今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、主人公「ベル・クラネル」について解説します。
ベル・クラネルは義理の祖父に唆され、女の子との素敵な出会いを求めて冒険者となった本作の主人公。
元々英雄と成れるほどの器ではなかったのですが、様々な要因が重なって急成長を遂げ、幾度もオラリオに激震をもたらした物語の「起爆剤(ボマー)」です。
本記事ではそんなベル・クラネルのプロフィールや強さ(レベル・ステータス・スキル)、その出生の秘密(父親・母親)などを中心に解説してまいります。
「ダンまち」ベル・クラネルのプロフィール
基本プロフィール(年齢・声優など)
ベル・クラネルは義理の祖父に唆され、素敵な女の子との出会いを求めて冒険者となった本作の主人公です。
「ヘスティア・ファミリア」の最初の眷属であり団長。
年齢は14歳、華奢な体躯、白髪赤目のヒューマンの少年で、周囲からのイメージは「兎」。
極めて不純な動機で冒険者となったものの、その心根は極めて善良かつ純粋。
人を疑うことを知らない騙されやすい性格で、スケベな義理の祖父の言葉を真に受けて冒険者となりましたが、物語の途中からは普通に英雄を目指して奮闘。
タイトルの「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」は完全に忘れ去られた形となっています(→結論:「間違ってた」ってことですかね?)。
冒険者としては駆け出しでしたが、後述する成長促進系スキルによって常軌を逸した速度で急成長。
様々な災難・試練に見舞われたこともあり、冒険者となって僅か半年ほどでLV5の第一級冒険者にまで上り詰めています(普通LVアップは数年がかり)。
神々から与えられた二つ名は当初は「未完の少年(リトル・ルーキー)」、LV4にランクアップした際に「白兎の脚(ラビット・フット)」へと変更されています。
声優は松岡禎丞さんが担当。
本命ヒロインはアイズ? リュー? アステリオス?
ベル・クラネルは主人公だけあってモテモテです。
明確に彼に好意を寄せている女性は多く、ファミリアの主神ヘスティアを始めとして、同じファミリアのリリルカ、春姫、他ファミリアだとカサンドラやリュー、受付嬢のエイナや女神フレイヤ、果ては異端児(知性あるモンスター)までその守備範囲。
明確に恋愛感情ではないものの、彼を気にしている女性ということなら、レフィーヤやティオナなどもっと対象は広がりますね。
では果たしてそんなベルの本命ヒロインは誰なのか?
一般に正ヒロインと認識されているのはアイズ。
ベルは彼女に助けられ一目惚れしたことが切っ掛けで冒険者として飛躍しますから、彼が一番意識している”女性”であることは間違いないでしょうね。
またファンの間で人気なのがリュー。
実は金髪エルフスキーなベルの好みにドストライクで、もしベルを助けたのがリューだったら、彼の憧憬の対象はリューになっていたと原作者からも言われています。
更にファンの間で真ヒロインとして語られるのがミノタウロスのアステリオス(♂)。
互いに最大のライバルとして意識しており、その因縁はもはやヒロイン。
ちなみにベルLV5時点で4つのスキルを習得しており、アイズ由来が1つ、ヘスティア由来が1つ、アステリオス由来が2つ(英雄願望含む)と、アステリオスを最も意識していることがうかがえます。
「ダンまち」ベル・クラネル(レベル・ステータス・スキル)
瞬く間にレベル5へと到達したスピード型魔法戦士
ベル・クラネルは初登場時LV1、冒険者になったばかりの駆け出しでしたが、瞬く間にレベルアップを積み重ね、原作18巻時点でLV5の第一級冒険者へと成長しています。
<基本アビリティ> | |
力 | G222 |
耐久 | F340 |
器用 | G245 |
敏捷 | F311 |
魔力 | I98 |
<発展アビリティ> | |
【幸運:F】【耐異常:G】【逃走:G】【連攻:I】 | |
<魔法> | |
【ファイアボルト】 | ・速攻魔法 |
<スキル> | |
【憧憬一途(リアリスフレーゼ)】 ・早熟する。 ・懸想が続く限り効果持続。 ・懸想の丈により効果向上。 | |
【英雄願望(アルゴノゥト)】 ・能動的行動に対するチャージ実行権。 | |
【闘牛本能(オックス・スレイヤー)】 ・猛牛系との戦闘時における全能力の超高補正。 | |
【美惑炎抗(ヴァナディース・テヴェレ)】 ・処女の加護(ヘスティア・ディパル)。 ・魅了効果侵犯時に発動。 ・全能力値に超高補正。 ・体力及び精神力の自動回復。 |
(原作18巻時点のステータス)
ベルは主に短剣と詠唱不要の炎の速攻魔法【ファイアボルト】を駆使するスピード型の魔法戦士です。
スピード型といっても力や耐久が低いわけではなく、レベルアップ直前のステータスはS999の上限を超えて限界突破状態。
通常の冒険者はレベルアップ前にランクBのステータスが一つ二つあれば良い方だと言われていますから、ベルの異常さが良く分かりますね。
