今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、フレイヤに並ぶもう一人の美の女神「イシュタル」について解説します。
イシュタルはオラリオの歓楽街を支配する「イシュタル・ファミリア」の主神。
自分の「美」に絶対的な自信を持ち、同じ美の女神でありながら格上扱いされているフレイヤに猛烈な敵愾心を抱いています。
作中では色々企んではいましたが、フレイヤ神の逆鱗に触れてしまい、破滅したイシュタル。
本記事ではイシュタルのプロフィール元ネタ、ファミリアや破滅の経緯を中心に解説してまりいます。
「ダンまち」イシュタルのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
イシュタルはオラリオの歓楽街を支配する大派閥「イシュタル・ファミリア」の主神です。
本作では美と性愛の女神として描かれており、見た目は褐色の肌と紫色の髪を持つ色っぽい美女。
色々どうかと思うダンまち女神の服装の中でも突出して肌の露出が多いのが特徴ですね。
性格は誰に対しても高圧的で傲岸不遜。
自分の「美」に絶対的な自信を持っており、同じ美の女神でありながら格上扱いされているフレイヤに強い敵愾心を抱いています。
ちなみに両刀。
声優は本田貴子さんが担当しています。
元ネタとなった神様(神話)
元ネタとなっているのはメソポタミア神話の愛と美の女神イシュタル。
世間一般ではFateの遠坂凛と混じった疑似サーヴァントのイメージが強い女神ですが、元ネタのイメージに近いのはダンまちのイシュタル様の方ですね。
夫を持ちながら120人を超える恋人を抱え、彼らの相手をし続けでも一切疲れを見せることのなかった最強の夜の女。
とてつもない野心家で何でも手に入れなければ気が済まなかったものの、興味が失せるとその扱いは残忍で残酷。
自身の誘惑を拒絶した者(ギルガメッシュ)に対する残酷さは群を抜いていました。
こう見ると、ダンまちのイシュタル様、ホントに原典に忠実ですねぇ。
「ダンまち」イシュタル・ファミリア
手出し不能の歓楽街の支配者
イシュタル・ファミリアはオラリオでも屈指の勢力と財力を誇る大派閥。
構成員の大多数をアマゾネスの戦闘娼婦(バーベラ)が占めており、LV3以上の団員たちも多く抱えています。
表向きは探索系ファミリアで、その最大到達階層は45階層とかなりのものです。
しかしイシュタル・ファミリアは探索系ファミリアとしてより、オラリオの歓楽街を実質的に牛耳る支配者としての側面が強いファミリア。
直接的な構成員以外にも関連する商会など多数の勢力がその支配下にあるため、周囲からは手出ししづらい非常に厄介なファミリアと見做されています。
闇派閥とも裏で繋がっているなど非常に問題の多いファミリアなのですが、これまで排除されてこなかったのにはそうした事情がありました。
ファミリアメンバー(団員)
イシュタル・ファミリアの判明している主要メンバーは以下の通りです。
詳しくは後述しますが、最終的にイシュタル・ファミリアは消滅してしまったため、基本的に団員たちは他のファミリアに改宗しています。
フリュネ・ジャミール(団長)
身長2mを超えるヒキガエルのような見た目をしたアマゾネス。
自分を絶世の美女だと信じて疑っていない。
フレイヤを馬鹿にしてしまい、オッタルさんたち幹部にタコ殴りにされ引きこもってしまう。
LV5
タンムズ・ベリリ(副団長)
イシュタル・ファミリアでは珍しい男性団員。
作中ではフレイヤに魅了されてフレイヤ・ファミリアに改宗している。
LV4
アイシャ・ベルカ
面倒見の良い姐さんアマゾネス。
団員たちから慕われており、実質的な指揮官だった。
後にヘルメス・ファミリアに改宗。
LV3 → LV4
サンジョウノ・春姫
むっつり未開通狐人(ルナール)の少女。
他人を一時的にレベルアップさせるチート魔法の使い手。
後にヘスティア・ファミリアに改宗。
LV1 → LV2
サミラ
灰色の髪のスレンダーな男っぽいアマゾネス。
何だかんだ面倒見が良くフリュネのことも気にかけていた。
後にハトホル・ファミリアに改宗。
LV3
レナ・タリー
やや幼い雰囲気の元気娘系アマゾネス。
ベート・ローガを畏怖させた女。
後にハトホル・ファミリアに改宗。
LV2
「ダンまち」イシュタルVSフレイヤ
イシュタルは同じ美の女神でありながら周囲から格上扱いされているフレイヤに強い憎悪を抱き、フレイヤを打倒しようと様々な計略を巡らせています。
闇派閥と裏で手を組んだり、春姫の魔法と殺生石を使って団員たちを強化しようとしていたのもその一環。
時には情報通のヘルメスを襲って魅了し、フレイヤの弱みを聞きだしたこともありました。
ベッドの上でしくしく泣いているヘルメス様は非常にらしくて良かったですね。
では実際イシュタルとフレイヤは美の女神としてどちらが格上なのか?
これに関しては作中でハッキリ結論が出ており、フレイヤの方が圧倒的に格上です。
フレイヤはイシュタル・ファミリア副団長のタンムズ・ベリリらを、イシュタルの魅了を上書きしてあっさり下僕にしてしまっていました。
フレイヤはイシュタルとの違いを「品性」の差と言っていましたが……まあ、品性のあるイシュタル様なんてイシュタル様ではないので、そこは致し方ないのではなかろうかと(フレイヤ様も後に品性をかなぐり捨ててますし)。
「ダンまち」イシュタルとベル(破滅)
イシュタルは作中でベル・クラネルというフレイヤの逆鱗に触れてしまったことで破滅しています。
ヘルメスからフレイヤがベルに執心だという情報を聞き出し、ベルを魅了して自分のものにしてやろうと目論んだイシュタル。
しかしスキル「憧憬一途(メモリアフレーゼ)」により魅了が効かないベルはイシュタルの誘惑をはねのけ、彼女の手から逃げ出してしまいます。
屈辱を受けたイシュタルは激怒してベルを再び捕らえようとしますが、ベルに手を出したイシュタルにフレイヤが激怒。
イシュタル・ファミリアは歓楽街と本拠にフレイヤ・ファミリアの襲撃を受け、壊滅状態に陥ってしまいます。
そしてイシュタルは何とか逃げ延びようとしたところでフレイヤと遭遇。
自分の団員たちがフレイヤに次々「魅了」されてしまい、美の神としての格の差に愕然とします。
そしてその違いをフレイヤ様から「品性」と告げられたことに激怒し襲い掛かりますが、逆に高所から落とされて死亡。
神の力が発動し、強制的に天界に送還されてしまいました。
最終的に手を下したのはフレイヤでしたが、ベルにさえ手を出さなければフレイヤもイシュタルを滅ぼそうとまではしなかったでしょうね。
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