今回は原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴの豪華タッグがヤングジャンプで連載中の人気作【推しの子】から、パワハラディレクター「漆原 鉄(うるしばら てつ)」について解説します。
漆原鉄は第7章「中堅編」で登場したネットTVのディレクター。
パワハラ常習、報連相のできないクソジジイで、作中では取材相手へのリスペクトのない振る舞いが原因で大炎上を引き起こしていました。
作中では良くも悪くも星野ルビーに救われることになる漆原D。
本記事ではそんな彼のプロフィールや炎上騒動の経緯、人間関係を中心に解説してまいります。
【推しの子】漆原鉄のプロフィール
基本プロフィール
漆原鉄は第7章「中堅編」で登場したネットTV「深堀れワンチャン」のディレクターです。
外見は眼鏡をかけた高圧的な雰囲気の中年男性で、実際性格や言動は見た目通りのパワハラクソジジイ。
元々はキー局の社員でしたが、そこで色々問題を起こしてクビになり、制作会社に移籍した経歴の持ち主です。
作中では地上波では放送できないギリギリを求めた結果、取材対象にリスペクトを欠いた失礼な振る舞いをしてしまい炎上騒動に発展。
仕事を失いかねない状況へと陥ってしまいます。
最低のパワハラDだが作る作品は面白い?
「深堀れワンチャン」はアクアがコメンテーター、ルビーがリポーターとして出演する鏑木P担当の番組。
漆原鉄はその番組で複数ある制作班の一つを任されたディレクターです。
漆原Dは部下へのパワハラが酷く、ろくに報連相もできずトラブルを起こすクソジジイ。
しかも取材対象への敬意もなく、馬鹿にした上から目線の言動が目立ちます。
古いタイプのテレビマンで「不道徳と面白さは表裏一体」という考えの下、ギリギリの攻めた番組作りが信条。
才能や能力がないから不道徳な方に逃げていると言われればそれまでですが、出来上がるモノは面白かったと、彼を嫌う人間も認めています。
【推しの子】漆原鉄とコスプレ炎上騒動
リスペクトのない振る舞いにメイヤが激怒・炎上
作中で漆原Dが炎上騒動を起こしたのが「コスプレイヤー」の取材回。
漆原DはADの吉住に、人気漫画「東京ブレイド」のコスプレをしていて、過激なトークが引き出せそうな人間を集めろと無茶振りします。
TV取材に好意的でないコス界隈で取材に応じてくれるコスプレイヤーを、ルビーの伝手で何とか集めたAD吉住でしたが、なんと取材直前に漆原Dが「東京ブレイド」の版権元に許可をとっていなかったことが判明。
急遽オリジナルのコスプレに衣装が変更となり、しかも当日の取材では事前の確認もなくセクハラまがい(というかセクハラそのもの)の質問を連発してしまいます。
それに怒ったコスプレイヤーの一人、メイヤがSNSにそれをぶちまけ大炎上。
当然「コスプレイヤー」回は放送中止、漆原Dも仕事を干されかねない状況に陥ってしまいます。
ルビーの茶番で首の皮一枚繋がる
漆原Dの絶体絶命のピンチを救ったのが「コスプレイヤー」回にも出演していたルビーです。
彼女は漆原Dやメイヤだけでなく「東京ブレイド」原作者の鮫島アビ子先生まで巻き込んだ謝罪回の企画を持ち込み。
謝罪回は番組の取材体制の不備やリスペクトの欠如など問題点を指摘し、謝罪した上でラストに漆原Dが自作の「東京ブレイド」コスを着てメイヤに土下座するという展開。
ラストはアホほどふざけた内容でしたが、漆原Dがコスプレの大変さを理解したことでメイヤの怒りも収まり、炎上騒動は終結。
漆原Dも首の皮一枚繋がることになります。
【推しの子】漆原鉄と吉住シュン
吉住シュンは漆原Dの下で働く若いADです。
元々漆原Dはパワハラが酷く一緒に働くのが大変の上、作中では漆原班はADが一人休業中で、実質ADは吉住シュン一人体制。
漆原Dに振り回され、見るも哀れなほどに疲弊してボロボロになっていました。
吉住は漆原Dのことはクソジジイだとは思いつつも、一応作るモノは面白いとそこだけは認めていた模様。
ただ吉住は漆原Dのパワハラ以上に、規制だらけでドンドン詰まらなくなるTV業界と先の見えないテレビマンとしての将来に絶望しており、最終的に漆原Dの下を離れルビーのマネージャーに転身しています。
【推しの子】漆原鉄と星野ルビー
漆原Dは炎上騒動をおさめてくれたルビーに感謝し、直接礼を言っています。
どう礼をしたらと言う漆原Dに、ルビーは、
「漆原Dの企画で私をどんどん使って下さい。私はそれしか要りません」
と一見殊勝な言葉を返しています。
しかし実はこれ、炎上騒動そのものがルビーの仕込み。
当初、番組の取材体制に問題があることを理解したルビーはワザとリーク癖のあるメイヤを紹介し、ガソリンを投下。
炎上騒動が起きるよう仕向けた上で、それを後から自分がおさめることで漆原Dに恩を売り、取り込んだのです。
酷いマッチポンプですね。
ただ酷いパワハラで読者からも嫌われていた漆原Dですが、ルビーに利用されていたことが判明し読者目線でも微妙に被害者っぽい立ち位置に。
結果的に読者からのヘイトも若干薄れ、良くも悪くもルビーに救われた形となっています。
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