今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、竈を司る女神「ヘスティア」について解説します。
ヘスティアは主人公のベルたちが所属する「ヘスティア・ファミリア」の主神。
ベルと相思相愛になることを望むヒロインの一人であり、作中では女神というよりマスコット的な扱いをされることが多いキャラクターです。
アニメ化された際には、そのロリ巨乳と神の紐から紐神などと呼ばれたヘスティア。
本記事ではそんな女神のプロフィールや神の力(権能・神威)などを中心に解説してまいります。
「ダンまち」ヘスティアのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
ヘスティアは主人公のベルたちが所属する「ヘスティア・ファミリア」の主神。
竈を司る女神であり、アルテミスやアテナと並ぶ三大処女神とされています。
外見は黒髪ツインテールで身長140cmほどの、あどけない雰囲気を漂わせたロリ巨乳美少女。
やや怠惰で子供っぽいところはあるものの、基本的には善良で慈愛溢れる神格者です。
普段は気さくで周囲から軽く扱われがちですが、いざ本気になれば慈悲深くも威厳に満ちた女神らしい一面が顔を出します。
下界に下りてきたのはつい最近で、初めての眷属であるベルに対して神と人の垣根を超えた強い好意を抱くヒロインの一人。
嫉妬深く、アイズをはじめとしたベルの周囲の女性たちに隠すことなく対抗心を向けています。
声優は水瀬いのりさんが担当。
ヘスティア・ファミリア
ヘスティア・ファミリアはベル・クラネルを中心とした新興ファミリア。
物語開始時点では結成されたばかりで団員はベル一人だけという超零細ファミリアでしたが、物語が進むにつれて少しずつメンバーも増えて規模を拡大。
小規模ファミリアであることに変わりはありませんが、世界最速レベルアップを続けるベルの存在や、様々な事件の起点となっていることなどを理由に、今オラリオで最も注目されるファミリアの一つです。
ファミリアのエムブレムは「重なり合った炎と鐘」で、炎がヘスティア、鐘が団長であるベルを表わしています。
なお、ベル以外の団員の加入理由は「ベルの仲間になりたい」「ベルを助けたい」といったものであり、ファミリアの中心はあくまでベル。
ヘスティアは団員たちから愛されてはいるものの、その位置付けはマスコット的なものとなっています。
ヘスティア・ファミリアのメンバーは以下の通り。
ベル・クラネル(団長)
本作主人公であり、異常な成長力で瞬く間に第一級冒険者に上り詰めた世界最速兎。
とりあえず色んな所で女を引っ掛けてくる。
リリルカ・アーデ
元ソーマ・ファミリア所属で小人族のサポーター。
指揮官として成長中。
ヴェルフ・クロッゾ
元ヘファイストス・ファミリア所属の鍛冶師。
精霊の加護を受けたチート魔剣を使う。
ヤマト・命
元タケミカヅチ・ファミリア所属の忍者ガール。
ベルたちへの恩を返すため1年限定で移籍している。
サンジョウノ・春姫
元イシュタル・ファミリア所属のなんちゃって娼婦。
階位昇華(レベルブースト)とちうチート魔法の使い手。
リュー・リオン
元アストレア・ファミリア所属のポンコツ・エルフ。
加入時既にLV6で、実力的はオラリオトップクラス。
「ダンまち」ヘスティアと神々
ヘスティアは竈を司る女神で、見た目や普段の言動がアレなので軽く見られがちですが、実は非常に格の高い神様です。
天界における故郷(=ギリシャ神話)では最高の栄誉とされる「十二神(=オリュンポス十二神)」に選ばれたこともあるほど。
ただこの「ダンまち」世界では神々の不和を避けるため自ら辞退し、その地位をディオニュソスに譲っています(実際は単に怠けたかっただけの模様)。
基本的に誰に対しても平等に接し、ほとんどの神々から高い信用を受ける神格者(例外は胸部装甲の差を理由に決して相容れないロキと根っからの狂神)。
