今回は「ジャンプ+」で連載中の恋と希望のダークファンタジー「エクソシストを堕とせない」より、怠惰の魔王「ベルフェゴール」について解説します。
ベルフェゴールは、主人公の神父たちと敵対する悪魔の王の一人、七つの大罪”怠惰”の魔王。
根っからの陰キャ駄目人間で、主人公の神父くんに対する敵意はなく、作中では彼と共に世界を終わらせ幸福な眠りにつこうとしています。
女嫌い(?)で愛月イムリが天敵。
本記事ではそんなベルフェゴールのプロフィール(元ネタ)や強さ、その過去や登場話を中心に解説してまいります。
目次
ベルフェゴールのプロフィール
ベルフェゴールは地獄の支配者の一人で七つの大罪『怠惰』の魔王です。
外見はカタツムリをモチーフにしたフードを被ったはかなげな雰囲気の美少年。
しかしその中身は典型的な陰キャでありコミュ障。
喋ることが苦手で、口を開けば余計なことまでベラベラ喋ってしまい、戦いになればうっかりコケてしまう駄目っ子です。
大の反出生主義者で女嫌いを公言していますが、実はムッツリで巨乳好き。
幼い頃の神父くんと出会い、彼と友情を育み「僕の少年」と呼んでいます(詳細は後述)。
その為、リリン(女)であり巨乳であり、神父くんを誘惑する愛月イムリがあらゆる意味で天敵。
ベルフェゴールの元ネタ(伝承)
ベルフェゴールはキリスト教やユダヤ教に伝わる悪魔であり魔王。
古代モアブで信仰されていた神バアル・ペオルがその前身で、一神教に取り込まれる中で矮小化され、悪魔となったとされています。
『怠惰』を司る悪魔として有名ですが、悪魔学では『好色』も司る存在。
結婚生活を覗き見る悪魔とされ、女性に不義の心を芽生えさせる力を持っていたためか、女性に対して強い不信感を抱いているそうです。
中世に書かれた小説「大悪魔ベルファゴール」では、ベルフェゴールが人間のフリをして地上に赴き「幸福な結婚の実在」について探求していますが、ベルフェゴール(ロデリゴと名乗っていた)は結婚したオネスタの傲慢さに苦しめられ、幸福な結婚は夢物語に過ぎないと締めくくり地上を去っています。
ベルフェゴールの強さ(能力)
ベルフェゴールは他者を洗脳し、夢の世界に落とす力の持ち主です。
ただ七つの魔王の中では特別強い存在ではなく、嵌まれば強い能力ですが、同等以上の相手には基本的に通用しない能力。
本人もへっぽこなので戦闘能力においては魔王の中では最下位でしょう。
ただ、十分な力の出力さえ確保できればベルフェゴールの力は強力無比で、作中では神父くんの力を取り込むことで、世界中の人を強制的に眠りにつかせ、幸福に世界を終わらせる「夢の箱舟」を使用。
NARUTOの「無限月読」のようなもので、完全に発動していれば本当に人類社会は終わっていました。
ベルフェゴールの過去(ネフィリム・ルカ)
数百年前、ベルフェゴールは「幸福な結婚の不在」を証明すべく、魔力を封じ、人間に化けて地上に向かったことがあります。
これは前述の小説「大悪魔ベルファゴール」をなぞるエピソード。
ロデリゴと名乗った彼は、その大悪魔としての知性で商売に成功し、大富豪となり、多くの女性から求婚されます。
当初それを皮肉気に見ていたベルフェゴールでしたが、ある時、求婚者の一人である美女オネスタに一目ぼれ。
オネスタと結婚し、幸せに暮らしていましたが、息子であるルカが生まれたことでその暮らしは一変します。
ルカは人間ではなくネフィリム(堕天使と人間の間に生まれた子供)で、異形の姿を持っていただけでなく、五歳になっても言葉をしゃべれません。
そのせいでオネスタはすっかり荒んでしまいました。
それでもルカとオネスタを愛していたベルフェゴールでしたが、ある時彼の不在時にオネスタがルカを悪魔祓いにかけてしまいます。
皮肉にもベルフェゴールが教えた自分の名前が最後の引き金となり、ルカは悪魔祓いに嬲られ息絶えてしまいました。
絶望したベルフェゴールはオネスタを残してゲヘナへと戻り、世界を終わらせようと考えるようになります。
ベルフェゴールと神父くん
ベルフェゴールは幼い頃の神父くんと出会っていました。
神父くんは父親に虐待され、その辛さから生存を止めようとしたことで、偶然その精神が怠惰のゲヘナと繋がってしまったのです。
苦しむ神父くんに同情したベルフェゴールは夢の世界で彼を癒し、友人となります。
そして生の苦しみに喘ぐ二人は、共に世界を終わらせようと決意。
自分たちの力で世界を終わらせようと計画します。
魔術的条件を整えるため神父くんはその記憶を消し、時が来るまで苦しみ続けることにも承諾。
そしてベルフェゴールは神父くんの無意識の中に潜み、内側からずっと彼のことを見守っていました。
ベルフェゴールの登場話
序盤からその存在を匂わされていたベルフェゴールですが、本格的に登場したのは56話から始まる怠惰編。
色欲編でアスモデウス相手に暴走してしまった神父くんの夢の中に現れ、彼との計画を実行に移そうとします。
心が疲弊しきった神父くんは、ベルフェゴールとの計画の記憶はなかったものの、彼の世界を終わらせる計画に賛同。
全ての人々を夢の世界に落とす「夢の箱舟」を発動させます。
しかしその完全発動に前に、乱入してきた愛月イムリによって神父くんは目を覚まし、ベルフェゴールの計画は破綻。
ショックで打ちひしがれるベルフェゴールでしたが、彼は魔王として救おうとした者への責任を果たすべく、勝てないと分かっていながら神父くんと対決。
ヒーローごっこ、友達同士の喧嘩を経て、やはり敗北。
最後は神父くんの言葉で息子ルカを死なせてしまった自分の罪と向き合う覚悟を決めていました。
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