ベルの異常な成長を支えているのがスキル【憧憬一途(リアリスフレーゼ)】。
これによりベルは他の冒険者が年単位でようやくレベルアップを遂げる中、一月かそこらでレベルアップし、しかもステータスはほぼSS~SSSというあり得ない値を叩きだしているのです。
ちなみにステータスはレベルアップ後も潜在値として蓄積されるため、限界突破を繰り返してきたベルの能力はLV1つ上の冒険者なら十分打倒し得るものとなっています。
【ファイアボルト】+【アルゴノゥト】=【アルゴ・ウェスタ】
通常、魔法は強力な反面、詠唱に時間がかかり多用できないものとされていますが、ベルの【ファイアボルト】は詠唱不要の速攻魔法。
キーワード一つで発動する非常に使い勝手の良い魔法です。
しかし反面、【ファイアボルト】は通常の魔法に比べて威力が軽く、切り札としては使えないという欠点がありました。
その欠点を克服したのがスキル【英雄願望(アルゴノゥト)】。
このスキルは体力と精神力を引き換えに魔法や攻撃の威力を上げるというもので、チャージ時間に応じてその威力は跳ね上がります(LV2~3時点で3分、LV4時点で4分が限界)。
これにより【ファイアボルト】は威力と言う欠点を克服したわけです。
そしてこのスキルと魔法を更に必殺技として昇華させたのが、魔法斬撃【聖火の英斬(アルゴ・ウェスタ)】。
これは魔力伝導率の高いミスリル製のヘスティア・ナイフに【ファイアボルト】を放ち、魔法が拡散する前に【英雄願望(アルゴノゥト)】の収束の特性を利用してチャージ。
斬撃と魔法の「二重収束(デュアルチャージ)」により通常の【英雄願望(アルゴノゥト)】を遥かに超えた威力を発揮する必殺技です。
憧憬一途(リアリス・フレーゼ)による急成長の弱点は?
スキル【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】により急成長を遂げてきたベルですが、それ故に彼は二つの課題を抱えています。
一つは技術・経験不足。
あまりに急速に成長し過ぎたベルは同レベル帯の冒険者と比べ、圧倒的に技術や経験が不足しています。
こればかりは時間をかけて積み重ねていくしかありませんね。
もう一つはスキルの脆さと本人の素質です。
【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】は彼の一途な想いに応じて成長速度を増すというものですが、反面少しでも憧憬が損なわれれば途端に効果を発揮しなくなる脆いスキル。
アイズとの関係性などで簡単に損なわれる可能性がある上、そもそも憧れの存在であるアイズ・ヴァレンシュタインを超えて成長できるのかという疑問があります。
元々ベルはこのスキルが無ければ素質そのものは凡庸。
原作者からはアイズやリューがSSSRキャラなのに対しベルはR。
義理の祖父ゼウスも「意地も根性もあるが圧倒的に素質がない。およそ大成する器ではない」と評していました。
果たしてどこまでこのペースで成長できるのか……
「ダンまち」ベル・クラネルの出生(父親・母親)
ベル・クラネルはかつてオラリオの双璧と呼ばれ、三大クエストの二つまでを踏破した「ゼウス・ファミリア」「ヘラ・ファミリア」の最後の血族です。
ベルに両親の記憶は彼は義理の祖父ゼウスに田舎で育てられました。
ベル自身は自分の両親や出生の秘密について把握していませんが、実は彼の父親はゼウス・ファミリアのサポーター。
母親はヘラ・ファミリア幹部で「才禍の怪物」と呼ばれたアルフィアの双子の妹・メーテリアです。
メーテリアは生まれつき不治の病を患っており、これによりベルを生んで間もなく命を落としたものと考えられます。
父親についてはあまり詳しく語られておらず、ゼウス・ファミリアで一番の下っ端でとにかく逃げ足の速い男だったとか。
伯母にあたるアルフィア曰く、ベルは父親譲りの赤い瞳を除き、非常にメーテリアに似ているそうです。
ちなみにベルの名前は、アルフィアの魔法【ジェノス・アンジェラス】発動時に鳴り響く鐘の音に由来。
「ダンまち」ベル・クラネルの前世
「メモリア・フレーゼ」ではベル・クラネルの前世が約3000年前に実在した古代の英雄「アルゴノゥト」であることが判明しています。
アルゴノゥトは喜劇として物語化され、ベル自身も愛読する「始まりの英雄」。
一般には「多くの人々に騙されながら、なし崩し的にミノタウロスを倒して英雄になってしまった滑稽な少年の物語」として語られています。
アルゴノゥトは逃げ足が速く、才能が無いという点はベルと同じですが、ピュアなベルと比べると大分軽薄でお調子者だったようです。
ある意味ではベルより「英雄」らしい存在(色を好む的な意味で)だったとも言えそうですね。
ちなみに物語にはベルだけでなく、レフィーヤやアイズ、ティオナやティオネ、リューやガレス、ヴェルフやアステリオスらの前世と思われる人物も登場しています。
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