特にヘファイストスとは仲が良く、下界におりてしばらくはヘファイストスの下でヒモ生活を送っていました。
また、同じ処女神繋がりでアルテミスやアテナとも仲が良いそうです。
ちなみに原典であるギリシャ神話では、ヘスティアは大神ゼウスの姉に当たるのですが、この「ダンまち」世界では特にそういった血縁関係はないようです。
「ダンまち」ヘスティアの権能・神威(赤髪覚醒)
超越存在(デウスデア)である神々は人知を超えた神の力(アナルカム)を有していますが、彼らは下界においてその力の使用を一部を除き禁じられています。
例外は眷属に恩恵(ファルナ)与えて強化することや人間の嘘を見抜くこと、後は戦争遊戯などでの特例使用だけ。
肉体的には普通の人間と変わらず、病気やケガもします。
神の力は封じられている訳でも失った訳でもないため、力の使用自体は可能なのですが、禁を破って使用すれば天界に強制送還されてしまいます。
ただ美神フレイヤの魅了など、それぞれの神が司る「権能」に関しては例外らしく、使用しても強制送還されることはありません。
ヘスティアもこの権能を保有しており、彼女の権能は「護り火」。
浄化の炎とも呼ばれ、下界ではあまり使い道がなく知る者も少ない権能ですが、その効果は極めて強力。
偽現・炉神の聖火殿(ディオスアエデス・ウェスタ)
17巻でフレイヤの魅了を焼き尽くしたこの力は、ヘスティア最大の魅せ場と言えるでしょうね。
また、権能や神の力を使わずとも無意識に「神威」が解放され、漏れ出ることも。
ヘスティアの場合、ベルが理不尽に殴られて怒った時など、無意識に神威を解放して髪が赤く染まって威厳溢れる覚醒モードへと変貌していました。
「ダンまち」ヘスティアと神の紐(紐神)
アニメ放送が開始された際、ヘスティアに関して特に話題となったのが彼女が上半身に結んだ青いリボン、通称「神の紐」です。
二の腕と首で結わえられ、ヘスティアの豊かな胸部装甲を押し上げ強調するような独特のデザインは多くの男どもを魅了。
彼女の胸部装甲と共に当時のSNSなどを席巻しました。
何をとち狂ったか、第1期のキャスト陣にはこの実物が配られたりしたそうですね。
全長は約150cmほどと本人の身長より長いそうです。
ちなみにこのデザインはヘスティアのオリジナルではなく、オラリオにおける市販品。
アニメ版「ソード・オラトリア」ではアイズが試着し、レフィーヤから「論外」とダメ出しされていました。
この紐に由来して一部のファンはヘスティアのことを「紐神」とも呼んでいます。
「ダンまち」ヘスティアが「嫌い」「うざい」と言われる理由
ヘスティアは非常に人気のあるキャラクターですが、一部ファンからは「嫌い」「うざい」と言った声もしばしば聞かれます。
その理由は主に、
・嫉妬深くてお邪魔虫
・あざとい
というもの。
あざといという意見は、キャラが盛りすぎなとことか服装とか細かく言えば色んな理由がありますが、どれも取ってつけたような意見ばかり。
どちらかと言えば、「嫉妬深くてお邪魔虫」だから「あざとい」部分が目につく、といった印象ですね。
さらに一つ目の理由を分解していくと、嫉妬深いこと自体は一般的に然程強いマイナスではありませんから、問題なのはお邪魔虫な点。
一応ヒロインなのにお邪魔虫というのもアレですが……これはヘスティアが神様だから、というのが大きいでしょうね。
神々は基本的にベルたち冒険者を「見守る」立場であり、あまり問題の前面に立つことがありません。
またヘスティアは一応あれで完成した女神なので、他のヒロインたちと違ってベルに救われる必要もありません。
どうしたってヒロインとしてはメインを張る機会が少なく、お邪魔虫に見えてしまうんですよね。
ある意味これも、神と人を隔てる壁と言えそうですが……
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