今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、青葉城西高校の監督「入畑 伸照(いりはた のぶてる)」について解説します。
入畑先生は選手たちの自主性を伸ばし、自ら考え行動する完成度の高いチーム作りを得意とする名将。
作中では司令塔・及川に全幅の信頼を寄せており、試合中に指示を出すことはあまりありませんが、締めるべきところはしっかり締める頼りになる存在です。
実は及川のアルゼンチン行きにも一枚噛んでいた入畑先生。
本記事ではそんな名将のプロフィールや人間関係、名言を中心に解説してまいります。
「ハイキュー‼」入畑伸照のプロフィール
基本プロフィール(年齢、声優など)
所属 | 青葉城西高校男子バレー部 |
ポジション | バレー部監督 |
年齢 | 52歳 |
身長 | ー |
体重 | ー |
最高到達点 | ー |
好物 | ー |
最近の悩み | お腹が出てきて気になるけど、ビールはやめられない |
声優 | 星野充昭 |
入畑先生は主人公たち烏野高校と、練習試合含め作中で三度対戦した青葉城西高校の監督です。
外見は少し太めで温厚そうな中年男性。
基本的には温厚であまりうるさく言うタイプではありませんが、偶に怒ると迫力のあるタイプです。
作中では日向・影山のコンビの脅威にいち早く気づいて警戒しており、敵でありながら烏野高校のポテンシャルや成長を正しく評価していました。
ちなみに名前の由来は岩手県の「入畑温泉」から。
選手の自主性を伸ばす名指導者
パワー | 不明 |
バネ | 不明 |
スタミナ | 不明 |
頭脳 | 不明 |
テクニック | 不明 |
スピード | 不明 |
※表は最低1~最高5の5段階評価
バレーボール選手に限らずパラメーターが公表されていることの多いハイキューキャラクター(清水、谷地など)ですが、入畑先生は評価対象外となっています。
元選手であることは間違いありませんが、現役時代のポジションやどんなプレイヤーだったのかは全く情報がありません。
指導者としては選手の自主性を伸ばし、完成度の高いチーム作りを得意とする名将。
優秀な司令塔である及川徹に全幅の信頼を寄せていることもあり、試合運びは選手に任せ試合中はほとんど口出しすることはありませんが、分析力や判断力は間違いなく一級品です。
「ハイキュー‼」入畑伸照と青葉城西高校
選手自ら考える完成度の高いチーム作り
青葉城西高校は司令塔の及川を中心とし、選手自ら考えて行動する完成度の高いチームです。
傑出した「個」の才能を持つ選手はほとんどいませんが、練り上げられたコンビネーションと選手個々の対応力の高さで、白鳥沢に次ぐ宮城県内二位の強豪として知られています。
及川だけでなく、三年の岩泉や松川、花巻はその教えをしっかりと身に着けており、試合中の思考力や対応力は作中でもトップクラス。
一年の金田一や国見はまだまだそうした点では未熟ですが、試合中などいたるところで先輩が後輩に考え方を実践して伝えており、指導という意味でももはや入畑先生がうるさく口出さなくてもよい風土が出来上がっています。
また完成したチームの現状に甘んじることなく、更なる進化や攻撃力を求めて危うい京谷をチームに加えるなど、チャレンジングな部分も持ち合わせているようです。
締めるべきところはしっかり締める監督
入畑先生は試合中あれこれ口出すタイプではありませんが、偶に口にするアドバイスは非常に的確。
日向一人に意識が集中していた時も冷静に選手たちを諫めていました。
また温厚ではあっても決して甘い性格ではなく、及川が女生徒に捕まって姿が見えない時は激怒し、京谷が強打にこだわって暴走した時は「正すところは何れ正すよ」と静かにキレていました。
選手たちからの信頼も厚く、コーチのことを「溝口くん」呼ばわりする及川でさえ、監督に対してはしっかりした敬意を向けています。
「ハイキュー‼」入畑伸照と及川徹
入畑先生は司令塔の及川のことを高く評価し、彼に全幅の信頼を寄せています。
決して影山のような才能の塊ではないけれど、現時点で優れているのは間違いなく及川である、と。
試合運びに関する主な判断はほとんど及川がしており、入畑先生が考えていたことを先回りして及川が言及するなど、二人の思考はかなり高いレベルで一致しています。
また、小学校の頃から及川が憧れていたセッター、ホセ・ブランコを及川に紹介したのも入畑先生。
ホセ・ブランコは及川が高校三年の時には立花レッドファルコンズの監督を務めて来日しており、入畑先生がレッドファルコンズへの伝手を使って及川のために骨を折ったという形です。
及川はホセ・ブランコに師事するため高校卒業後アルゼンチンに渡り、これが後の「世界一豪華な内輪揉め」に繋がることとなります。
「ハイキュー‼」入畑伸照の名言
それでは最後に、入畑先生の心に残る名言を紹介して締めとさせていただきます。
IH予選の烏野戦での、入畑先生の独白。
「及川はセンスもある 努力も惜しまない ただ2つ年下の影山という”才能の塊”と比べたとき 及川は優等ではあるが天才ではない」
「それでも断言できる 今の段階でセッターとして優れているのは及川であると」
全て客観的に認めた上で、自身の及川への全幅の信頼を表現した言葉です。
これが後に春高予選で、
「俺は及川を高評価しているつもりが見くびっていたのかもしれない」
と及川から岩泉へのロングセットアップを見て評価を改めるところまでセットで熱いですよね。
そして春高予選で烏野に敗北し、悔しさを噛みしめる選手に贈ったこの言葉。
「何を言おうとも結果は結果のまま 悔しさが薄まる事も無い 後悔の残るプレーもあるだろう それでも先ずは言わせてもらいたい」
「よく戦った」
敗北した時にこそ将の真価が問われると言いますが、入畑先生のこの言葉には思わず涙をこぼしたファンも多かったことでしょう。
コメント