今回は「ジャンプ+」で連載中の恋と希望のダークファンタジー「エクソシストを堕とせない」より、お人よしの門番悪魔「ロフォカレ」について解説します。
ロフォカレはルシファー配下の男性悪魔。
ルシファーのゲヘナに通じる門の守りを任されており、お人好しな性格で、作中では神父くんたちとも友好的な関係を気づいていました。
小者に見えて、実は名前の元ネタは大悪魔ルキフグス。
本記事ではそんなロフォカレのプロフィールや強さ、登場話を中心に解説してまいります。
目次
「エクソシストを堕とせない」ロフォカレのプロフィール
基本プロフィール
ロフォカレは作中に登場する魔王ルシファー配下の男性悪魔。
筋骨隆々の若い男性で、顔の中心にある蝶のような痣が特徴です。
一見粗暴に見えますが、性格は善良で情に厚く涙もろい常識人。
犬好きで仕事場の門の近くにたくさんの犬と共に暮らしていました。
ルシファー配下の門番
ロフォカレの役割はルシファーの「傲慢」のゲヘナに通じる門の番人。
通常、他のゲヘナには悪魔であれば門を通じて普通に行き来できますが、ルシファーのゲヘナに通じる門は隠されていて、地獄門の役割を持つリバイアサンでさえ自由に行き来することはできません。
さらにその門を通る為には天使の力が必要。
つまり天使の力を持つルシファーやミカエルの剣のレプリカを持つサタンのような例外を除けばこの門を通ることはできません。
当然、ロフォカレにもこの門を開けることはできず、何のための門番なんだよ、って感じです。
実際のところロフォカレの本当の役割は門を守ることではなく、「世界を変える少年(=神父くん)」が訪れた時、彼をルシファーのもとまで案内することにあったのでしょう。
「エクソシストを堕とせない」ロフォカレの元ネタ
この作品に登場する悪魔は元ネタが存在するケースが多いです。
ロフォカレという悪魔はあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、この悪魔の元ネタはルキフゲ・ロフォカレ。
ラテン語風に縮めた、ルキフグスという呼称の方が有名な大悪魔です。
元ネタ(グリモワール「大奥義書」)におけるルキフグスはルシファー、ゼルゼブブ、アスタロトら地獄の支配者に仕える地獄の宰相。
ルシファーの命で世界中の富と宝物を管理しているとされています。
ちなみに「ルキフゲ」という名前は「光を避ける者」という意味を持ち、「光をもたらす者」の意味を持つルシファーとは深い繋がりが示唆されています。
「エクソシストを堕とせない」ロフォカレの強さ
ロフォカレはルシファーから門番を任されているだけあり、悪魔の中でも上位の実力を持っていますが、魔王や神父くんのような最上位の存在には手も足も出ません。
神父くんには一コマも持たず瞬殺されていました(神父くん曰く「十分強かったよ」とのことですが、キャサリンにはどの口がとツッコまれていました)。
その戦闘スタイルは大剣を振るう近接戦で、術や特殊な能力を使う様子は全くなし。
ルシファーの天使の力によりブーストがかかった際は、神父くんとも多少打ち合えるほどにパワーアップしていましたが、ロフォカレは天使の力に耐性がなく、その力に身体が耐えきれずボロボロになっていました。
「エクソシストを堕とせない」ロフォカレとルシファー
ロフォカレはルシファーに深い忠誠を捧げていますが、同時にその天使の力を恐れてもいました。
というのも、ルシファーは全ての悪魔と人間に自らの天使の力を注ぎ、神のごとき存在に進化させようと計画しており、かつてロフォカレは対象となったことがありました。
しかしロフォカレは天使の力に耐えることができずボロボロに。
傷そのものはルシファーに癒されたものの、その恐怖は彼の心に染みついてしまいました。
傲慢のゲヘナに住む悪魔たちはルシファーの力による進化を何段階か乗り越えた者たちなので、明言されてはいませんがロフォカレは傲慢のゲヘナに住む資格さえなかった、ということなのかもしれません。
ただルシファーに対する忠誠そのものは本物。
作中で彼は人の身でありながら魔王とも互角に戦う神父くんの姿に可能性を見、恐怖を超えて再びルシファーの力を受け入れることを決意します。
「エクソシストを堕とせない」ロフォカレの登場話
ロフォカレの初登場は傲慢編の86話。
傷ついたイムリを救うためルシファーの力を借りようと、傲慢のゲヘナを目指す神父くんとキャサリン(キャス)。その二人の前に門番として現れたのがロフォカレです。
神父くんの事情に絆されたロフォカレは、かつてのルシファーの言葉を思い出し彼を傲慢のゲヘナに案内。
魔女ヴィルギリウスを仲間に加え、ベルゼブルから天使の力をもらい受け、一行はルシファーのもとへと辿り着きます。
ルシファーは神父くんを仲間にしようとしますがその交渉は決裂。
ルシファーはイムリを癒すことには同意したものの、先に全ての人と悪魔を進化させる計画を実行に移そうとし、神父くんと対立します。
ロフォカレはその際、先に自分で進化の実験を行ってくれと申し出て、天使の力を受け入れることに。
ロフォカレは一時的にパワーアップしたものの、その身体は天使の力に耐えきれず崩壊しそうになり……
最終的にロフォカレとルシファーの計画は神父くんによって阻止されたものの、ロフォカレが天使の力に適応しつつあったことを見てルシファーは計画を諦めないと宣言。
ルシファーはロフォカレに感謝の言葉を告げ傲慢編の決戦は幕を下ろしたのでした。
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