【推しの子】鳴嶋メルト~ダメ男からの成長が熱い、2.5次元舞台での原作再現や人間関係など~

 今回は原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴの豪華タッグがヤングジャンプで連載中の人気作【推しの子】から、その成長ぶりで読者の注目を集めた「鳴嶋 メルト(なるしま めると)」について解説します。

 鳴嶋メルトは、有馬かなが主演を務めたドラマ「今日は甘口で」で相手役を務めた少年です。

 当初はその大根演技で有馬の足を引っ張るだけのチョイ役かと思われましたが、後に2.5次元舞台編で再登場。

 その努力と成長ぶりで読者の胸を大いに熱くさせました。

 本記事ではそんな鳴嶋メルトのプロフィールや人間関係、作中での活躍を解説していきます。

【推しの子】鳴嶋メルトのプロフィール

基本プロフィール

 鳴嶋メルトは有馬かなが久しぶりに主演を務めたドラマ「今日は甘口で」で相手役として登場した俳優兼モデルの少年。

 とてつもない大根役者で、ドラマをとんでもない駄作へと貶めた戦犯です。

 顔の良さとノリで世の中を渡り歩いてきたタイプで、当初は仕事に対して全く熱意が感じられませんでした。

 しかし後に2.5次元舞台編で再登場した際には、ドラマでの経験に思う所があったのか役者として精神的に大きく成長。

 そのがむしゃらな努力は読者の胸を大いに熱くしてくれました。

 声優は前田誠二さんが担当。

初登場:ドラマ「今日は甘口で」での大根演技

 ドラマ「今日は甘口で」でのメルトの演技はとてつもなく酷いものでした。

 その酷さはドラマを少しでも良いものにしようとする有馬を絶望させ、原作漫画のファンすら次々離脱させていきます。

 しかも酷かったのはメルトだけでなく、有馬以外の役者はほぼ同様に大根。

 実はこのドラマ自体がメルトのような顔の良い若手を売り出すためのもので、そもそも演技とかドラマの出来は二の次だったのです。

 そんな環境もあって、メルトは自分の演技が酷いことにすら気づいていませんでした。

 しかしドラマ最終話で急遽チョイ役として出演することになったアクアと共演し、その異質な演技に呑まれたメルト。

 その結果、最終話だけは原作ファンからの評価も高い仕上がりとなったのですが、メルトは自分の演技の下手さを自覚し、自分がもっと本気で取り組んでいればこのドラマがもっと良いものになったのでは、と後悔するようになったのです。


【推しの子】鳴嶋メルトの人間関係

「今日あま」原作者、吉祥寺頼子先生からは塩対応

 ドラマ「今日は甘口で」の原作は、完結済みの超人気少女漫画。

 原作者の吉祥寺頼子先生は穏やかで物腰柔らかですが、作品に対する熱意は人一倍熱い女性です。

 そのため「今日は甘口で」のドラマの出来に関しては、敢えて口には出していなかったものの、強い不満を抱いていました。

 努力し、この作品を観れるモノにしてくれた有馬には深く感謝する一方、ボロボロにしてしまったメルトに対しては厳しい態度。

 正面からメルトを批判することこそありませんが、メルトから話しかけられても塩対応。

 2.5次元舞台を観に行った際も、周囲より劣ったメルトの演技に、

「なんで……」
「人が魂削って作った作品に」
「下手な人を使うんだろう」

 と厳しい視線を向けていました。

アクア、有馬かなからはその変化を前向きに受け入れられる

 ドラマの後、今度は2.5次元舞台でメルトと共演することになったアクアと有馬かな。

 ドラマでの残念な記憶もあり、つい嫌な気持ちが顔に出てしまったアクアと有馬でしたが、2人のメルトに対する印象はすぐに変わります。

 共演者の顔合わせで、礼儀正しく深々と頭を下げるメルト。

 演技自体も、決して上手なわけではありませんが、ドラマ以降かなりレッスンを積んできたのか、そこそこ見れるものに成長していました。

 そうしたメルトの振る舞いを見て、ドラマでの悪印象を忘れ、心境新たにメルトと接するアクアと有馬。

 有馬は主演の姫川大輝とともにメルトを気にかけ自主練に付き合っていましたし、アクアもメルトにアドバイスを送るなど親しくしていました。


【推しの子】鳴嶋メルト、2.5次元舞台で見せた成長

ドラマでの後悔をバネに努力し、2.5次元舞台に臨む、が……

「俺が最初から本気で臨んでたら」
「この作品はもっと良いものに……」

 ドラマ「今日は甘口で」の後悔をバネに役者に真剣に取り組むことになったメルト。

 そのがむしゃらな努力が鏑木Pの目に留まり、メルトは2.5次元舞台「東京ブレイド」のメインキャラの一人・キザミ役としてキャスティングされます。

 しかし周囲の役者は業界でも屈指の実力派ぞろい。

 多少努力したぐらいでメルトが追いつけるはずもありません。

 2.5次元舞台を主戦場とする鴨志田朔夜には真っ向から「下手くそ」と見下されていました。

 その上、自分を気にかけて指導してくれる有馬の態度に、ドラマの時は自分が彼女に気を遣わせ、自分の下手さが目立たないよう演技をセーブさせていたことに気づき、余計にショックを受けてしまいます。

殺陣シーンでの原作再現で観る者の心を掴む

 メルトがいくら努力しようと、今までもっと努力してきた他の役者に短期間で追いつけるはずがない。

 アクアはメルトに下手さを逆に利用しろとアドバイスを送ります。

 そして臨んだ2.5次元舞台本番。

 舞台は順調に進みますが、やはり観る人が観ればメルトの演技は一段劣っています。

 そして訪れる「キザミ」役メルト最大の見せ場、「匁(もんめ)」役鴨志田朔夜との対決シーン。

 ここでメルトは、この一点に絞って練習を積んだ見事な殺陣を見せ、完璧に原作を再現。

 それまでの演技の下手さがギャップとなり、その後の感情剥き出しの演技と相まって大いに観客を魅了しました。

 その見事な演技にメルトを見下していた鴨志田も素直に賞賛。

 そして誰よりメルトに厳しい視線を向けていた吉祥寺先生の表情も……

 舞台袖にはけたメルトは、初めて感じる演技の喜びに感情を爆発させます。

「楽しいわ、これ」

 本当に、良いキャラクターに成長しましたね(卒業式感)

【推しの子】鳴嶋メルトと映画「15年の嘘」

 物語の鍵を握る五反田泰志監督の映画「15年の嘘」。

 内容はアイの死の真相を語る実録映画で、鳴嶋メルトも出演が決まっています。

 当初想定キャストでは事務所社長(斉藤壱護)役でしたが、最終的に発表されたキャストはなんと雨宮吾郎役。

 正直どうなんだと思わなくもない配役ですが、メルトはまだ未熟ながらも真摯に役作りに取り組み、雨宮吾郎の厄介オタであるルビーも認めるほどの頑張りを見せていました。

【推しの子】キャラクター一覧

 



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