今回は少年ジャンプの大人気漫画「ブラッククローバー」から、「ウィリアム・ヴァンジャンス」について解説します。
ヴァンジャンスは9つあるクローバー王国魔法騎士団の中で最強とされる「金色の夜明け」の団長であり、次期魔法帝に最も近いと評される男。
能力・人格共に優れた立派な人物ですが、作中ではある理由から王国を裏切ってしまいます。
本記事ではそんなヴァンジャンス団長のプロフィールや強さ(魔法)、その正体と裏切りの理由を中心に解説してまいります。
「ブラッククローバー」ウィリアム・ヴァンジャンスのプロフィール
基本プロフィール(年齢、誕生日、身長、血液型、声優など)
年齢 | 26歳(初登場時) |
誕生日 | 12月24日 |
身長 | 172cm |
血液型 | O型 |
魔法属性 | 世界樹 |
好きなもの | 皮肉、チェリータルト |
出身地 | 不明 |
声優 | 小野大輔(幼少期:小若和郁那) |
ウィリアム・ヴァンジャンスはクローバー王国の魔法騎士団の一つ「金色の夜明け」の団長。
「金色の夜明け」は9つある魔法騎士団の中で最強とされ、その団長であるヴァンジャンスは次期魔法帝に最も近い男と目されています。
見た目は羽根つきの仮面で素顔を隠した細身の男性。
性格は変人揃いの魔法騎士団の中ではかなりの常識人で人格者。
身分による差別をせず誰にでも分け隔てなく接する温厚な人物で、団員たちからとても慕われています。
その素顔と「金色の夜明け」設立経緯
ヴァンジャンスはある貴族の落胤で、幼い頃は恵外界で育ち、8歳の時にヴァンジャンス家に迎え入れられました。
ただ彼の顔には母親の一族が受けた呪いにより黒々とした痣があり、それを理由に虐待を受けていたそうです。
ある時彼は現魔法帝のユリウスにスカウトされます。
最初は痣を理由に断ったヴァンジャンスですが、ユリウスは彼のために自作の仮面を用意し、ユリウスの心遣いに感謝したヴァンジャンスはユリウスに忠誠を捧げることになります。
当時ユリウスが団長を務めていた「灰色の幻鹿」に入団し、同期のヤミと実績を積むヴァンジャンス。
その後、ヴァンジャンスとヤミはユリウスから自ら団長となって魔法騎士団を作るよう言われ、それぞれ「金色の夜明け」「黒の暴牛」を設立しました。
「ブラッククローバー」ウィリアム・ヴァンジャンスの強さ(魔法)
ヴァンジャンス団長の属性は「世界樹」。
彼の魔法は自分だけでなく他者の魔力を吸収して効果を発揮するため、他の魔法騎士団長たちと比べても格段に規模の大きな魔法を使えるのが特徴です。
本人の戦闘シーンは実はあまり多くないのですが、魔法騎士団長の中でもトップクラスの実力者であることは間違いありません。
以下は、ヴァンジャンスが作中で使用した魔法です。
<世界樹魔法>
魔樹降臨(まじゅこうりん)
空から巨大な樹の根を生やす魔法で、採用試験では根から箒を作り出していました。
ミスティルテインの大樹
街一つ覆い尽くすほどの大樹を生み出し操る攻防一体の魔法。
魔守のトネリコ
蔦を操り敵の魔法を縛る防御魔法。
<世界樹回復魔法>
ユグドラシルの芽吹き
大樹から周囲の人間に生命力を分け与える回復魔法。
<世界樹創成魔法>
ミスティルティンの刃
全魔力を込めた刀を生み出す魔法で、ルチフェロとの決戦を前にヤミに託された。
「ブラッククローバー」ウィリアム・ヴァンジャンスの正体
白夜の魔眼編では、ヴァンジャンス団長が素顔を隠しており、襲撃のあった叙勲式に参加しなかったことなどを理由に、ヤミ団長から白夜の魔眼の頭首リヒトではないかと疑われていました。
その際は痣だらけの素顔を晒し、リヒトとは別人であることを示して疑いを晴らすヴァンジャンス。
しかしその後、ヴァンジャンスが白夜の魔眼の頭首と肉体を同一にしていたことが判明します。
正確には、ヴァンジャンスの肉体に宿っていたのはリヒトの名を名乗るエルフ転生者パトリ。
パトリは白夜の魔眼を組織し、折に触れてヴァンジャンスの肉体を借りて白夜の魔眼頭首として暗躍していました。
パトリが肉体を乗っ取っていた時、ヴァンジャンスと別人のように見えたのは、一時的に母方の呪いが解けて顔の痣が消えていたからです。
「ブラッククローバー」ウィリアム・ヴァンジャンスの裏切り
ヴァンジャンスはユリウスに心からの忠誠を誓っていました。
しかし同時に、肉体を共有して過ごしたパトリのことを友人だと思い、彼の人間に対する憎しみに共感もしていました。
相対する二人のどちらを選ぶのか悩んだヴァンジャンスは、ユリウスの前で正体を告白してパトリへと変わり、二人の戦いに全てを委ねることにします。
そして勝利したのはパトリ。
ヴァンジャンスはパトリに肉体を渡し、その中で覚めることのない眠りにつくこととなります。
しかしその後、全ての黒幕の正体と目論見が判明し、アスタの反魔法の剣により復活を果たすヴァンジャンス。
彼はリヒトとの連携魔法で暴走するエルフたちを鎮め、事態を鎮静化。
全てが終わった後は復活していたユリウスに謝罪し、贖罪の意味を込めて再び彼に忠誠を誓ったのでした。
「ブラッククローバー」ウィリアム・ヴァンジャンスとクリフォト
スペード王国編では、ヴァンジャンスは漆黒の三極性によってヤミ団長と共に攫われてしまいます。
団長を攫うとか無茶苦茶な話ですが、敵は最上位悪魔を宿す悪魔憑き。
特にヴァンジャンス団長は他の団員を庇いながらゼノンと戦ったこともあり、ほとんど手も足もでず敗北してしまいました。
二人の団長が攫われた理由は、彼らが持つ特殊な魔法属性「世界樹」と「闇」。
あちらの世界との門(=クリフォト)を開くために、二人の力が必要だったそうです。
最終的にギリギリのところでヴァンジャンスとヤミは救出されますが、不完全ながら最上位悪魔ルチフェロが現界してしまうことに。
ボロボロだったヴァンジャンスは自らの全魔力を刃へと変え、ヤミに託すことになります。
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