリーレン襲撃に誘っていたことを考えれば戦えないわけでもなさそう。
後述する「呪い」の存在を考えれば、直接戦闘向きではないものの、かなり特殊で強力な魔法の使い手と考えられますが……
「葬送のフリーレン」トートの呪いとは?
終極の聖女トートを考察する上で鍵になるのが、トートのこの発言。
「今はたったの三割だけど」
「後百年もすれば」
「私の”呪い”はこの星を覆い尽くす」
「それまでひっそり暮らすんだ」
呪いとは魔物や魔族が使う、人類の魔法技術では解明も解除も不可能な状態異常を引き起こす魔法の総称。
マハトの「万物を黄金に変える魔法」などがこれにあたります。
つまりトートの魔法は星全土に何らか大規模な変化を引き起こすものと思われますが、彼女の名前の由来を考えると、非常に不穏ですよね。
まあ、人類が絶滅したらトートたち魔族もご飯に困りますから、単純に人類が全滅するようなものでもなさそうですが。
トートがこの発言をしたのはフリーレンが時を遡る84年前のことですから、既に星の大部分が彼女の呪いに覆われていることになります。
「葬送のフリーレン」トートの再登場は?
終極の聖女トートは近い将来必ず、フリーレン一行の前に現れるものと思われます。
同時に登場したリヴァーレがシュタルクと因縁があるように、彼女もまたフリーレン一行の誰かと相対する存在として再登場するのではないのかな、と。
可能性が高そうなのは女神の魔法を使い、対呪いのエキスパートでもあるザインの敵としてですが、呪いを扱うのはトート一人ではありませんから、フリーレンやフェルンの敵として、という可能性も十分にあります。
いずれにせよトートの呪いが完成すれば碌なことにならないのは目に見えていますから、人類圏の一員としてフリーレンがその対処に向かうことは間違いないでしょう。
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