今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、美と豊穣の女神「ハトホル」について解説します。
ハトホルはゼウス・ヘラ時代の生き残りである「ハトホル・ファミリア」の主神。
作中ではフレイヤ様にざまぁしたい女神たちが集まった「女神同盟」の盟主として担がれる形で登場しています。
男神の間では最強の「少女母性(バブみ)」を持つとされ、密かにハイスペックな女神。
本記事ではそんなハトホルのプロフィールや元ネタ、ファミリアや女神同盟を中心に解説してまいります。
「ダンまち」ハトホルのプロフィール
基本プロフィール
ハトホルはオラリオで「ハトホル・ファミリア」を運営する美と豊穣の女神です。
外見は顔の上半分を黒い牛を模した仮面で覆った黒髪ロングでスレンダーな体格の女性。
性格は典型的な面倒事はもうこりごり勢でヘスティアに近いタイプとされています。
間延びした喋り方が特徴で基本的にあまり感情を表に出すタイプではありません。
その雰囲気が刺さるのか、一部の男神からは最強の「少女母性(バブみ)」を持つ女神と評されています。
神話におけるハトホル(元ネタ)
ハトホルはエジプト神話における愛と美の女神。
豊穣神としての属性も持ち、別の神話体系ではフレイヤやデメテルと似た立ち位置の女神です。
太陽神ラーの娘であると同時に、父であるラーや小ホルス、セベク、アヌビスといった複数の神の妻となって大ホルスを含めた多くの子をなしています。
牛の頭部を持つ女性の姿で描かれることが多いですが、これはハトホルが「世界を生み出した天の牝牛」「ファラオに乳を与える牝牛」といった側面を持つことに由来します。
ちなみに名前の意味は「ホルス神の館」と考えられており、大ホルス(ラーとの息子)の母、あるいは小ホルス(オシリスとイシスの息子)の妻であることがその由来だそうです。
「ダンまち」ハトホル・ファミリア
ゼウス・ヘラ時代の生き残り
ハトホル・ファミリアはLV3、LV4の団員も複数所属する比較的規模の大きなファミリアで、団長のネルナッティは派閥大戦後にLV5へのランクアップを果たした実力者です。
ハトホル・ファミリアはゼウスとヘラがオラリオにいた頃から存続している古参。
20年前のオラリオで「ゼウス・ヘラ」と「ピラミッド大好き同盟」が鎬を削っていた頃、ハトホルは後者に属していましたが、彼らの中では穏健派で調停役として振る舞っていました。
ピラミッド大好き同盟のオシリス、セト、セベクらが追放されるなどして凋落した後もハトホルはその勢力を保っていますので、立場上巻き込まれてしまっただけでゼウス・ヘラとは敵対していなかったのでしょうね。
イシュタル・ファミリア壊滅後の受け皿
ハトホル・ファミリアは原作7巻でフレイヤ様の逆鱗に触れ、壊滅させられたイシュタル・ファミリアの団員たちの受け皿として機能しています。
イシュタル・ファミリアはアマゾネスの戦闘娼婦が多く所属していましたので、愛と美の女神であるハトホルとは相性が良かったのでしょう。
名前が登場している所では、レナ・タリーやサミラがハトホル・ファミリアに改宗していて、派閥大戦後はレナがあLV2→LV3に、サミラがLV3→LV4にランクアップ。
イシュタル・ファミリアを吸収し、かつ派閥大戦によって複数の団員がランクアップを果たしたことで、ヘスティア・ファミリアほどではないにしろ実は凄い勢いで勢力を伸ばしています。
「ダンまち」ハトホルと女神同盟
ハトホルは原作18巻で女神同盟の盟主として派閥連合に参戦しています。
女神同盟とは別名「フレイヤ女王すぎてウゼェェェ同盟」。
要するにフレイヤ様をあまり良く思わない(嫉妬した)女神たちの集まりです。
ハトホルはさほどフレイヤ様に対する不満を表に出してはいなかったのですが、派閥の規模が大きかったことと、酔った時にうっかり「逆ハー許せねぇ」と言っちゃったことで言質を取られ、盟主に担がれてしまったそうです。
というか、ノンビリしてるようでハトホルも普通にそういうこと考えるんですね。
神話(元ネタ)ではハトホルも複数旦那を持ってましたけど(旦那も複数妻がいたので逆ハーではないのか?)。
「ダンまち」ハトホルの今後は?
ハトホルはアニメ5期でそのお姿が登場していますが、原作者の大森先生はキャラデザにかなりこだわってオーダーをしたと発言しています。
先生の密かなお気に入りと思われ、「これからちょくちょく出番があるかも?」と今後の活躍が匂わされています。
その言葉通り、原作20巻では学区とオラリオの対抗戦「都市競技祭典(オラリオピアード)」で団長のネルナッティが代表選手の一人として登場するなど存在感を発揮。
神会(デナトゥス)ではハトホルがベルに対し「みんなに助けられて勝ち抜いていったの、とってもらしかったね。祝福してあげたい」とマジレスしたことで、一部の男神は驚愕し、ヘスティアは「次は君まで敵に回るのか?」と危機感を抱いていました。
流石に大渋滞のヒロインレースに参戦することはないと思いますが……?
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